大国王女の謀略で婚約破棄され 追放になった小国王子は、 ほのぼのとした日常を望む最強魔法使いでした。

克全

第36話決着と旅立ち

巨大なビッグタイガーが立ち上がり、その恐ろしい爪を左右からレイラに振り下ろした!
だがレイラは剣で受け止める事も避けることもせず、鎧で受け止めるという暴挙に出たのだ!
それを見ていた全ての者たちは、レイラがビッグタイガーの爪で斬り裂かれたと確信したのだが、実際にはレイラが悠然と立っているのだ!
レイラに守られることで生き延びてきた、若い冒険者や老人や孤児たちは、レイラが死んだと思って絶望の叫びをあげていたのだが、レイラが平気でビックタイガーの爪撃を受け止めているのを見て、喜びの大絶叫に変わった!
本当ならば、身体強化魔法と支援魔法が自分にかけているレイラは、ビッグタイガーの爪撃を双剣術で受け止めることができたのだが、今後無駄で余計な人間からの攻撃をレイラが受けないようにするために、レイラの攻撃力だけではなく防御力も知らしめるために、わざと鎧で攻撃を受け止めたのだ。
防御魔法を何重にも自分にかけているので、白銀級魔物の強烈な攻撃も段階的に弱めることができているのだ。
そして防御魔法の内側には、ダメージ軽減魔法を何重にもかけているので、防御魔法を突き破るような白銀級魔物の強力な攻撃であっても、鎧に届くころにはなくなってしまっているのだ!
だかそれ以前に、敵の攻撃を反射させ、攻撃してきた敵にダメージを与える魔法を最も前に張り巡らせえているので、ビッグタイガーの攻撃に追撃力が無くなっているのも大きな点だった。
ビックタイガーの左右爪撃は、最初の左爪撃のダメージが全てビッグタイガーにはね返され、ビッグタイガーに大きなダメージを与えていた。
その状態でビッグタイガーの右爪撃がレイラに加わったが、ダメージ反射魔法が最初の攻撃で失われているので、何重もの防御魔法を打ち破ったが、その内側に何重ものダメージ軽減魔法が張られているので、その全て突破することはなかった。
この時にはビッグタイガーは自分の放った左爪撃が反射されたダメージを受けているので、俊敏な動きが出来なくなっており、レイラが放つ魔剣を避けることができなくなっていた!
レイラはルイと事前に相談していた通り、観客に強い印象を与えるために、魔剣でビッグタイガーの首を斬り落とした。
素材として販売するなら、眼から脳を突き刺したり後頚部から脳を突き刺したりして、少しでも傷を少なく小さくするべきなのだが、レイラの強さを印象付けてレイラ一味の安全を確保する為に、派手な演出をしたのだった。
翌日、全てを成し遂げたルイとダイは、レイラたちに見送られながら、隊商と一緒に魔境町を出立した。
本当はクリューサーオールとペーガソスを魔境に残し、地下都市の護りにしたかったのだが、クリューサーオールとペーガソスがダイから離れようとしなかったので、仕方なく一緒に旅することにした。
ルイが猪に翼が生えたクリューサーオールの背に乗り、ダイが馬に翼が生えたペーガソスの背に乗って旅立つのだった!

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