初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第148話ジャイアント・レッドベアーのワイン煮
ナーポリ近郊の秘密キャンプ地
「ミノル、今日はよく働いたのだから、しっかり喰わせてもらうぞ!」
「なに勝手なこと言ってるんだ、今日の移動は朝飯代だよ」
「何を言っている、朝飯代にしては働かせ過ぎだ」
「いいや、あれくらい働いて、やっと朝飯と同等だ」
「うぬぅぅぅぅ、余はそんな安っぽい存在ではない!」
「朝晩来ては、飯食わせろ、飯食わせろと言うのは、十分安っぽいぞ」
「うぬぅぅぅぅ、いいや、食欲こそ生物の根源である! 余の行動はそれに法ったものであり、正当な行動である」
「はいはいはい、だけどあれは朝飯代と同等だよ、いやならもう来るな!」
「うぬぅぅぅぅ、ではこれが晩飯の代価だ、これだけ払えばよかろう」
リュウは、俺があれだけ乗馬のように利用したのにもかかわらず、僅かな空き時間で恐ろしいほどの巨大で強大なモンスターを狩って持ってきていた。
「えらく物騒なモンスターだな!」
「ミノルに引っ張り回されたからな、多種多様なモンスターを倒すのは諦めて、歯ごたえのある強力な奴を選んで狩って来た」
正直腰を抜かしそうになるほど、巨大で強力なモンスターだった!
ジャイアント・ホワイトホエールを10倍したような、この世の物とは思えないような大きさと、死んでなお漏れる魔力の強大さに恐れ戦いてしまう。
「分かったよ、出来あがるまで今日も前菜から食べてくれ」
「酒漬ダイオウイカを喰わしてくれるのだろうな?!」
「リュウが満足する量を、焼いたり揚げたりするのは時間がかかる。だから昨日のように、前菜から食べてくれ」
「仕方あるまいな、では先ずオークの丸焼きを所望する」
「セイ、出してやってくれ」
「仕方のない奴だ、ミノルはアグネスの料理を作ってやるのか」
「そうだ、当然の事だ」
「主~、俺の事も思いだしてくれよ」
さすがの白虎でも、食欲の権化と化したリュウとの会話に割り込む勇気はなかったのだろう。可愛そうなアグネスは、リュウを恐れてベットから出てこようとしなかった。それもあって、俺のリュウへの対応は、少々邪険なものになっていた。
セイは昨日と同じように、オークの丸焼き・ジャイアントレッドベアーとジャガイモのトマトスープ煮・ジャイアントレッドベアーのポトフを出してくれた。
しかもそれだけではなく、気を利かせて俺に言わずに用意してくれていたのだろう。いや、もしかしたら開拓村や見習村の分身体に作らせていてくれたのかもしれない。ジャイアント・レッドベアーを使った、マタギ汁・イタリア猟師風煮込み・スティファド風煮込み・マスタード煮を寸胴鍋に入れて出してくれた。
ほとんど固形の野菜などは入っておらず、全部スープ化させて、味付けが違うスープ煮が次から次にリュウの前に差し出された。
御蔭で俺は、アグネスをなだめてベットから誘い出し、シロころなどのジャイアント・レッドベアーのホルモン焼きを食べさせてあげることが出来た。いや、アグネスだけではなく、白虎も喜々として食べていた。
アグネスの料理を作っている時に、片手間で何かをするのは心底嫌なのだが、リュウの事もセイにだけ任せておく訳にもいかない。だから魔力を使って、酒漬ダイオウイカを焼いたり揚げたりしたのだが、それがアグネスと白虎の食欲を刺激してしまった。
「それも食べたいミャ」
「これかい、食べさせてあげたいのだけど、これはあそこにいる怖い怖い竜が欲しがっているからね。アグネスにはあげられないんだよ」
「嫌だミャ、あるじの作ったのもは食べたいミャ」
「そうだよ、配下である俺を邪険にせず食べさせてくれよ」
「アグネスごめんね、あのリュウが暴れだすた、沢山の人が困るんだよ」
