初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第113話「魔獣肉と異世界麺のオーブン焼き」
「酷い目にあったな」
「あの程度では酒癖が悪いとは言わんぞ、ミノルが酒席になれていないだけであろう」
「そうなのか? まあそうかもしれないな」
「何故手を出してやらん、オードリーは待っておったぞ」
「う~ん、まだ踏ん切りがつかないんだよね」
「何がだ?」
「いやまぁ~、なんだ、この世界で子供をもうけていいのかなぁ~、てね」
「何故躊躇するのだ?」
「弱肉強食の世界だからね、生きて行くのが大変だろうからね」
「当然ではないか、だがそれが心配と言うのなら、見習達のように教育すればよかろう」
「う~ん、それはそうなんだけどね」
「それでも心配と言うのなら、分身体を後見人・守護者とすれば何の心配もないではないか」
「うん、それは分かっているんだ、分かってはいるんだけどね」
「分かっているのに躊躇するのか?」
「まぁ~ねぇ~、心の問題だからね、踏ん切りがつくまでボチボチやるよ」
「まぁ好きにするがいい、我がどうこう言う問題ではないしな」
「ああそうさせてくれ」
「なぁ~主~、本気で作ってる? 俺達待ってるんだけど~」
「ミャア!」
「やってるよ、もう直ぐ食べ頃に焼けるよ」
「いや、それだけじゃないよ! 真剣に焼いてるのかって聞いてるの!」
「ミャアミャ!」
「真剣だよ、アグネスと白虎の料理を手抜きする訳ないじゃないか」
「でもおしゃべりしながら焼いてるじゃないか、真剣に愛情を注いでくれないと美味しくならないんだろ!」
「ミャ!」
「大丈夫だよ、俺のアグネスへの愛情に一片の曇りも無いよ」
「アグネスだけかよ!」
「やかましいわ!」
「ゴメンナサイ、ごめんなさい、御免なさい」
「まあ、まあ、まあ、そんなに怒ってやるな、セイ」
「いやそうはいかん、白虎は直ぐに図にのるから、怒るべき時には即座に怒らねばならぬ」
「ひぃ~」
「さあ、アグネス、白虎、ステーキが焼けたよ」
また今日も何の工夫も無くステーキなんだけど、アグネスも白虎もステーキがいいと言うのだから仕方がない。しかも1番レベルの高いジャイアント・レッドベアー肉を要求して来る。まあ使う塩胡椒やステーキソース・焼肉のたれを工夫しているから、微妙に味は違っているとのだけれど、たまには他の料理も食べてもらいたい。
だから自分や見習達の為に試作した料理に多くの肉を使い、肉だけをアグネスと白虎に与えることにしていた。だから今日も料理を試作することにしたのだ。
「魔獣肉と異世界麺のオーブン焼き」
魔獣肩肉 :30kg
バター :大さじ200杯
タマネギ :15kg
ニンジン :15kg
ニンニク :200片
ベーコン :6kg
ソーセージ :6kg
ブイヨン :200カップ
塩 :適量
胡椒 :適量
タイム :適量
ローリエ :適量
パセリ :適量
異世界麺 :25kg
バター :大さじ500杯
おろしチーズ:大さじ500杯
1:魔獣肩肉とベーコンは1・5cm各に切る
2:ソーセージは1・5cmの輪切りにする
3:鍋にバター(獣脂)を融かしみじん切りのタマネギ・ニンジンを炒める
4:タマネギがキツネ色になったら獣肉・ベーコン・ソーセージを入れて炒める
5:ブイヨン・塩胡椒・野菜・香草を入れて色よくなるまで煮る
6:異世界麺はタップリの熱湯に塩を入れた鍋で堅めにゆでる
7:異世界麺を出し熱いうちにバター(植物油)からめ塩胡椒で味を調える
8:グラタン皿に7の麺を入れ、5の具材を上にかける
9:おろしチーズをむらなくかけ、オーブンで焼く
自分用の料理なら、ドローン配送で手に入れた日本の材料を使えるが、見習達に作らせるのなら異世界で手に入れられる材料に変えなければならない。魔獣肉はふんだんにあるしベーコンもソーセージも自作済みだが、野菜や香草は似た物を探し出させよう。
だがバターやチーズは無理だ、この世界では遊牧や牧畜は行われていない。いくらでも強力な魔獣やモンスターが存在するこの世界では、遊牧や牧畜を行う事は、魔獣やモンスターを引き寄せてしまうのだ。人間を護る城壁を築き維持するだけで精一杯で、家畜を護る余裕など全くない。肉を手に入れたいだけなら、狩りをする方が余程簡単でリスクが少ないのだ。
だからこそ、バターやチーズ・ヨーグルトは特別な食材で、とんでもなく高価なものなのだ!
「新作が出来たよ、味見してみな」
「やったね! でも肉だけでいいぜ」
「ミャウ!」
「分かっているよ、ジャイアントレッドベアーの肩肉・ベーコン・ソーセージを炒め煮したものに、チーズをかけて焼いているから、野菜は入ってないよ」
「そうだよ、そうこなくっちゃ!」
「ミャミャウ!」
アグネスと白虎用にアレンジしてあるから、野菜や香草は風味づけ程度にしてあるし、特に白虎用は5cm各に切った肉塊で作ってる特別製だ。
「美味いぞ主! 特にチーズがかかっているのが最高だ!」
「ミャウミャウミャ!」
「そうかそうか、愛情込めて作ってあるから特に美味しいはずだぞ」
よしよしよし!
