初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!
第23話ガツの唐辛子炒め
「村長、途中ですまんが解体に戻ってくれ、知り合いのドラゴンが狩ったモンスターを届けに来たようだ」
「へ? ドラゴンでございますか!」
「御神体の古くからの知り合いでな、料理を作ってやる代わりに材料のモンスターは自分で狩らしているのだが、丁度届けに来てしまったのだ」
「そうなのでございますか、救世主様の料理は絶品でございますから、ドラゴンと言えども魅了(みりょう)されてしまうのでしょうね」
「俺が忙しい時は、代わりに料理を作ってもらうかもしれないから、その心算でいてくれ」
「え?! そんな! 御待ち下さい救世主様!」
俺はとっさに村長にリュウを押し付ける前振りをして、飛ぶような勢いで村の防壁を飛び越えたが、本当にほとんどとんでいるよ!
「おいこらリュウ! ジャイアント・ブラウンボアてなんだ?!」
「うん? 大型のボア種だがそれがどうかしたか?」
「俺は人間でも解体できるオークを狩ってくれと言っただろうが! それでなんでジャイアント・ブラウンボアを狩って来るんだ?!」
「ミノルの作ってくれる料理は他に比べようもなく美味しいのだが、残念な事に我には小さいのだ、ジャイアント・ブラウンボアなら食べ応えのある大きさだから、料理してもらおうと狩って来たのだ」
「セイ、ジャイアント・ブラウンボアて人間が解体できるモンスターなのか?」
「この大陸にはいないモンスターだが、南の大陸の人間なら解体できるのではないか」
「聞いたかリュウ! そんなモンスター解体できないから生で喰え生で!」
「え~! そんなこと言わずに料理してくれよ」
「じゃあ南の大陸とやらで解体してもらってから持ってこい!」
「まあ見てくれよ、大きくて美味そうだろ?」
リュウが自分のアイテムボックスから取り出したのは、大型トラックと同じ大きさの巨大な猪だった。こんなモンスター人間が狩れる大きさじゃないし、本気で暴れたら城壁だって粉砕するんじゃないか?
「確かにこの大きさならリュウでも食べ応えがあるだろうが、俺の身体でコイツを解体できると思うか? とにかくコイツは自分のアイテムボックスに仕舞(しま)ってくれ」
「え~! そんな殺生な! コイツが喰えると思って楽しみにここに来たんだよ、何とか料理してくれよ」
「だから南大陸で解体してもらってから持ってこい、そうでないと料理は無理だ。いや! そもそもそのデカ物(ぶつ)を丸焼きに出来るような調理器がないぞ」
「ミノルの能力で解体することができないのか? 調理器だって能力で取り寄せられないか?」
まずい!
オークを丸焼きできるような調理器を白虎に作らせたばかりだ、時間を掛ければジャイアント・ブラウンボアを丸焼きできる調理器だって作れるはずだ。解体だってセイや白虎なら魔法を駆使したらやれる可能性が高い、嘘はつきたくないしどうしよう?
「いい加減にせい! あまり我儘を言うと我も許さんぞ!」
「そんなつれないことを言うなよセイ、同じ原初に産まれたモンスター同志ではないか、ミノルを説得してくれよ」
「いかにミノルと言えども、今直ぐにジャイアント・ブラウンボアを美味しく料理するのは無理であろう。ミノルが料理するのを側で見ていたが、美味しい料理を作るには多くの手間暇をかけねばならんようだ。しかもそれに加えて、食材ごとに何度も練習して失敗を重ねなければ美味しい料理にはたどり着かないようだ」
「そうなのか? ミノルでも何度も失敗するのか?」
「当たり前だ! 火加減や塩加減1つ間違っても不味くなるんだ、ジャイアント・ブラウンボアを美味しく料理するには何度も挑戦しないといけない。特に美味しい丸焼きを作るなら、調理器から何度も試作しなければならない何十頭も無駄にして初めて美味しい料理にできるんだ、1頭では絶対無理だ」
「おお、それなら大丈夫だ、ほれ100頭少しいるぞ」
終わった!
リュウの奴(やつ)大型トラック並みのジャイアント・ブラウンボアを、山のように100頭も積み上げやがった!
「時間が掛かるのは分かったから、ジャイアント・ブラウンボア料理は完成してからでいい。それで今日は何を喰わせてくれるんだ?」
俺の負けだ!
