「ざまぁ」「婚約破棄」短編集4巻
第3話
「エレナ!
君は私の太陽だ!
君以上の女性を見たことがない!
君の魅力で気も狂わんばかりだ!
私が与えられる限りの愛と誠意を君に捧げる!
どうか私の愛を受け入れてくれ」
ロレンツォがふざけたことを言っています。
前世でも前々世でも前々々世でも同じセリフを聞いています。
他の令嬢にも言っているのを知っています。
令嬢どころか、夫のいる貴族婦人にも言っています。
こともあろうに、妹のマリアにも同じセリフを吐いています。
「あら?
殿下の愛と誠意はいくつあるのでしょう?
妹のマリアにも同じことを言っていましたね。
私聞いていましたのよ」
「ああ、エレナ!
エレナとマリアは一心同体。
全てのモノに光と影があるように、エレナとマリアにも違う魅力がある。
二人の魅力に私の心は千々に迷わされてしまう。
どうか二人そろって私の愛を受け入れてくれないだろうか?
二人一緒の私の愛を受け入れてくれれば、王家とアマル公爵家の絆は盤石になる」
全く誠意のかけらもない、劣情を満たしたいだけの言葉です。
誰が姉妹で愛人になるのです。
ロレンツォが最終的にダレを選ぶかは分かっているのです。
私もマリアも劣情のはけ口でしかありません。
いえ、私達二人だけでなく、全ての女性が劣情を吐き出すための道具なのです。
最終的に選ばれる女性も、ロレンツォのせいで傾いた国を立てなおすために選ばれただけで、ロレンツォが愛しているわけではありません。
ああ、いえ、性欲を愛情というのなら、全ての女性に愛情をもっていますね。
「あら、あら、あら。
随分とふざけたことを申されますね。
私とマリアを同格の正妃に迎えると言われるのですか?
そんな事を教会が許すと思っておられるのですか?
それに、正妃迎えると言って褥を共にした、オルシーニ伯爵家令嬢サーラ様はどうなされるのですか?
殺して口をふさがれるのですか?
夫を殺して正妃迎えると言って褥を共にした、イヴレーア伯爵夫人パトリツィア様はどうされるのですか?
パトリツィア様も殺して口をふさがれるのですか?
私を殺しても無駄ですわよ。
ここに来る前に教皇猊下と枢機卿猊下に全てを書いた手紙を預けておりますの。
私が死んだ場合。
いえ、王太子殿下に殺された場合には、開封して読んでいただきたいと。
どうなされますか?
私を殺されますか?
関係したすべての令嬢と御婦人を殺されますか?」
「……何が望みだ」
「私、多情な方は嫌いですの。
殿下が誰を抱こうが、誰が殿下に抱かれようが、全く興味ありませんの。
私に近づかないでください。
それと、南方の未開地を口止め料にくださいな。
殿下の直轄領になっているのでしょ?
国から開発費をもらっていながら、その金を遊興費に使い、全く開発していないのでしょ?」
「……」
君は私の太陽だ!
君以上の女性を見たことがない!
君の魅力で気も狂わんばかりだ!
私が与えられる限りの愛と誠意を君に捧げる!
どうか私の愛を受け入れてくれ」
ロレンツォがふざけたことを言っています。
前世でも前々世でも前々々世でも同じセリフを聞いています。
他の令嬢にも言っているのを知っています。
令嬢どころか、夫のいる貴族婦人にも言っています。
こともあろうに、妹のマリアにも同じセリフを吐いています。
「あら?
殿下の愛と誠意はいくつあるのでしょう?
妹のマリアにも同じことを言っていましたね。
私聞いていましたのよ」
「ああ、エレナ!
エレナとマリアは一心同体。
全てのモノに光と影があるように、エレナとマリアにも違う魅力がある。
二人の魅力に私の心は千々に迷わされてしまう。
どうか二人そろって私の愛を受け入れてくれないだろうか?
二人一緒の私の愛を受け入れてくれれば、王家とアマル公爵家の絆は盤石になる」
全く誠意のかけらもない、劣情を満たしたいだけの言葉です。
誰が姉妹で愛人になるのです。
ロレンツォが最終的にダレを選ぶかは分かっているのです。
私もマリアも劣情のはけ口でしかありません。
いえ、私達二人だけでなく、全ての女性が劣情を吐き出すための道具なのです。
最終的に選ばれる女性も、ロレンツォのせいで傾いた国を立てなおすために選ばれただけで、ロレンツォが愛しているわけではありません。
ああ、いえ、性欲を愛情というのなら、全ての女性に愛情をもっていますね。
「あら、あら、あら。
随分とふざけたことを申されますね。
私とマリアを同格の正妃に迎えると言われるのですか?
そんな事を教会が許すと思っておられるのですか?
それに、正妃迎えると言って褥を共にした、オルシーニ伯爵家令嬢サーラ様はどうなされるのですか?
殺して口をふさがれるのですか?
夫を殺して正妃迎えると言って褥を共にした、イヴレーア伯爵夫人パトリツィア様はどうされるのですか?
パトリツィア様も殺して口をふさがれるのですか?
私を殺しても無駄ですわよ。
ここに来る前に教皇猊下と枢機卿猊下に全てを書いた手紙を預けておりますの。
私が死んだ場合。
いえ、王太子殿下に殺された場合には、開封して読んでいただきたいと。
どうなされますか?
私を殺されますか?
関係したすべての令嬢と御婦人を殺されますか?」
「……何が望みだ」
「私、多情な方は嫌いですの。
殿下が誰を抱こうが、誰が殿下に抱かれようが、全く興味ありませんの。
私に近づかないでください。
それと、南方の未開地を口止め料にくださいな。
殿下の直轄領になっているのでしょ?
国から開発費をもらっていながら、その金を遊興費に使い、全く開発していないのでしょ?」
「……」
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