初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第98話ミノル・クラン設立
俺がギルドマスターから手に入れた権限は、見習いを全員俺が預かると言うものだ。そしてそれとは別に、テトラ冒険者ギルド内に半独立組織のミノル・クランを設立する権限だ。ギルド内に半独立組織を設立するなど、本来なら大問題なのだが、将来的に開拓村を設立して移住するための準備と言う事で認められた。
だが開拓する場所も規模も時期も全て未定で、計画を中止した場合も罰則なしと言う、恐ろしく俺に有利な条件だった。ギルドマスターにすれば、ゴーラン一味問題を含めて色々弱味があるようで、俺の提案を全て丸呑みしてくれた。
「よし、ここで昼食にする、それぞれ役割に従って働くように」
「「「「「はい!」」」」」
「索敵班は周囲の警戒! 狩り班は鳥を狙え、炊事班は食事の準備」
俺の言葉を受けて、イルオンが素早く指示を出している。
「「「「「おう!」」」」」
「御師匠様、ここは始めて来る場所ですが、アナコンダやデイノスクス以外を狩るのでしょうか?」
「そうだな、それもあるが、1番の目的は新たな拠点を設ける事だ」
「新たな拠点でございますか?」
「そうだ、人数が倍増した事で見習部屋が手狭になってしまった」
「はい、狭くなったのは確かですが、暮らしていけないほどではありません」
「そうなのか?」
「はい、貧民街では子供達が肩寄せ合って暮らすのが普通ですから」
「そうか、だがな、1つの場所に多くの人を押し込めると、万が一病気は流行った場合は全滅してしまうんだ」
「そうなんですか?! そう言えば病気が流行って多くの子供が死んだことがありました」
「ああ、だから狩場との中間地点に小屋を創ることにした」
「御師匠様に失礼な事を申し上げますが、御師匠様がおられない時に魔獣やモンスターの襲撃される事もあるのではないでしょうか、そんな場合でも大丈夫なのでしょうか?」
「任せておけ、アナコンダやデイノスクスはもちろん、コボルトやオークの群れに襲撃されても大丈夫な小屋を創り出すよ」
「そうですか! それなら安心ですね」
「俺が小屋を創り出す間は、鳥を狩る訓練をしておいてくれ」
「承りました!」
(ミノル、小屋とは言うのはどれくらい規模を考えているんだ?)
(そうだな、大きすぎても護るのに人手がいるし、今いる見習と将来の人数増加を考慮して、500人規模位にするよ)
(小屋と言うにしては大規模だな)
(噂とは恐ろしいものだからな、今は100人弱だが、直ぐに200人300人と増える可能性がある)
(ふむ、だがイルオンが心配していたように、防御能力はどうする)
(土魔法で圧縮強化した壁を創り出せば、少々の魔獣やモンスターじゃ壊せないだろう?)
(まあ確かにそれはそうだが、魔術攻撃や直接魔力を込めた攻撃にはどう対応する?)
(壁に防御魔法をほどこすことは出来ないか?)
(魔石を埋め込んで、魔石を中核に魔法陣を描き防御魔法を発動することは可能だ、だが常に魔力の補充は不可欠だぞ)
(見習の中に適任者はいるか?)
(そうだな、多少は魔力を持った者もいるが、そいつらに補充させるか?)
(ああ、それにジャイアント・レッドベアーの魔石なら、結構な量の魔力を込められるんじゃないのか?)
(見習の為にジャイアント・レッドベアーの魔石を使うのか?)
(ああ、金も食料も有り余るほどあるからな)
(至れり尽くせりだな、そのような過保護が本当に見習の為になるのか?)
(う! 確かに過保護の弊害は有るかもしれない、だが死んだ者を蘇らせる事は・・・・・出来るんだったな!)
(そうだ、この世界ではどれほど時が経とうが、魔力ある者なら死者を蘇らせる事が出来る)
(だが、俺が死んでしまったら・・・・・まず死ぬことがないのか)
(そうだ、まあ痛みや恐怖を伴うから、進んで死なすこともないがな)
(だが俺とセイがデュオなのは、普通の人間には秘密の事だろう?)
(そうなだな、言触らすような事では無いな。言触らしてしまうと、さすがに原初の人間が文句を言うだろうな)
(だったら、出来る限りの防御力を与えないのはおかしいだろう)
(この世界の標準防御施設でいいではないか)
(う~ん、万が一死なれると俺の心が痛むんだよ)
(だったら俺の分身体を植えて護らせればいいじゃないか)
(セイ! 最初からその心算だったのか!)
(うん? 何を怒っているんだ?)
(セイはやはりこの世界を侵略する心算なのか?!)
(そんな気はさらさらないぞ、分身体だから我の意思でコントロール出来るから、この世界に迷惑をかけることもないしな)
(セイの言葉を信じない訳ではないが、分身体を2体もこの世界に進出させたら、さすがに原初の人間が怒り出すのではないか。原初の生物同士の争いが始まれば、巻き込まれた他の生物など簡単に全滅してしまうのではないか?)