2人がこれくらい美味しいそうに反応してくれているのなら、普通の人間も美味しく思ってくれるだろう。テトラに戻った時に見習達に出してやろうと思うが、念の為に開拓村で試作して食べてもらおう。
(任せておけ、分身体に作り方を伝えておく)
(頼んだよセイ)
「あの程度では酒癖が悪いとは言わんぞ、ミノルが酒席になれていないだけであろう」
「そうなのか? まあそうかもしれないな」
「何故手を出してやらん、オードリーは待っておったぞ」
「う~ん、まだ踏ん切りがつかないんだよね」
「何がだ?」
「いやまぁ~、なんだ、この世界で子供をもうけていいのかなぁ~、てね」
「何故躊躇するのだ?」
「弱肉強食の世界だからね、生きて行くのが大変だろうからね」
「当然ではないか、だがそれが心配と言うのなら、見習達のように教育すればよかろう」
「う~ん、それはそうなんだけどね」
「それでも心配と言うのなら、分身体を後見人・守護者とすれば何の心配もないではないか」
「うん、それは分かっているんだ、分かってはいるんだけどね」
「分かっているのに躊躇するのか?」
「まぁ~ねぇ~、心の問題だからね、踏ん切りがつくまでボチボチやるよ」
「まぁ好きにするがいい、我がどうこう言う問題ではないしな」
「ああそうさせてくれ」
「なぁ~主~、本気で作ってる? 俺達待ってるんだけど~」
「ミャア!」
「やってるよ、もう直ぐ食べ頃に焼けるよ」
「いや、それだけじゃないよ! 真剣に焼いてるのかって聞いてるの!」
「ミャアミャ!」
「真剣だよ、アグネスと白虎の料理を手抜きする訳ないじゃないか」
「でもおしゃべりしながら焼いてるじゃないか、真剣に愛情を注いでくれないと美味しくならないんだろ!」
「ミャ!」
「大丈夫だよ、俺のアグネスへの愛情に一片の曇りも無いよ」
「アグネスだけかよ!」
「やかましいわ!」
「ゴメンナサイ、ごめんなさい、御免なさい」
「まあ、まあ、まあ、そんなに怒ってやるな、セイ」
「いやそうはいかん、白虎は直ぐに図にのるから、怒るべき時には即座に怒らねばならぬ」
「ひぃ~」
「さあ、アグネス、白虎、ステーキが焼けたよ」
また今日も何の工夫も無くステーキなんだけど、アグネスも白虎もステーキがいいと言うのだから仕方がない。しかも1番レベルの高いジャイアント・レッドベアー肉を要求して来る。まあ使う塩胡椒やステーキソース・焼肉のたれを工夫しているから、微妙に味は違っているとのだけれど、たまには他の料理も食べてもらいたい。
だから自分や見習達の為に試作した料理に多くの肉を使い、肉だけをアグネスと白虎に与えることにしていた。だから今日も料理を試作することにしたのだ。
「魔獣肉と異世界麺のオーブン焼き」
魔獣肩肉 :30kg
バター :大さじ200杯
タマネギ :15kg
ニンジン :15kg
ニンニク :200片
ベーコン :6kg
ソーセージ :6kg
ブイヨン :200カップ
塩 :適量
胡椒 :適量
タイム :適量
ローリエ :適量
パセリ :適量
異世界麺 :25kg
バター :大さじ500杯
おろしチーズ:大さじ500杯
1:魔獣肩肉とベーコンは1・5cm各に切る
2:ソーセージは1・5cmの輪切りにする
3:鍋にバター(獣脂)を融かしみじん切りのタマネギ・ニンジンを炒める
4:タマネギがキツネ色になったら獣肉・ベーコン・ソーセージを入れて炒める
5:ブイヨン・塩胡椒・野菜・香草を入れて色よくなるまで煮る
6:異世界麺はタップリの熱湯に塩を入れた鍋で堅めにゆでる
7:異世界麺を出し熱いうちにバター(植物油)からめ塩胡椒で味を調える
8:グラタン皿に7の麺を入れ、5の具材を上にかける
9:おろしチーズをむらなくかけ、オーブンで焼く
自分用の料理なら、ドローン配送で手に入れた日本の材料を使えるが、見習達に作らせるのなら異世界で手に入れられる材料に変えなければならない。魔獣肉はふんだんにあるしベーコンもソーセージも自作済みだが、野菜や香草は似た物を探し出させよう。
だがバターやチーズは無理だ、この世界では遊牧や牧畜は行われていない。いくらでも強力な魔獣やモンスターが存在するこの世界では、遊牧や牧畜を行う事は、魔獣やモンスターを引き寄せてしまうのだ。人間を護る城壁を築き維持するだけで精一杯で、家畜を護る余裕など全くない。肉を手に入れたいだけなら、狩りをする方が余程簡単でリスクが少ないのだ。
だからこそ、バターやチーズ・ヨーグルトは特別な食材で、とんでもなく高価なものなのだ!
「新作が出来たよ、味見してみな」
「やったね! でも肉だけでいいぜ」
「ミャウ!」
「分かっているよ、ジャイアントレッドベアーの肩肉・ベーコン・ソーセージを炒め煮したものに、チーズをかけて焼いているから、野菜は入ってないよ」
「そうだよ、そうこなくっちゃ!」
「ミャミャウ!」
アグネスと白虎用にアレンジしてあるから、野菜や香草は風味づけ程度にしてあるし、特に白虎用は5cm各に切った肉塊で作ってる特別製だ。
「美味いぞ主! 特にチーズがかかっているのが最高だ!」
「ミャウミャウミャ!」
「そうかそうか、愛情込めて作ってあるから特に美味しいはずだぞ」
よしよしよし!
2人がこれくらい美味しいそうに反応してくれているのなら、普通の人間も美味しく思ってくれるだろう。テトラに戻った時に見習達に出してやろうと思うが、念の為に開拓村で試作して食べてもらおう。
(任せておけ、分身体に作り方を伝えておく)
(頼んだよセイ)
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