奴隷魔法使い

克全

第195話逆鱗

墨色・緋色・緋恩衣・黄色、色とりどりの僧衣が少女を犯していた。
中には布衣・素襖の者が居る。
貴族士族だと!
俺は百近い魔法弾を怒りに任せて作り出し、全てを一瞬で叩きつけた。
全ての下種どもをぶちのめすまで、俺と彩は魔法を叩きつき続けた。
広間は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
血は一滴も出ていないが、四肢を打ち砕かれた者がのたうっている。
恐らく実質的な支配者なのだろう。
高価だが平民の衣装を着た、顔付きの鋭い者がいた。
凶暴な顔つきだ、理不尽な暴力で人を支配する、下劣が漂う顔付きだ。
周りに20人程度の無頼漢を配置していたようだが。
既に全員が畳に這いずっている。
俺と彩は少女たちを助けるた。
皆は少女たちを下種のいない、秀子達が安全を確保した部屋に移した。
掏りを働こうとした子供達に案内させて、全ての人質と被害者を集めて護る。
秀子達は、初めて目にする俺と彩の実力に愕然としている。
更には、与えられた人質警護の任務に緊張の極致の様だった。
まあ、慣れてもらうしかない。

俺は香具師の親分だろう男に近づき尋問することにした。

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