奴隷魔法使い

克全

第201話自白

「国王陛下襲撃は、新井火石に懇願されたからで、本意じゃないんだ。」

「なんだと!」

「え? 知らなかったのか? しまった!」

俺は一気に小柄で右拇趾を差した。
「うぎゃ~~」

「襲撃犯はお前たちだったのか!」

「頼まれたんだ、仕方なかったんだ、密貿易の証拠を押さえられて。」

「密貿易までやってるのか!」

「そうだ、そうだよ! 奴隷を売ってるんだよ!」

「人身売買か!」

「この国には、奴隷以外異国に売るほどの産物なんて無いんだよ。」

「奴隷は王家だけが所有出来る、それを貴様らが売買するなど許しがたい!」

「へん! 馬鹿言え、多くの貴族家も役人もやってら!」

「なんだと!」

「王さんの懐刀と言われた、新井火石も黙認してたんだ!」

「本当か!」

「ふん、でなきゃ俺達も大事な魔法使いの手駒を貸すもんか。」

「奴隷売買、密貿易に係わってる貴族を言え。」

「・・・・・・・・・・」

「言わねば拷問を続けるぞ!」

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