初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!

克全

第217話マンバ狩り

冒険者村付近の魔境

「主は手出ししちゃだめミャ」

「そうか、手伝わない方がいいんだね」

「そうみゃ、主は教えるミャ」

「そっか、じゃあまず獲物になる魔獣やモンスターがいないか、リサーチ魔法やマップ魔法を使って、事前に調べようか」

「分かってるミャ、白虎に教わったみゃ」

「そうか、白虎がちゃんと教えてくれていたんだね」

「そうみゃ、白虎に教わった事はちゃんとできるミャ」

「うんうん、アグネスは優秀だね」

「そうみゃ、私は優秀ミャ」

(アグネスはご機嫌なようだな)

(そうだねセイ、よく考えたら、最近忙しくしていて、昼間にアグネスと一緒にいる事がなかった)

(確かに子供のように可愛がると言うのなら、白虎に預けっぱなしは問題だったな)

(ああ、少し反省したよ)

「見つけたミャ! マンバがいるミャ」

「おいアグネス、マンバは強い毒を持っているから、遠くから攻撃しろと言ったろ」

「おいおいおい、それは本当なのか白虎」

「ああ本当だ、アグネスがアナコンダみたいに、主に唐揚にしてもらうと狩りたがったんだ。だがマンバは強い毒を持っているから、まだ早いと狩らせなかったんだ」

「アグネス、毒の話は覚えているのかい?」

「覚えているミャ、でも強くなったから大丈夫ミャ」

「アグネス、僕も強いけれど、絶対に危険な真似はしていないよ。もし怪我をしたり死んだりしたら、アグネスに会えなくなるからね」

「じゃあ狩っっちゃ駄目なのミャ?!」

「そんな事は言わないよ、でも安全な狩り方を考えて、自分が怪我をして家族が哀しまないようにするんだよ」

「分からないみゃ、どうすればいいみゃ、教えて欲しいみゃ」

「じゃあ遠見の魔法は覚えているかい?」

「白虎に教わったみゃ」

「じゃあ遠見の魔法を使って、マンバを見ることはできるかい?」

「やってみるみゃ、できたみゃ!」

「じゃあここからマンバを攻撃できるかい?」

「遠すぎるミャ! 魔力がたくさんいるミャ」

「魔力が足らないのかい?」

「足りるけど魔力が減り過ぎるミャ、マンバにそんなに魔力を使ったら、沢山狩れないみゃ」

「じゃあどうすればいい?」

「近づいて狩るミャ」

「それは危ないんじゃないかな?」

「防御魔法を使うみゃ、盾を使ってもいいみゃ」

「マンバ以外の魔獣やモンスターに、不意をつかれたりしないかい?」

「マップ魔法を使うミャ、マップ魔法とリサーチ魔法を使って、不意打ちされないようにするミャ」

「そうだね、そうすれば大丈夫だね」

「だったら近づいて狩っていいみゃ?」

「ああいいよ、皆で見つからないように近づこうね」

「狩ったマンバは唐揚にして欲しいみゃ」

「そうだね、お昼ご飯はマンバの唐揚にしよう」

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