「大丈夫ミャ、あるじとセイのおじさんが一緒に戦えば、あんな竜は簡単に退治できるミャ」
「そうだ、そうだよ、俺だって主の為に牽制くらいは出来るぜ!」
「2人とも怖いこと言過ぎ、原初の竜と戦うなんて御免だよ」
「ふむ、確かに我とミノルがデュオの力を使いこなせば、たとえ相手が原初の竜でも簡単に勝てるかもしれないな」
「おいおいおい、セイまで怖い事は言うなよな」
「おいミノル、それも余に喰わせるのだ」
一方リュウも、俺がアグネスと白虎の焼いてあげている、ジャイアント・レッドベアーのホルモンが食べたくなったのだろう。何とも悪いタイミングで横槍を入れてきた。
「分かった分かった、だがこの子らの分を横取りするんだ、リュウ用につくっていた酒漬ダイオウイカもこの子らに分けるぞ!」
俺は不穏な空気を払拭するため、可也怒ったような態度でリュウに望んだ。
「うぬぅぅぅぅ、仕方あるまい」
俺は言質を取って直ぐに、リュウにはホルモン焼きを与え、アグネスと白虎には酒漬ダイオウイカの炭火焼とフライを与えた。
「美味しいミャ、やっぱりあるじは最高みゃ」
「そうだぜ、俺達の主は最高だ」
「美味い! やはりジャイアント・レッドベアーのホルモン焼きは最高だ!」
何とか危機は回避できたと思う。
セイの言葉は冗談だと思うし、アグネスの言葉は何も考えていない幼子の言葉だと思う。白虎の言動は少々怖いが、俺とセイが一緒にやる気にならなければ、単独でリュウに逆らう根性は無いだろう。
「く、区、苦しい」
「どうしたんだリュウ?」
「何故か腹が苦しいのだ」
「そりゃ喰い過ぎだろう、それだけ食べりゃ腹が苦しくなって当然だ」
「なに? 余が喰い過ぎだと? 満腹になった感じなど無いぞ?」
「あのなぁ~、食べたくて食べたくて仕方がない時は、頭の食欲と実際の腹の容量が一致しない事もあるんだよ」
「なに、そんな事があるのか?!」
「あるんだよ、リュウの今の状況をよく考えてみろ」
「うぬぅぅぅぅ、では、では、酒漬ダイオウイカは食べられぬと言う事か!」
「明日喰えばいいだろう、最初からその予定だったろ」
「うぬぅぅぅぅ、セイの所為だ、セイの前菜が多すぎたのだ!」
「なに言いがかりしてくるんだ! 喰わなきゃいいだけだろ!」
「あんな美味いものを喰わずにおれるものか!」
「はいはいはい、明日だよ明日、明日の愉しみが出来たんだよ」
「明日の愉しみだと」
「そうだよ、眠る前に明日食べるものを思い、愉しみに眠ればいいじゃないか。そうすれば、明日1日を楽しく過ごせるぞ。実際今日だって、ダイオウイカ料理を思って楽しみだったろ?」
「ふむ、そうか、そうだな、そうするか」
「そうそう、そうすれば毎日何時でも楽しく幸せだぞ。リュウのように、種族として食欲の本能が大きいなら、そう言う生き方がいいのではないか?」
「うむ、では、今日は一旦自分の世界に戻る。朝食を愉しみにしておるぞ」
やっぱり朝も喰いに来るのかよ。
「はいはいはい、用意しておくよ」
俺はアグネスがベットに行って眠り、リュウが棲家に戻ってから、ゆっくりと食事を愉しむことにした。自分で作った料理は、必ず味見をしているので、結構腹は膨れているのだが、ゆっくり食事を愉しむのとは別物だ。
それに自分で作った料理よりも、誰かに作ってもらった料理が食べたいときもある。今日はセイが作った料理が食べたい気分だった。だから、セイがリュウの為に作って出した料理を、俺のためにもアイテムボックスから出してもらった。セイは何も言わずに出してくれたので、余計な会話をしたくないと言う、俺の深層心理を理解してくれているのだろう。
俺が食事をしている間も、セイと白虎は、今日リュウが喰い散らかした料理を作ってくれていた。俺達の非常食であると同時に、リュウが襲来した時のもてなし料理にもなる。
