奴隷魔法使い

克全

第180話捜査3

「残念ながら有りません。」

「事は国王陛下殺害未遂事件です、貴族家への強制捜査は当然ですが、王都暗黒街へも捜査も命がけで行わないと、奉行殿の処遇も只ではすみますまい。」

「確かに、ですから少しでも手掛かりが欲しく、お聞きさせたいただいているのです。」

「ならば、大目付殿・目付殿・寺社奉行殿とも話が出来る、合同捜査部を立ち上げなばなりますまい。」

「それは・・・・・」

「難しいのですか?」

「それぞれの手柄争いもありますので。」

「それで何も成果がなければ、無能として処分されましょう。」

「・・・・・・・・」

「僕が筆頭大臣なら、切腹も考慮しますよ。」

「それはいくら何でも。」

「そうですかね? 縄張り争い手柄争いの所為で何の成果もなかったり、誤認逮捕の上、拷問で冤罪など起こしたら、貴族士族であろうと斬首もあり得ますよ。」

「う! それは・・・・・」

「松野殿が、合同捜査部立ち上げの提案をされれば、少なくとも松野殿は処分対象から外れるのではありませんか?」

「! 御助言忝い!! 早速献策してまいります。」

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