だがやられっぱなしにはならんぞ!
ここでさっき出したばかりのフラグを回収してやる!
「分かったよリュウ、だが新しい料理を開発するとなると、毎日リュウの料理を作る暇が無くなる、そこで俺の代わりに料理を作る者を紹介しよう」
「え~! そいつにミノルと同じ美味しい料理が作れるのか?」
「大丈夫だ、多少は味が違うかもしれないが、村人全員で作るから俺1人よりもたくさん作れるぞ!」
「う~ん、う~ん、う~ん、味が変わるが量が多いのか、分かった試しに食べさせてもらう」
「じゃあ明日までに用意させておくが、その代わり毎日自分が食べる分と村人が食べる分の食材を狩って来るんだぞ?」
「それは任せよ、狩りなら得意だ!」
「それにモンスターや人間に襲われないように護ってもらう必要がある」
「それも任せろ、余に勝てる者などおらん! セイの分身体がいるようだから我が必要とは思えんが、料理を作ってもらえるのならそれくらい容易(たやす)い事だ」
よっしゃ~!
これで自由時間が大幅に増えたぞ!
「じゃあ今日はここにあるのを食べてくれ」
俺がリュウに与えたの、白虎がセイに作らされていたオークの丸焼き10頭と腕や脚の1本焼き24本だった。ジャイアント・ブラウンボアほどではないが、オークの丸焼きならそれなりに食べ応えがあるようで、味付けが同じ物を2・3頭まとめて口に入れて骨ごとバリバリ食べている。
「美味い! いつ食べても美味しいが、今日は食べ応えがあって特に美味しく感じる」
これで満足してくれたらよかったのだが、やはりあれを食べたがった。
「ミノルよ、これはこれで美味しいのだが、ミノルが朝食べていた物も食べさせてくれ」
「やっぱりそう来るか、そう言うと思って白虎に作らせておいたよ」
俺が朝食べていた白モツを、食いしん坊のリュウが忘れるはずがないのだ。正確には白モツと言うよりは、生を焼いて食べるからシロコロと言った方がいいのだろう。焼いた時の香りから美味しそうだから、見せつけられたまま食べれ無かったリュウにとっては、とても忘れる事の出来ない料理になっているのだろう。
俺がアイテムボックスに仕舞っておいた北京鍋に入ったシロコロのハーブ塩炒めを出すと、それこそ奪うように風魔法で口元まで持っていき、10個の北京鍋から器用にシロコロのハーブ塩炒めだけ取り出して、鼻だろうところで香りを十分楽しんだ後で1口で食べてしまったが、直ぐに飲み込まずに口の中で十分味わっている。
「おおおお、想像していた通り絶品の美味しさだ!」
「そうか、それはよかったな」
「今日は十分満足できた、また来るからその時は美味し物を頼む」
「分かったよ、だが食材は自力で確保だぞ」
「分かっている、ジャイアント・ブラウンボアのように食べたい物は自分で狩るから安心してくれ」
ちゃんと念を押しやがる。
「分かっている、時間はかかるが美味しい調理法を見つけるよ」
リュウが満足して帰って行くと、それを待っていたように白虎が戻って来た。
「主、帰ったぞ」
「おう、御帰り白虎」
「頼まれていたグレーボアとブラウンバイソンを狩って来たぞ」
「おう、沢山狩ってくれたんだな、ごくろうさん」
白虎は俺の指定通りにグレーボアとブラウンバイソンを狩って来てくれたが、想像以上の100頭と言う量を狩って来てくれた、100頭あれば何年も食べるのに不自由しないだろう。
「主、朝作っていたレバーシチューとやらを食べさせてくれ!」
「分かった、腹一杯食べるといいよ」
俺はアイテムボックスから寸胴鍋を1つ取り出してやったが、161リットルもあれば白虎でも食べ切れないだろう。
「セイ、今から新しい料理を作るんだが、セイも一緒に作って覚えてくれるか?」
「ああ分かった、白虎に仕込むにしても2度もミノルに手本を示してもらう訳にはいかんからな、一緒に作ろうではないか」
「それと村にいる分身体なのだが、彼を通して村人に料理を教えることはできるか?」
「ああ簡単な事だ、我が覚えたことを分身体に伝えて、分身体から村人たちに教えよう。今までミノルが作って我が覚えている料理も、村人たちに教えておけばいいのか?」