「さて、新作のワイン煮を作るか」
俺は新作料理として、ワイン煮を作ってみることにした。
ダイオウイカの料理を試作研究しているが、元の日本酒漬けをこの世界で再現する訳にはいかない。エールやワインならこの世界にもあるので、それを使う心算だったのだが、なかなか量が集まらない。しかも品質にばらつきがあり過ぎる
そこで、俺やセイ、白虎が作って商品として卸す酒漬ダイオウイカに関しては、ドローン配送で手に入れたワインを使うことにした。
「比較したワイン」
ロゼ :11・0%: 408円:日本産720ml
白ワイン:12・0%: 410円:チリ産720ml
白ワイン:11・0%: 916円:日本産1800ml
白ワイン:11・0%:4913円:日本産1800ml×6
白ワイン:13・0%:1382円:チリ産3000ml
赤ワイン:12・5%: 466円:スペイン産750ml
赤ワイン:11・0%: 798円:日本産1800ml
赤ワイン:11・0%: 657円:日本産1500ml
色々比較したのだが、やはり値段の差より日本に利益を還元したいので、日本産の紙パック入り1800ml赤ワイン白ワインをドローン配送した。
セイと白虎に酒漬ダイオウイカを作らせながら、俺自身はジャイアント・レッドベアーのワイン煮を作ってみることにした。
「ジャイアント・レッドベアーのワイン煮」
モモ肉 :5kg
すね肉 :5kg
ランプ肉 :5kg
肩肉 :5kg
アキレス腱:5kg
各種もつ :5kg
(肉5kg当たりの分量)
タマネギ :10かけ
ニンニク :10かけ
パセリ :40茎
小麦粉 :小さじ20杯
ワイン :7カップ
ブイヨン :4カップ
塩 :適量
胡椒 :適量
バター :大さじ40杯
(ジャイアント・レッドベアーの脂)
試作として、まず白ワインで作るものと赤ワインで作りものに分ける。その上で、肉の部位ごとに寸胴鍋を用意し、モモ肉の白ワイン煮やアキレス腱の赤ワイン煮のように、作り分けて出来あがりを確認する。
1:肉を叩き柔らかくする
:人間以外の物が食べる時は、叩く必要なし
2:タマネギ・ニンニク・パセリをみじん切りにする
3:フライパンにバター入れて中火で溶かし、強火にして肉の両面を焼く
4:皿の上に出して、塩胡椒で下味をつける
5:肉を出したフライパンに、タマネギ・ニンニク・パセリを入れて中火で炒める
6:香りが出て来たら、小麦粉を振って更に炒める
7:赤ワインとブイヨンを加え、塩胡椒で味を調える
8:ソースが煮立って来たら、弱火にして肉を戻す
9:裏表を返し、1分ほど煮て完成
「ミノル、今日はよく働いたのだから、しっかり喰わせてもらうぞ!」
「なに勝手なこと言ってるんだ、今日の移動は朝飯代だよ」
「何を言っている、朝飯代にしては働かせ過ぎだ」
「いいや、あれくらい働いて、やっと朝飯と同等だ」
「うぬぅぅぅぅ、余はそんな安っぽい存在ではない!」
「朝晩来ては、飯食わせろ、飯食わせろと言うのは、十分安っぽいぞ」
「うぬぅぅぅぅ、いいや、食欲こそ生物の根源である! 余の行動はそれに法ったものであり、正当な行動である」
「はいはいはい、だけどあれは朝飯代と同等だよ、いやならもう来るな!」
「うぬぅぅぅぅ、ではこれが晩飯の代価だ、これだけ払えばよかろう」
リュウは、俺があれだけ乗馬のように利用したのにもかかわらず、僅かな空き時間で恐ろしいほどの巨大で強大なモンスターを狩って持ってきていた。
「えらく物騒なモンスターだな!」
「ミノルに引っ張り回されたからな、多種多様なモンスターを倒すのは諦めて、歯ごたえのある強力な奴を選んで狩って来た」
正直腰を抜かしそうになるほど、巨大で強力なモンスターだった!