(原初の人間と我とは長い長い付き合いだ、だからこそ帝国が我の世界に侵攻した来た報復も、帝国だけに止めて他の人族には一切危害を加えなかったのだ)
(そうだったな、だったらセイに御願すべきかな?)
(そうだ、我に任せればいいのだ)
だが開拓する場所も規模も時期も全て未定で、計画を中止した場合も罰則なしと言う、恐ろしく俺に有利な条件だった。ギルドマスターにすれば、ゴーラン一味問題を含めて色々弱味があるようで、俺の提案を全て丸呑みしてくれた。
「よし、ここで昼食にする、それぞれ役割に従って働くように」
「「「「「はい!」」」」」
「索敵班は周囲の警戒! 狩り班は鳥を狙え、炊事班は食事の準備」
俺の言葉を受けて、イルオンが素早く指示を出している。
「「「「「おう!」」」」」
「御師匠様、ここは始めて来る場所ですが、アナコンダやデイノスクス以外を狩るのでしょうか?」
「そうだな、それもあるが、1番の目的は新たな拠点を設ける事だ」
「新たな拠点でございますか?」
「そうだ、人数が倍増した事で見習部屋が手狭になってしまった」
「はい、狭くなったのは確かですが、暮らしていけないほどではありません」
「そうなのか?」
「はい、貧民街では子供達が肩寄せ合って暮らすのが普通ですから」
「そうか、だがな、1つの場所に多くの人を押し込めると、万が一病気は流行った場合は全滅してしまうんだ」
「そうなんですか?! そう言えば病気が流行って多くの子供が死んだことがありました」
「ああ、だから狩場との中間地点に小屋を創ることにした」
「御師匠様に失礼な事を申し上げますが、御師匠様がおられない時に魔獣やモンスターの襲撃される事もあるのではないでしょうか、そんな場合でも大丈夫なのでしょうか?」
「任せておけ、アナコンダやデイノスクスはもちろん、コボルトやオークの群れに襲撃されても大丈夫な小屋を創り出すよ」
「そうですか! それなら安心ですね」
「俺が小屋を創り出す間は、鳥を狩る訓練をしておいてくれ」
「承りました!」
(ミノル、小屋とは言うのはどれくらい規模を考えているんだ?)
(そうだな、大きすぎても護るのに人手がいるし、今いる見習と将来の人数増加を考慮して、500人規模位にするよ)
(小屋と言うにしては大規模だな)
(噂とは恐ろしいものだからな、今は100人弱だが、直ぐに200人300人と増える可能性がある)
(ふむ、だがイルオンが心配していたように、防御能力はどうする)
(土魔法で圧縮強化した壁を創り出せば、少々の魔獣やモンスターじゃ壊せないだろう?)
(まあ確かにそれはそうだが、魔術攻撃や直接魔力を込めた攻撃にはどう対応する?)
(壁に防御魔法をほどこすことは出来ないか?)
(魔石を埋め込んで、魔石を中核に魔法陣を描き防御魔法を発動することは可能だ、だが常に魔力の補充は不可欠だぞ)
(見習の中に適任者はいるか?)
(そうだな、多少は魔力を持った者もいるが、そいつらに補充させるか?)
(ああ、それにジャイアント・レッドベアーの魔石なら、結構な量の魔力を込められるんじゃないのか?)
(見習の為にジャイアント・レッドベアーの魔石を使うのか?)
(ああ、金も食料も有り余るほどあるからな)
(至れり尽くせりだな、そのような過保護が本当に見習の為になるのか?)
(う! 確かに過保護の弊害は有るかもしれない、だが死んだ者を蘇らせる事は・・・・・出来るんだったな!)
(そうだ、この世界ではどれほど時が経とうが、魔力ある者なら死者を蘇らせる事が出来る)
(だが、俺が死んでしまったら・・・・・まず死ぬことがないのか)
(そうだ、まあ痛みや恐怖を伴うから、進んで死なすこともないがな)
(だが俺とセイがデュオなのは、普通の人間には秘密の事だろう?)
(そうなだな、言触らすような事では無いな。言触らしてしまうと、さすがに原初の人間が文句を言うだろうな)
(だったら、出来る限りの防御力を与えないのはおかしいだろう)
(この世界の標準防御施設でいいではないか)
(う~ん、万が一死なれると俺の心が痛むんだよ)
(だったら俺の分身体を植えて護らせればいいじゃないか)
(セイ! 最初からその心算だったのか!)
(うん? 何を怒っているんだ?)
(セイはやはりこの世界を侵略する心算なのか?!)
(そんな気はさらさらないぞ、分身体だから我の意思でコントロール出来るから、この世界に迷惑をかけることもないしな)
(セイの言葉を信じない訳ではないが、分身体を2体もこの世界に進出させたら、さすがに原初の人間が怒り出すのではないか。原初の生物同士の争いが始まれば、巻き込まれた他の生物など簡単に全滅してしまうのではないか?)
(原初の人間と我とは長い長い付き合いだ、だからこそ帝国が我の世界に侵攻した来た報復も、帝国だけに止めて他の人族には一切危害を加えなかったのだ)
(そうだったな、だったらセイに御願すべきかな?)
(そうだ、我に任せればいいのだ)
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