「そうしてもらえれば助かる、村人に貸し与える鍋も後で渡すよ」
「うむ、では始めてくれ」
俺が今回作る料理は、残っているホルモンを活用するガツの唐辛子炒めだ。
ガツとはブタの胃の事だが、俺が食べるのはグレーボアの胃で、村人やリュウ・白虎が食べるのはオークの胃だ。ガツは脂が少なくやや硬めで、鶏の砂肝に似たコリコリとした歯切れのいい食感が特徴だ。臭みもクセもない食べやすいホルモンで、俺の好きな部位の1つだ。
「大きさにもよるが、人が食べるのならネギ・ショウガと一緒に下茹でして少し柔らかくしたものを使う、だが今回は俺やリュウ・白虎が食べる物だから、油をひいてスライスしたにんにくを炒めたところに生のガツを直接入れて炒める」
「うむ、これでいいのだな」
「そうだ、それでいい」
セイは風魔法を駆使して、鍋と食材を宙に浮かせたりコンロに掛けたりして上手に料理している。
「食べやすい大きさに切った玉ねぎ・にんにくの芽を加えて炒める。炒めながら出汁の素と醤油を少し加えて味をつける」
「うむ、こうだな」
「唐辛子・ゴマ油・一味唐辛子を入れてさらに炒めて完成だ」
「うむ、早速分身体(さっそくぶんしんたい)に村人を集めさせて教えさせよう」
リュウが満足する量の料理を作り保存しておくとなると多くの鍋が必要になる、村に貸し与える分は後で買うにして、自分が使う分は今買っておこう。
チタニアチタン・30cm板厚1・2mm北京鍋:57834×50=2891700
161リットル寸胴鍋:27980×50個=1399000
「へ? ドラゴンでございますか!」
「御神体の古くからの知り合いでな、料理を作ってやる代わりに材料のモンスターは自分で狩らしているのだが、丁度届けに来てしまったのだ」
「そうなのでございますか、救世主様の料理は絶品でございますから、ドラゴンと言えども魅了(みりょう)されてしまうのでしょうね」
「俺が忙しい時は、代わりに料理を作ってもらうかもしれないから、その心算でいてくれ」
「え?! そんな! 御待ち下さい救世主様!」
俺はとっさに村長にリュウを押し付ける前振りをして、飛ぶような勢いで村の防壁を飛び越えたが、本当にほとんどとんでいるよ!
「おいこらリュウ! ジャイアント・ブラウンボアてなんだ?!」
「うん? 大型のボア種だがそれがどうかしたか?」
「俺は人間でも解体できるオークを狩ってくれと言っただろうが! それでなんでジャイアント・ブラウンボアを狩って来るんだ?!」
「ミノルの作ってくれる料理は他に比べようもなく美味しいのだが、残念な事に我には小さいのだ、ジャイアント・ブラウンボアなら食べ応えのある大きさだから、料理してもらおうと狩って来たのだ」
「セイ、ジャイアント・ブラウンボアて人間が解体できるモンスターなのか?」
「この大陸にはいないモンスターだが、南の大陸の人間なら解体できるのではないか」
「聞いたかリュウ! そんなモンスター解体できないから生で喰え生で!」
「え~! そんなこと言わずに料理してくれよ」
「じゃあ南の大陸とやらで解体してもらってから持ってこい!」
「まあ見てくれよ、大きくて美味そうだろ?」
リュウが自分のアイテムボックスから取り出したのは、大型トラックと同じ大きさの巨大な猪だった。こんなモンスター人間が狩れる大きさじゃないし、本気で暴れたら城壁だって粉砕するんじゃないか?
「確かにこの大きさならリュウでも食べ応えがあるだろうが、俺の身体でコイツを解体できると思うか? とにかくコイツは自分のアイテムボックスに仕舞(しま)ってくれ」
「え~! そんな殺生な! コイツが喰えると思って楽しみにここに来たんだよ、何とか料理してくれよ」
「だから南大陸で解体してもらってから持ってこい、そうでないと料理は無理だ。いや! そもそもそのデカ物(ぶつ)を丸焼きに出来るような調理器がないぞ」
「ミノルの能力で解体することができないのか? 調理器だって能力で取り寄せられないか?」
まずい!
