「異世界動画で億万長者・ドローンの御蔭で助かっています」(神隠しで異世界に迷い込んだ人間不信の僕は、又従姉の助けを受けて異世界で生き残ろうと必死です)
第80話鉱山開発
姉さんから異世界で鉱山を開発することを命じられてから3カ月、特に何事もない日々が続いていた。もちろん毎日獣や魔獣・モンスターを殺す事で、魔法の実戦訓練を繰り返していたし、ドローンを駆使して商品を手に入れてもいた。
サートウ領の奥地を探索して、魔境を避け奥山と里山を開発するのだが、獣人族を受け入れ集落を新設する許可を与える事で、忠誠無比の自警団を手に入れる事ができた。大きな種族の分け方は以下のようなものなのだが、各種族の中でも部族によって大きく特色が分かれていたのだ。
人鼠・ネズミの獣人
人虎・トラの獣人
人狼・オオカミの獣人
人熊・クマの獣人
人猫・ネコの獣人
人兎・ウサギの獣人
人犬・イヌの獣人
人鼬・イタチの獣人
「閣下、金の鉱脈を発見いたしました!」
「そうか、でかした!」
「それでどれくらいの規模の金が埋まっているのだ?」
「それは分かりませんが、どの鉱床も普通1トン位の金が埋蔵されています。しかしながら鉱石から金を取り出す資金と技術がありません」
「それは任せてくれ、約束通り資金も技術もサートウ家で用意するから、御前たちは鉱石を掘って持って来てくれればいい」
「それなら大丈夫でございます、いくらでも運ばせていただきます。ですが鉱石には金だけでは無く銀や銅も含まれておりますが、大丈夫でございますか?」
「サートウ家は銀や銅も鉱石から取り出す技術を持っているから心配いらない、満月期の魔獣やモンスターの襲撃を撃退するための砦を建設することも、歴戦の守備隊を集める事もサートウ家が責任を持つ」
「ありがとうございます! それで堀り終わった後の鉱山の所有権は、我らアナグマ家に頂けてもらえるのですね?」
「ああ、約束通り一族の住処(すみか)にすればいい、必要なら洞窟内で栽培出来るトウモロコシやキノコを与えるから、地下領地をドンドン広げるといい」
「ありがとうございます!」
今回は鉱山開発のベテランであるイタチ科アナグマ族の獣人が金山を発見してくれたが、他にもモグラ族などの自分で巣穴を掘る能力のある多くの獣人たちに、日本政府が指令してきた金銀銅山の発見と採掘を依頼したのだ。
さらに獣人たちが独自で発見採掘した金銀銅は、サートウ家が全面的に技術と資金の援助を行い、8割を納め2割を自分たちの物にしていいと言う契約を大々的に公表した。そのため他家に捕らわれて鉱山採掘に従事させられていた穴掘り獣人族以外の、自活していた多くの穴掘り獣人がサートウ領に移民してきた。
その時に密かに穴掘り獣人に伝えたのが、洞窟内での耕作技術だった。最初にアメリカのパーデュー大学の研究者たちと起業家のダグ・オーセンボー氏が地下に農地を作ったのは、作物の収穫量の増大では無く、医薬品成分を含む食用作物の栽培に使える安全な環境をバイオテクノロジー企業に提供するのが目的だったそうだ。
地下にある石灰採掘跡で医薬品成分を含む作物を栽培すれば、現在行なわれているような遺伝子組み換えバクテリアが入った容器で培養する方法よりも、さらに安く、しかも簡単にバイオテクノロジーを応用した医薬品が作れると、一部の研究者たちは考えたそうだ。
アメリカでは政府当局による規制や環境団体からの抗議などにより、医薬品成分を含む作物の露地栽培に規制がかかっていた。特に医薬品成分を含む作物が危うく食糧に紛れ込みそうになったという事件があったことで、露地栽培が難しい状況だった。
そこで石灰採掘場跡に照明器具を持ち込んでトウモロコシなどの栽培実験を行ったそうだが、研究者が温室栽培しているもので1エーカー当たり267ブシェル(25・4kg)の収穫量だったのが、採掘場では337ブシェルと2割増しの収穫量となったのだ。
ましてアメリカで通常栽培されている飼料用トウモロコシの平均収穫量は、1エーカー当たり142ブッシェルでしかないのだ。水力発電や太陽光発電にLED照明を駆使すれば、鉱山開発後の洞窟内でトウモロコシ・タバコ・大豆・トマト・ジャガイモなど農場が設立出来る可能性がある。
洞窟内ならば魔獣やモンスターから女子供を守のが簡単になるし、害虫なども存在しない。いや鉱山開発跡を利用するだけでなく、今拠点としている砦や村の地下に洞窟農場と後詰の拠点を設ければ、ジャガイモやサツマイモの立体栽培と組み合わせて、難攻不落の城砦都市を創り出す事も可能になるかもしれないのだ!