ジャイアント・ホワイトホエールを10倍したような、この世の物とは思えないような大きさと、死んでなお漏れる魔力の強大さに恐れ戦いてしまう。
「分かったよ、出来あがるまで今日も前菜から食べてくれ」
「酒漬ダイオウイカを喰わしてくれるのだろうな?!」
「リュウが満足する量を、焼いたり揚げたりするのは時間がかかる。だから昨日のように、前菜から食べてくれ」
「仕方あるまいな、では先ずオークの丸焼きを所望する」
「セイ、出してやってくれ」
「仕方のない奴だ、ミノルはアグネスの料理を作ってやるのか」
「そうだ、当然の事だ」
「主~、俺の事も思いだしてくれよ」
さすがの白虎でも、食欲の権化と化したリュウとの会話に割り込む勇気はなかったのだろう。可愛そうなアグネスは、リュウを恐れてベットから出てこようとしなかった。それもあって、俺のリュウへの対応は、少々邪険なものになっていた。
セイは昨日と同じように、オークの丸焼き・ジャイアントレッドベアーとジャガイモのトマトスープ煮・ジャイアントレッドベアーのポトフを出してくれた。
しかもそれだけではなく、気を利かせて俺に言わずに用意してくれていたのだろう。いや、もしかしたら開拓村や見習村の分身体に作らせていてくれたのかもしれない。ジャイアント・レッドベアーを使った、マタギ汁・イタリア猟師風煮込み・スティファド風煮込み・マスタード煮を寸胴鍋に入れて出してくれた。
ほとんど固形の野菜などは入っておらず、全部スープ化させて、味付けが違うスープ煮が次から次にリュウの前に差し出された。
御蔭で俺は、アグネスをなだめてベットから誘い出し、シロころなどのジャイアント・レッドベアーのホルモン焼きを食べさせてあげることが出来た。いや、アグネスだけではなく、白虎も喜々として食べていた。
アグネスの料理を作っている時に、片手間で何かをするのは心底嫌なのだが、リュウの事もセイにだけ任せておく訳にもいかない。だから魔力を使って、酒漬ダイオウイカを焼いたり揚げたりしたのだが、それがアグネスと白虎の食欲を刺激してしまった。
「それも食べたいミャ」
「これかい、食べさせてあげたいのだけど、これはあそこにいる怖い怖い竜が欲しがっているからね。アグネスにはあげられないんだよ」
「嫌だミャ、あるじの作ったのもは食べたいミャ」
「そうだよ、配下である俺を邪険にせず食べさせてくれよ」
「アグネスごめんね、あのリュウが暴れだすた、沢山の人が困るんだよ」
「大丈夫ミャ、あるじとセイのおじさんが一緒に戦えば、あんな竜は簡単に退治できるミャ」
「そうだ、そうだよ、俺だって主の為に牽制くらいは出来るぜ!」
「2人とも怖いこと言過ぎ、原初の竜と戦うなんて御免だよ」
「ふむ、確かに我とミノルがデュオの力を使いこなせば、たとえ相手が原初の竜でも簡単に勝てるかもしれないな」
「おいおいおい、セイまで怖い事は言うなよな」
「おいミノル、それも余に喰わせるのだ」
一方リュウも、俺がアグネスと白虎の焼いてあげている、ジャイアント・レッドベアーのホルモンが食べたくなったのだろう。何とも悪いタイミングで横槍を入れてきた。
「分かった分かった、だがこの子らの分を横取りするんだ、リュウ用につくっていた酒漬ダイオウイカもこの子らに分けるぞ!」
俺は不穏な空気を払拭するため、可也怒ったような態度でリュウに望んだ。
「うぬぅぅぅぅ、仕方あるまい」
俺は言質を取って直ぐに、リュウにはホルモン焼きを与え、アグネスと白虎には酒漬ダイオウイカの炭火焼とフライを与えた。
「美味しいミャ、やっぱりあるじは最高みゃ」
「そうだぜ、俺達の主は最高だ」
「美味い! やはりジャイアント・レッドベアーのホルモン焼きは最高だ!」
何とか危機は回避できたと思う。
セイの言葉は冗談だと思うし、アグネスの言葉は何も考えていない幼子の言葉だと思う。白虎の言動は少々怖いが、俺とセイが一緒にやる気にならなければ、単独でリュウに逆らう根性は無いだろう。
「く、区、苦しい」
「どうしたんだリュウ?」
「何故か腹が苦しいのだ」
「そりゃ喰い過ぎだろう、それだけ食べりゃ腹が苦しくなって当然だ」
「なに? 余が喰い過ぎだと? 満腹になった感じなど無いぞ?」
「あのなぁ~、食べたくて食べたくて仕方がない時は、頭の食欲と実際の腹の容量が一致しない事もあるんだよ」
「なに、そんな事があるのか?!」
「あるんだよ、リュウの今の状況をよく考えてみろ」
「うぬぅぅぅぅ、では、では、酒漬ダイオウイカは食べられぬと言う事か!」