オークを丸焼きできるような調理器を白虎に作らせたばかりだ、時間を掛ければジャイアント・ブラウンボアを丸焼きできる調理器だって作れるはずだ。解体だってセイや白虎なら魔法を駆使したらやれる可能性が高い、嘘はつきたくないしどうしよう?
「いい加減にせい! あまり我儘を言うと我も許さんぞ!」
「そんなつれないことを言うなよセイ、同じ原初に産まれたモンスター同志ではないか、ミノルを説得してくれよ」
「いかにミノルと言えども、今直ぐにジャイアント・ブラウンボアを美味しく料理するのは無理であろう。ミノルが料理するのを側で見ていたが、美味しい料理を作るには多くの手間暇をかけねばならんようだ。しかもそれに加えて、食材ごとに何度も練習して失敗を重ねなければ美味しい料理にはたどり着かないようだ」
「そうなのか? ミノルでも何度も失敗するのか?」
「当たり前だ! 火加減や塩加減1つ間違っても不味くなるんだ、ジャイアント・ブラウンボアを美味しく料理するには何度も挑戦しないといけない。特に美味しい丸焼きを作るなら、調理器から何度も試作しなければならない何十頭も無駄にして初めて美味しい料理にできるんだ、1頭では絶対無理だ」
「おお、それなら大丈夫だ、ほれ100頭少しいるぞ」
終わった!
リュウの奴(やつ)大型トラック並みのジャイアント・ブラウンボアを、山のように100頭も積み上げやがった!
「時間が掛かるのは分かったから、ジャイアント・ブラウンボア料理は完成してからでいい。それで今日は何を喰わせてくれるんだ?」
俺の負けだ!
だがやられっぱなしにはならんぞ!
ここでさっき出したばかりのフラグを回収してやる!
「分かったよリュウ、だが新しい料理を開発するとなると、毎日リュウの料理を作る暇が無くなる、そこで俺の代わりに料理を作る者を紹介しよう」
「え~! そいつにミノルと同じ美味しい料理が作れるのか?」
「大丈夫だ、多少は味が違うかもしれないが、村人全員で作るから俺1人よりもたくさん作れるぞ!」
「う~ん、う~ん、う~ん、味が変わるが量が多いのか、分かった試しに食べさせてもらう」
「じゃあ明日までに用意させておくが、その代わり毎日自分が食べる分と村人が食べる分の食材を狩って来るんだぞ?」
「それは任せよ、狩りなら得意だ!」
「それにモンスターや人間に襲われないように護ってもらう必要がある」
「それも任せろ、余に勝てる者などおらん! セイの分身体がいるようだから我が必要とは思えんが、料理を作ってもらえるのならそれくらい容易(たやす)い事だ」
よっしゃ~!
これで自由時間が大幅に増えたぞ!
「じゃあ今日はここにあるのを食べてくれ」
俺がリュウに与えたの、白虎がセイに作らされていたオークの丸焼き10頭と腕や脚の1本焼き24本だった。ジャイアント・ブラウンボアほどではないが、オークの丸焼きならそれなりに食べ応えがあるようで、味付けが同じ物を2・3頭まとめて口に入れて骨ごとバリバリ食べている。
「美味い! いつ食べても美味しいが、今日は食べ応えがあって特に美味しく感じる」
これで満足してくれたらよかったのだが、やはりあれを食べたがった。
「ミノルよ、これはこれで美味しいのだが、ミノルが朝食べていた物も食べさせてくれ」
「やっぱりそう来るか、そう言うと思って白虎に作らせておいたよ」
俺が朝食べていた白モツを、食いしん坊のリュウが忘れるはずがないのだ。正確には白モツと言うよりは、生を焼いて食べるからシロコロと言った方がいいのだろう。焼いた時の香りから美味しそうだから、見せつけられたまま食べれ無かったリュウにとっては、とても忘れる事の出来ない料理になっているのだろう。
俺がアイテムボックスに仕舞っておいた北京鍋に入ったシロコロのハーブ塩炒めを出すと、それこそ奪うように風魔法で口元まで持っていき、10個の北京鍋から器用にシロコロのハーブ塩炒めだけ取り出して、鼻だろうところで香りを十分楽しんだ後で1口で食べてしまったが、直ぐに飲み込まずに口の中で十分味わっている。
「おおおお、想像していた通り絶品の美味しさだ!」
「そうか、それはよかったな」
「今日は十分満足できた、また来るからその時は美味し物を頼む」
「分かったよ、だが食材は自力で確保だぞ」
「分かっている、ジャイアント・ブラウンボアのように食べたい物は自分で狩るから安心してくれ」
ちゃんと念を押しやがる。
「分かっている、時間はかかるが美味しい調理法を見つけるよ」