だがそのためには自家発電装置が必要不可欠であり、谷風の御蔭で豊富な電力を得る事が出来ると言っても、それはあくまで俺個人がネットで使う量ならばとう意味だ。確かに最近はローゼンミュラー家が使う電力も十二分に賄う事が出来ているが、サートウ領に移民してきた全領民がふんだんに利用するとか、耕作に利用することは考えていなかった。
だから次なる一手として、鉱山開発地にも大量の風力発電装置を蓄電池を購入配備すると共に、もう1つの発電装置を購入導入することにした。もちろん地下耕作に必要不可欠な、LED照明器具も大量購入している。
サートウ領の奥地を探索して、魔境を避け奥山と里山を開発するのだが、獣人族を受け入れ集落を新設する許可を与える事で、忠誠無比の自警団を手に入れる事ができた。大きな種族の分け方は以下のようなものなのだが、各種族の中でも部族によって大きく特色が分かれていたのだ。
人鼠・ネズミの獣人
人虎・トラの獣人
人狼・オオカミの獣人
人熊・クマの獣人
人猫・ネコの獣人
人兎・ウサギの獣人
人犬・イヌの獣人
人鼬・イタチの獣人
「閣下、金の鉱脈を発見いたしました!」
「そうか、でかした!」
「それでどれくらいの規模の金が埋まっているのだ?」
「それは分かりませんが、どの鉱床も普通1トン位の金が埋蔵されています。しかしながら鉱石から金を取り出す資金と技術がありません」
「それは任せてくれ、約束通り資金も技術もサートウ家で用意するから、御前たちは鉱石を掘って持って来てくれればいい」
「それなら大丈夫でございます、いくらでも運ばせていただきます。ですが鉱石には金だけでは無く銀や銅も含まれておりますが、大丈夫でございますか?」
「サートウ家は銀や銅も鉱石から取り出す技術を持っているから心配いらない、満月期の魔獣やモンスターの襲撃を撃退するための砦を建設することも、歴戦の守備隊を集める事もサートウ家が責任を持つ」
「ありがとうございます! それで堀り終わった後の鉱山の所有権は、我らアナグマ家に頂けてもらえるのですね?」
「ああ、約束通り一族の住処(すみか)にすればいい、必要なら洞窟内で栽培出来るトウモロコシやキノコを与えるから、地下領地をドンドン広げるといい」
「ありがとうございます!」
今回は鉱山開発のベテランであるイタチ科アナグマ族の獣人が金山を発見してくれたが、他にもモグラ族などの自分で巣穴を掘る能力のある多くの獣人たちに、日本政府が指令してきた金銀銅山の発見と採掘を依頼したのだ。
さらに獣人たちが独自で発見採掘した金銀銅は、サートウ家が全面的に技術と資金の援助を行い、8割を納め2割を自分たちの物にしていいと言う契約を大々的に公表した。そのため他家に捕らわれて鉱山採掘に従事させられていた穴掘り獣人族以外の、自活していた多くの穴掘り獣人がサートウ領に移民してきた。
その時に密かに穴掘り獣人に伝えたのが、洞窟内での耕作技術だった。最初にアメリカのパーデュー大学の研究者たちと起業家のダグ・オーセンボー氏が地下に農地を作ったのは、作物の収穫量の増大では無く、医薬品成分を含む食用作物の栽培に使える安全な環境をバイオテクノロジー企業に提供するのが目的だったそうだ。
地下にある石灰採掘跡で医薬品成分を含む作物を栽培すれば、現在行なわれているような遺伝子組み換えバクテリアが入った容器で培養する方法よりも、さらに安く、しかも簡単にバイオテクノロジーを応用した医薬品が作れると、一部の研究者たちは考えたそうだ。
アメリカでは政府当局による規制や環境団体からの抗議などにより、医薬品成分を含む作物の露地栽培に規制がかかっていた。特に医薬品成分を含む作物が危うく食糧に紛れ込みそうになったという事件があったことで、露地栽培が難しい状況だった。
そこで石灰採掘場跡に照明器具を持ち込んでトウモロコシなどの栽培実験を行ったそうだが、研究者が温室栽培しているもので1エーカー当たり267ブシェル(25・4kg)の収穫量だったのが、採掘場では337ブシェルと2割増しの収穫量となったのだ。
ましてアメリカで通常栽培されている飼料用トウモロコシの平均収穫量は、1エーカー当たり142ブッシェルでしかないのだ。水力発電や太陽光発電にLED照明を駆使すれば、鉱山開発後の洞窟内でトウモロコシ・タバコ・大豆・トマト・ジャガイモなど農場が設立出来る可能性がある。
洞窟内ならば魔獣やモンスターから女子供を守のが簡単になるし、害虫なども存在しない。いや鉱山開発跡を利用するだけでなく、今拠点としている砦や村の地下に洞窟農場と後詰の拠点を設ければ、ジャガイモやサツマイモの立体栽培と組み合わせて、難攻不落の城砦都市を創り出す事も可能になるかもしれないのだ!
だがそのためには自家発電装置が必要不可欠であり、谷風の御蔭で豊富な電力を得る事が出来ると言っても、それはあくまで俺個人がネットで使う量ならばとう意味だ。確かに最近はローゼンミュラー家が使う電力も十二分に賄う事が出来ているが、サートウ領に移民してきた全領民がふんだんに利用するとか、耕作に利用することは考えていなかった。
だから次なる一手として、鉱山開発地にも大量の風力発電装置を蓄電池を購入配備すると共に、もう1つの発電装置を購入導入することにした。もちろん地下耕作に必要不可欠な、LED照明器具も大量購入している。
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