「明日喰えばいいだろう、最初からその予定だったろ」
「うぬぅぅぅぅ、セイの所為だ、セイの前菜が多すぎたのだ!」
「なに言いがかりしてくるんだ! 喰わなきゃいいだけだろ!」
「あんな美味いものを喰わずにおれるものか!」
「はいはいはい、明日だよ明日、明日の愉しみが出来たんだよ」
「明日の愉しみだと」
「そうだよ、眠る前に明日食べるものを思い、愉しみに眠ればいいじゃないか。そうすれば、明日1日を楽しく過ごせるぞ。実際今日だって、ダイオウイカ料理を思って楽しみだったろ?」
「ふむ、そうか、そうだな、そうするか」
「そうそう、そうすれば毎日何時でも楽しく幸せだぞ。リュウのように、種族として食欲の本能が大きいなら、そう言う生き方がいいのではないか?」
「うむ、では、今日は一旦自分の世界に戻る。朝食を愉しみにしておるぞ」
やっぱり朝も喰いに来るのかよ。
「はいはいはい、用意しておくよ」
俺はアグネスがベットに行って眠り、リュウが棲家に戻ってから、ゆっくりと食事を愉しむことにした。自分で作った料理は、必ず味見をしているので、結構腹は膨れているのだが、ゆっくり食事を愉しむのとは別物だ。
それに自分で作った料理よりも、誰かに作ってもらった料理が食べたいときもある。今日はセイが作った料理が食べたい気分だった。だから、セイがリュウの為に作って出した料理を、俺のためにもアイテムボックスから出してもらった。セイは何も言わずに出してくれたので、余計な会話をしたくないと言う、俺の深層心理を理解してくれているのだろう。
俺が食事をしている間も、セイと白虎は、今日リュウが喰い散らかした料理を作ってくれていた。俺達の非常食であると同時に、リュウが襲来した時のもてなし料理にもなる。
「さて、新作のワイン煮を作るか」
俺は新作料理として、ワイン煮を作ってみることにした。
ダイオウイカの料理を試作研究しているが、元の日本酒漬けをこの世界で再現する訳にはいかない。エールやワインならこの世界にもあるので、それを使う心算だったのだが、なかなか量が集まらない。しかも品質にばらつきがあり過ぎる
そこで、俺やセイ、白虎が作って商品として卸す酒漬ダイオウイカに関しては、ドローン配送で手に入れたワインを使うことにした。
「比較したワイン」
ロゼ :11・0%: 408円:日本産720ml
白ワイン:12・0%: 410円:チリ産720ml
白ワイン:11・0%: 916円:日本産1800ml
白ワイン:11・0%:4913円:日本産1800ml×6
白ワイン:13・0%:1382円:チリ産3000ml
赤ワイン:12・5%: 466円:スペイン産750ml
赤ワイン:11・0%: 798円:日本産1800ml
赤ワイン:11・0%: 657円:日本産1500ml
色々比較したのだが、やはり値段の差より日本に利益を還元したいので、日本産の紙パック入り1800ml赤ワイン白ワインをドローン配送した。
セイと白虎に酒漬ダイオウイカを作らせながら、俺自身はジャイアント・レッドベアーのワイン煮を作ってみることにした。
「ジャイアント・レッドベアーのワイン煮」
モモ肉 :5kg
すね肉 :5kg
ランプ肉 :5kg
肩肉 :5kg
アキレス腱:5kg
各種もつ :5kg
(肉5kg当たりの分量)
タマネギ :10かけ
ニンニク :10かけ
パセリ :40茎
小麦粉 :小さじ20杯
ワイン :7カップ
ブイヨン :4カップ
塩 :適量
胡椒 :適量
バター :大さじ40杯
(ジャイアント・レッドベアーの脂)
試作として、まず白ワインで作るものと赤ワインで作りものに分ける。その上で、肉の部位ごとに寸胴鍋を用意し、モモ肉の白ワイン煮やアキレス腱の赤ワイン煮のように、作り分けて出来あがりを確認する。
1:肉を叩き柔らかくする
:人間以外の物が食べる時は、叩く必要なし
2:タマネギ・ニンニク・パセリをみじん切りにする
3:フライパンにバター入れて中火で溶かし、強火にして肉の両面を焼く
4:皿の上に出して、塩胡椒で下味をつける
5:肉を出したフライパンに、タマネギ・ニンニク・パセリを入れて中火で炒める
6:香りが出て来たら、小麦粉を振って更に炒める
7:赤ワインとブイヨンを加え、塩胡椒で味を調える
8:ソースが煮立って来たら、弱火にして肉を戻す
9:裏表を返し、1分ほど煮て完成
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