リュウが満足して帰って行くと、それを待っていたように白虎が戻って来た。
「主、帰ったぞ」
「おう、御帰り白虎」
「頼まれていたグレーボアとブラウンバイソンを狩って来たぞ」
「おう、沢山狩ってくれたんだな、ごくろうさん」
白虎は俺の指定通りにグレーボアとブラウンバイソンを狩って来てくれたが、想像以上の100頭と言う量を狩って来てくれた、100頭あれば何年も食べるのに不自由しないだろう。
「主、朝作っていたレバーシチューとやらを食べさせてくれ!」
「分かった、腹一杯食べるといいよ」
俺はアイテムボックスから寸胴鍋を1つ取り出してやったが、161リットルもあれば白虎でも食べ切れないだろう。
「セイ、今から新しい料理を作るんだが、セイも一緒に作って覚えてくれるか?」
「ああ分かった、白虎に仕込むにしても2度もミノルに手本を示してもらう訳にはいかんからな、一緒に作ろうではないか」
「それと村にいる分身体なのだが、彼を通して村人に料理を教えることはできるか?」
「ああ簡単な事だ、我が覚えたことを分身体に伝えて、分身体から村人たちに教えよう。今までミノルが作って我が覚えている料理も、村人たちに教えておけばいいのか?」
「そうしてもらえれば助かる、村人に貸し与える鍋も後で渡すよ」
「うむ、では始めてくれ」
俺が今回作る料理は、残っているホルモンを活用するガツの唐辛子炒めだ。
ガツとはブタの胃の事だが、俺が食べるのはグレーボアの胃で、村人やリュウ・白虎が食べるのはオークの胃だ。ガツは脂が少なくやや硬めで、鶏の砂肝に似たコリコリとした歯切れのいい食感が特徴だ。臭みもクセもない食べやすいホルモンで、俺の好きな部位の1つだ。
「大きさにもよるが、人が食べるのならネギ・ショウガと一緒に下茹でして少し柔らかくしたものを使う、だが今回は俺やリュウ・白虎が食べる物だから、油をひいてスライスしたにんにくを炒めたところに生のガツを直接入れて炒める」
「うむ、これでいいのだな」
「そうだ、それでいい」
セイは風魔法を駆使して、鍋と食材を宙に浮かせたりコンロに掛けたりして上手に料理している。
「食べやすい大きさに切った玉ねぎ・にんにくの芽を加えて炒める。炒めながら出汁の素と醤油を少し加えて味をつける」
「うむ、こうだな」
「唐辛子・ゴマ油・一味唐辛子を入れてさらに炒めて完成だ」
「うむ、早速分身体(さっそくぶんしんたい)に村人を集めさせて教えさせよう」
リュウが満足する量の料理を作り保存しておくとなると多くの鍋が必要になる、村に貸し与える分は後で買うにして、自分が使う分は今買っておこう。
チタニアチタン・30cm板厚1・2mm北京鍋:57834×50=2891700
161リットル寸胴鍋:27980×50個=1399000
「初老おっさんの異世界漫遊記・どうせ食べるなら美味しいものが喰いたいんだ!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
-
1,392
-
1,160
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
3万
-
4.9万
-
-
14
-
8
-
-
5,217
-
2.6万
-
-
2,534
-
6,825
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
398
-
3,087
-
-
6,681
-
2.9万
-
-
265
-
1,847
-
-
213
-
937
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
29
-
52
-
-
65
-
390
-
-
3
-
2
-
-
10
-
46
-
-
47
-
515
-
-
6,237
-
3.1万
-
-
187
-
610
-
-
83
-
250
-
-
10
-
72
-
-
6
-
45
-
-
86
-
893
-
-
477
-
3,004
-
-
8,191
-
5.5万
-
-
6,199
-
2.6万
-
-
7
-
10
-
-
17
-
14
-
-
3,224
-
1.5万
-
-
9
-
23
-
-
18
-
60
-
-
7,474
-
1.5万
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント