王子様探偵と妖狸町中華とダンスィ

克全

第41話ダンスィ6

案の定、マス塵が捏造記事でお母さん達を叩いた。
教団や政党が宣伝広告料と言う名目の裏金を渡しているテレビ局と雑誌社だ。
記事の内容に、教師でしか知りえないモノが多数あった。
教団と政党だけでなく、教師組合まで加担しているのか?
それとも教団員の教師が多数いるのか?

まさかとは思うが、教師組合が教団に乗っ取られているのか?
いや、そんな事はどうでもいい。
生徒のプライベートをマス塵に売るなど絶対に許さない!
机の中が汚い事や、ランドセルの中に色々と入っている事は、ダンスィを調べればむしろ健全な事だ。

叩く!
徹底的に、倒産に追い込むまで、完膚なきまで叩く!
まず最初に、父王陛下と母と俺でマス塵の株を空売りした。
倒産させる事を前提に、世界一の富豪と言われる王家の資金と、産油国政府の膨大な予算、世界一の株式トレーダーと言われた母の資金、前回の株式売買で莫大な利益を上げた俺の資金を全部空売りに投入した。

その上で、父王陛下と母に圧力をかけてもらった。
力の及ぶ限り全てのコネを使い、マス塵に宣伝広告を出さないようにした。
石油元売り企業は当然として、電力会社にも圧力をかけた。
父王陛下と母は、多くの悪事の証拠を握っている。
石油を売って欲しくて、裏金を持ってきた企業は全て証拠を持っている。

そんな企業の役員は、大抵業務上背任に手を染めている。
それをネタに、マス塵へ宣伝を出すのを止めさせた。
父王陛下と母と俺が大量の株を握っている企業も同じだった。
更には各国政府からバーターでマス塵の犯罪証拠を手に入れた。
国家規模の情報交換だ。

日本で言えば、国家公安委員会がマス塵対策の切り札として押さえていた情報だ。
大は業務上背任や憲法違反、小はセクハラやパワハラ。
俺達が圧力をかけられる全企業に、マス塵各社を訴えさせた。
当然その中には、子供達のプライバシーを侵害した事に対する、児童福祉法違反も含まれている。

そして今までマス塵が児童福祉の観点で政府攻撃していた件も取り上げて、公共の福祉を利益のために踏み躙っている、公正公平な報道をしていないと、総務省に対して独占禁止法違反で訴訟を起こし、公共の電波を入札制にするように動いた。
キーテレビ局を倒産せさせることを前提に、入札で勝つために、地方テレビ局を株式買収した。

国内企業でないと駄目なので、筆頭株主は圧力がかけられる日本企業とした。
敦史君達の情報を流した教団系の教師が特定され、ネットの圧力で徹底的に追いかけられ、一時は教団が保護したが、その事で更に教団が叩かれた。
マス塵が生き残るために、一部の教団系役員を斬り捨て、教団を叩く姿勢を見せたが、俺は生き残ろうとした役員の不正情報を流して追い討ちをかけた。

混乱の中で、教団は内部抗争で分裂した。
キーテレビ局はスポンサーが全て離れて倒産した。
新聞社と雑誌社は、スポンサーと契約解除で追い詰められ、不動産業で生き残ろうとしたが、テナントを借りる者がなく倒産した。

中には中国系がテナントに入って生きながらえるかに思える新聞社もあったが、その事をネットに流したので、売国奴として叩かれて断念することになった。
俺達はマス塵を倒産させて莫大な金を手に入れた。
ひとまずここで手を止める事にした。
傷ついた敦史君達をフォローの方が大切だった。


          

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