王家を追放されたわけじゃないけど、世直しすることにしました。
第31話アゼス魔境探査3
ガァォーオ!
ギャァー!
ガァォーオ!
エァー!
ゲェァー!
グェァー!
マズイ!
ブラッディウルフの流す血液は、直ぐに魔法袋に収納したけれど、匂いに反応したのか、多くの肉食獣が集まってきてしまったようだ!
「魔境から撤退するぞ」
「「「「「殿下」」」」」
「御前達の気持ちも分かるが、ここまで異常な状態の魔境に留まるのは危険すぎる」
「自分たちの名誉に拘るな。殿下に何かあったらどうするのだ!」
「「「「「は!」」」」」
頭格の近習が叱咤してくれたので、俺が余計な事を言わなくて済んだ。
「円陣を強化して、隙を見せない状態で魔境を出る」
「「「「「は!」」」」」
「即死」
「麻痺」
「睡眠」
「即死」
「麻痺」
「睡眠」
諦めることなく襲い掛かって来るブラッディウルフと、止めをさせていなブラッディウルフに加え、新たにブラッディタイガー、ブラッディジャッカル、ブラッディフォックスなど、多種多様な肉食魔獣や雑食魔獣が現れた。
そして俺達に襲い掛かってきた。
いや、俺達だけではなく、最初に麻痺したり動けなくなったりしているブラッディウルフに食いついた。
撤退しながら即死魔法・麻痺魔法・睡眠魔法を唱え、行く手を阻もうとする多く魔獣を無力化する。
三種の魔法を順番に唱えるのは、魔獣によって耐性に違いがあり、効果の強い魔法と弱い魔法に差があるからだ。
特に即死魔法を加えたのは、生きた魔獣は魔法袋に収納出来ないので、少しでも魔境探査の成果を確保したくて、絶命させて魔法袋に収納したかったからだ。
即死魔法で斃すことの出来た魔獣は、風魔法を駆使して手元に引き寄せ、魔法袋に収納したのだが、中には空を飛ぶ無抵抗な魔獣に食欲をそそられる魔獣もいて、せっかく斃した魔獣を横取りされてしまう事もあった。
だが多くの魔獣は、俺が麻痺させり眠らさせたりして、無抵抗になった魔獣に食らいついてくれたので、多くの魔獣を魔法袋に収納することが出来た。
更には獲物を争って種族間や群れ事で戦いを始めてくれたので、著しく強力なった多種多様な魔獣の群れから離れることが出来た。
ガァォーオ!
「即死」
「麻痺」
「睡眠」
「即死」
「麻痺」
「睡眠」
目の前に白銀級のビッグウルフの群れが現れやがった!
さっきの白金級のブラッディウルフが、全て白銀級に匹敵するくらい強力になっていたことを考えれば、ビッグウルフが玉鋼級のキングウルフと同じ強さになっている恐れもある。
十数頭と頭数は少ないが、魔力を偽って戦える相手ではない。
ここは近習衆に俺の本当の力を見せてでも、ビッグウルフを全滅させるのか。
それとも近習衆に死傷者が出る事を覚悟で、実力を隠して逃げるのか。
どうする?!
ギャァー!
ガァォーオ!
エァー!
ゲェァー!
グェァー!
マズイ!
ブラッディウルフの流す血液は、直ぐに魔法袋に収納したけれど、匂いに反応したのか、多くの肉食獣が集まってきてしまったようだ!
「魔境から撤退するぞ」
「「「「「殿下」」」」」
「御前達の気持ちも分かるが、ここまで異常な状態の魔境に留まるのは危険すぎる」
「自分たちの名誉に拘るな。殿下に何かあったらどうするのだ!」
「「「「「は!」」」」」
頭格の近習が叱咤してくれたので、俺が余計な事を言わなくて済んだ。
「円陣を強化して、隙を見せない状態で魔境を出る」
「「「「「は!」」」」」
「即死」
「麻痺」
「睡眠」
「即死」
「麻痺」
「睡眠」
諦めることなく襲い掛かって来るブラッディウルフと、止めをさせていなブラッディウルフに加え、新たにブラッディタイガー、ブラッディジャッカル、ブラッディフォックスなど、多種多様な肉食魔獣や雑食魔獣が現れた。
そして俺達に襲い掛かってきた。
いや、俺達だけではなく、最初に麻痺したり動けなくなったりしているブラッディウルフに食いついた。
撤退しながら即死魔法・麻痺魔法・睡眠魔法を唱え、行く手を阻もうとする多く魔獣を無力化する。
三種の魔法を順番に唱えるのは、魔獣によって耐性に違いがあり、効果の強い魔法と弱い魔法に差があるからだ。
特に即死魔法を加えたのは、生きた魔獣は魔法袋に収納出来ないので、少しでも魔境探査の成果を確保したくて、絶命させて魔法袋に収納したかったからだ。
即死魔法で斃すことの出来た魔獣は、風魔法を駆使して手元に引き寄せ、魔法袋に収納したのだが、中には空を飛ぶ無抵抗な魔獣に食欲をそそられる魔獣もいて、せっかく斃した魔獣を横取りされてしまう事もあった。
だが多くの魔獣は、俺が麻痺させり眠らさせたりして、無抵抗になった魔獣に食らいついてくれたので、多くの魔獣を魔法袋に収納することが出来た。
更には獲物を争って種族間や群れ事で戦いを始めてくれたので、著しく強力なった多種多様な魔獣の群れから離れることが出来た。
ガァォーオ!
「即死」
「麻痺」
「睡眠」
「即死」
「麻痺」
「睡眠」
目の前に白銀級のビッグウルフの群れが現れやがった!
さっきの白金級のブラッディウルフが、全て白銀級に匹敵するくらい強力になっていたことを考えれば、ビッグウルフが玉鋼級のキングウルフと同じ強さになっている恐れもある。
十数頭と頭数は少ないが、魔力を偽って戦える相手ではない。
ここは近習衆に俺の本当の力を見せてでも、ビッグウルフを全滅させるのか。
それとも近習衆に死傷者が出る事を覚悟で、実力を隠して逃げるのか。
どうする?!
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