「溺愛」「婚約破棄」「ざまあ」短編集4
第7話
「ありがとうございます。
お陰様で傷が治しました」
私は心からお礼を言いました。
本当にうれしかったです。
ですが同時に不安でもありました。
本当にルイス大神官様をはじめとする、共に終末に立ち向かおうと修行に励んだ、神官や修道女達が殺されはしないかという不安です。
「何も心配いらないよ。
直ぐに騎士達が集まってくるから」
フェラリ様が自信をもって答えてくださいました。
最初は不安に思っていた私も、直ぐに安心できるようになりました。
フェラリ様の元に多くの騎士が集まってきたのです。
それもただの騎士ではありません。
神殿騎士でもありません。
なんと、聖騎士の方々です!
聖騎士団が集結されたのです。
「フェラリ皇太子殿下。
聖騎士団、全騎士出陣準備できました」
「よし、終末を引き起こそうとする邪を打ち払うために出陣する。
気を引き締めよ!」
「「「「「おう!」」」」」
腰が抜けるほど驚きました。
私を助けてくださったのが、この大陸一の強大国、キャディッシュ皇国の皇太子フェラリ殿下だったのです。
同名なのは分かっていましたが、本人だとは思ってもいませんでした。
別人だと思って、当然ではないですか。
どこの誰が、皇太子殿下が供も連れずに一人旅していると思うのです。
しかもフェラリ皇太子殿下は聖騎士だというのです。
激しい武芸の修行と敬虔な神への信仰を、長年続けなければ成れない、選ばれた戦士が聖騎士なのです。
それも人が選ぶ存在ではないのです。
神の啓示を受けて聖印が身体に浮き出た者しか聖騎士にはなれないのです。
月光姫と陽光姫と同じように。
もっとも偽の陽光姫ジェシカは、刺青で偽ったようですが。
彼らはフェラリ皇太子殿下以下の聖騎士団に討伐されました。
本物の聖騎士は、フェラリ皇太子殿下を除けば僅か十騎です。
これに百騎の聖騎士見習の正規騎士が仕えています。
百騎の正規騎士に、それぞれ百騎の従騎士が従っています。
普段は一騎の聖騎士が千騎の騎士団を率いているのです。
都合一万騎の重装甲騎士が、それぞれ替え馬四頭を率いてロナンデル王国に攻め込みました。
聖騎士団一万騎だけではありません。
国境を接する国からも、各神殿の聖堂騎士が国民保護のために攻め込みました。
聖騎士団に触発された周辺各国が攻め込んだからです。
戦争が起こると、どうしても不埒者が現れます。
財を盗み、子供を攫い、女を犯し、人を殺す外道が現れるのです。
それは騎士の鎧をまとったものの中からすら現れます。
だから、その悪行から民を護る者が必要になるのです。
フェラリ皇太子殿下はそれを聖堂騎士団に命じられたのです。
お陰様で傷が治しました」
私は心からお礼を言いました。
本当にうれしかったです。
ですが同時に不安でもありました。
本当にルイス大神官様をはじめとする、共に終末に立ち向かおうと修行に励んだ、神官や修道女達が殺されはしないかという不安です。
「何も心配いらないよ。
直ぐに騎士達が集まってくるから」
フェラリ様が自信をもって答えてくださいました。
最初は不安に思っていた私も、直ぐに安心できるようになりました。
フェラリ様の元に多くの騎士が集まってきたのです。
それもただの騎士ではありません。
神殿騎士でもありません。
なんと、聖騎士の方々です!
聖騎士団が集結されたのです。
「フェラリ皇太子殿下。
聖騎士団、全騎士出陣準備できました」
「よし、終末を引き起こそうとする邪を打ち払うために出陣する。
気を引き締めよ!」
「「「「「おう!」」」」」
腰が抜けるほど驚きました。
私を助けてくださったのが、この大陸一の強大国、キャディッシュ皇国の皇太子フェラリ殿下だったのです。
同名なのは分かっていましたが、本人だとは思ってもいませんでした。
別人だと思って、当然ではないですか。
どこの誰が、皇太子殿下が供も連れずに一人旅していると思うのです。
しかもフェラリ皇太子殿下は聖騎士だというのです。
激しい武芸の修行と敬虔な神への信仰を、長年続けなければ成れない、選ばれた戦士が聖騎士なのです。
それも人が選ぶ存在ではないのです。
神の啓示を受けて聖印が身体に浮き出た者しか聖騎士にはなれないのです。
月光姫と陽光姫と同じように。
もっとも偽の陽光姫ジェシカは、刺青で偽ったようですが。
彼らはフェラリ皇太子殿下以下の聖騎士団に討伐されました。
本物の聖騎士は、フェラリ皇太子殿下を除けば僅か十騎です。
これに百騎の聖騎士見習の正規騎士が仕えています。
百騎の正規騎士に、それぞれ百騎の従騎士が従っています。
普段は一騎の聖騎士が千騎の騎士団を率いているのです。
都合一万騎の重装甲騎士が、それぞれ替え馬四頭を率いてロナンデル王国に攻め込みました。
聖騎士団一万騎だけではありません。
国境を接する国からも、各神殿の聖堂騎士が国民保護のために攻め込みました。
聖騎士団に触発された周辺各国が攻め込んだからです。
戦争が起こると、どうしても不埒者が現れます。
財を盗み、子供を攫い、女を犯し、人を殺す外道が現れるのです。
それは騎士の鎧をまとったものの中からすら現れます。
だから、その悪行から民を護る者が必要になるのです。
フェラリ皇太子殿下はそれを聖堂騎士団に命じられたのです。
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