「異世界動画で億万長者・ドローンの御蔭で助かっています」(神隠しで異世界に迷い込んだ人間不信の僕は、又従姉の助けを受けて異世界で生き残ろうと必死です)
第35話従兵の移籍
翌日姉ちゃんもバルバラも加わりネット会議を行ったのだが、専業従兵を全員俺の家臣とする事はできなかった。まず従兵との契約を改める必要があるのだが、無理矢理の変更は契約違反となり、傭兵組合や冒険者組合に介入の口実を与えてしまうそうだ。
両者が介入する時は、組合の拠点がある都市を支配す貴族や有力騎士家が裏で糸を引いている。つまりは貴族や有力騎士の侵略に先駆けて、傭兵組合や冒険者組合が侵攻して来ると言う事だ。そんな口実は与えられないから、あくまでも俺・ローゼンミュラー家・従兵の3者が納得した場合だけ、仕官先を俺の家とした。
結局のところ、ローゼンミュラー準男爵家に残り俺の家に派遣される形の従兵が150兵、俺の家に直臣として仕えることを承諾した従兵が110兵となった。以前から派遣されていた60兵に関しては、全員が移籍を承諾(しょうだく)した。
そうそう、俺が騎士となった事で家名を決める必要があったのだが。全てをアーデルハイトとバルバラに代行してもらったため、サー・サートウ・イチロウとなってしまった。何故か言葉も話すことができるし、読み書きも全く不自由しないが、微妙(びみょう)な発音が違ってしまう。
さて、ローゼンミュラー準男爵家とサートウ騎士家の戦力は以下なのだが。
サートウ騎士家
従士 :110兵
獣人家事奴隷: 20人
ローゼンミュラー準男爵家
領民従士: 20兵
専従従士:160兵
領民 :100人
日銭が欲しいローゼンミュラー家の領民たちも、材木の切り出しや運搬の仕事に志願した。御蔭でローゼンミュラー家の砦から、山歩きに慣れた領民で徒歩4時間ほど里山地帯に、サートウ家の砦を築き始めることができた。
「父ちゃん、このスープおいしいね!」
「そうだな、こんなにたっぷり塩の入ったスープは食べたことが無い」
「それにこのスープには肉が沢山入ってるんだね!」
「そうだな、家では山菜と少しの肉しか入れてやれんからな」
子供がおいしいそうにスープを飲みながら、父親に話しかけている。
「それに父ちゃん、ゆで卵が1人に1個ついているよ、ろくに働けない子供にも1個くれたよ!」
男の女房がうれしそうに、子供が食べ損ねて汚した口元を手でふきながら話しかける。
「そうだな、ここは山奥だから卵が手に入りやすいが、それでもこれほど大きな卵は初めてだ! 町ではこれよりもずっと小さい卵で銀貨2枚はする、この大きさなら銀貨5枚くらいするだろう!」
「剛毅(ごうき)だね~、卵だけでいったいいくらかかってるんだろうね?」
「サートウ様は大層な御金持ちだそうで、先代様も孫姫様の嫁入りを決められたそうだ。今回の城造りも、万が一の時俺たちが逃げ込む場所を作るためらしい」
「ほへ~! それなのに労役じゃなく賃金を払って下さるのかい? しかも、朝昼晩とこんな豪華な食事まで下さるのかい?!」
「言ったろ、サートウ様は大富豪なんだよ」
「今までなら労役はタダ働きだし、食事も自分たちで用意するものだったのにね」
「どこでもそれが普通だよ、俺たちはローゼンミュラー家の領民なんだからな」
「サートウ様は領民募集をなされないのかね?」
「馬鹿な事を言うんじゃない! 領主様の耳に入ったらどうするんだ!」
両者が介入する時は、組合の拠点がある都市を支配す貴族や有力騎士家が裏で糸を引いている。つまりは貴族や有力騎士の侵略に先駆けて、傭兵組合や冒険者組合が侵攻して来ると言う事だ。そんな口実は与えられないから、あくまでも俺・ローゼンミュラー家・従兵の3者が納得した場合だけ、仕官先を俺の家とした。
結局のところ、ローゼンミュラー準男爵家に残り俺の家に派遣される形の従兵が150兵、俺の家に直臣として仕えることを承諾した従兵が110兵となった。以前から派遣されていた60兵に関しては、全員が移籍を承諾(しょうだく)した。
そうそう、俺が騎士となった事で家名を決める必要があったのだが。全てをアーデルハイトとバルバラに代行してもらったため、サー・サートウ・イチロウとなってしまった。何故か言葉も話すことができるし、読み書きも全く不自由しないが、微妙(びみょう)な発音が違ってしまう。
さて、ローゼンミュラー準男爵家とサートウ騎士家の戦力は以下なのだが。
サートウ騎士家
従士 :110兵
獣人家事奴隷: 20人
ローゼンミュラー準男爵家
領民従士: 20兵
専従従士:160兵
領民 :100人
日銭が欲しいローゼンミュラー家の領民たちも、材木の切り出しや運搬の仕事に志願した。御蔭でローゼンミュラー家の砦から、山歩きに慣れた領民で徒歩4時間ほど里山地帯に、サートウ家の砦を築き始めることができた。
「父ちゃん、このスープおいしいね!」
「そうだな、こんなにたっぷり塩の入ったスープは食べたことが無い」
「それにこのスープには肉が沢山入ってるんだね!」
「そうだな、家では山菜と少しの肉しか入れてやれんからな」
子供がおいしいそうにスープを飲みながら、父親に話しかけている。
「それに父ちゃん、ゆで卵が1人に1個ついているよ、ろくに働けない子供にも1個くれたよ!」
男の女房がうれしそうに、子供が食べ損ねて汚した口元を手でふきながら話しかける。
「そうだな、ここは山奥だから卵が手に入りやすいが、それでもこれほど大きな卵は初めてだ! 町ではこれよりもずっと小さい卵で銀貨2枚はする、この大きさなら銀貨5枚くらいするだろう!」
「剛毅(ごうき)だね~、卵だけでいったいいくらかかってるんだろうね?」
「サートウ様は大層な御金持ちだそうで、先代様も孫姫様の嫁入りを決められたそうだ。今回の城造りも、万が一の時俺たちが逃げ込む場所を作るためらしい」
「ほへ~! それなのに労役じゃなく賃金を払って下さるのかい? しかも、朝昼晩とこんな豪華な食事まで下さるのかい?!」
「言ったろ、サートウ様は大富豪なんだよ」
「今までなら労役はタダ働きだし、食事も自分たちで用意するものだったのにね」
「どこでもそれが普通だよ、俺たちはローゼンミュラー家の領民なんだからな」
「サートウ様は領民募集をなされないのかね?」
「馬鹿な事を言うんじゃない! 領主様の耳に入ったらどうするんだ!」
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