奴隷魔法使い
第177話追物射(おうものい)
「次の会場に移動しようか。」
「はい、殿様。」
「ここは何を競うのですか?」
「生きた獣を騎射で競う場所だよ。」
「犬追物(いぬおうもの)の変形ですか?」
「うん、犬追物は60m四方の馬場に、12騎1組を3組入れて、犬を殺さないような音が鳴る鏑矢(かぶらや)を使って競うものなんだけど、今回は実戦用の殺傷力の有る矢を使って、犬だけじゃなく猪・鹿・牛も放してある。」
「観客は盛り上がっていますね。」
「見世物としては面白いしね。」
「私達は最初から見なくてよかったのですか?」
「見たかったんだけど、全会場を同時には見れないし、俺達のいない時間は練習扱いにして貰っているよ。」
「そうなのですね。ところで、この会場の屋台は肉料理を商っているのですね。」
「うん、殺傷した獣は食べて供養してあげないとね。」
「はい、でも美味しそうに食べていますね。」
「見世物に興奮して味も引き立っているんだろうね。」
「士族卒族も出店してるのでしょうか?」
「あの店はそうだろうね、手際が悪い。」
「生活費の足しになればいいのですが。」
「を! あの女武者は際立っているな。」
「はい! 殿様。手早い速射なのに威力も有って1射で牛を射殺しました。」
「あの女武者は採用で好いね?」
「はい、殿様。」
「そこの女武者よ、貴君は採用だ!」
「はい、殿様。」
「ここは何を競うのですか?」
「生きた獣を騎射で競う場所だよ。」
「犬追物(いぬおうもの)の変形ですか?」
「うん、犬追物は60m四方の馬場に、12騎1組を3組入れて、犬を殺さないような音が鳴る鏑矢(かぶらや)を使って競うものなんだけど、今回は実戦用の殺傷力の有る矢を使って、犬だけじゃなく猪・鹿・牛も放してある。」
「観客は盛り上がっていますね。」
「見世物としては面白いしね。」
「私達は最初から見なくてよかったのですか?」
「見たかったんだけど、全会場を同時には見れないし、俺達のいない時間は練習扱いにして貰っているよ。」
「そうなのですね。ところで、この会場の屋台は肉料理を商っているのですね。」
「うん、殺傷した獣は食べて供養してあげないとね。」
「はい、でも美味しそうに食べていますね。」
「見世物に興奮して味も引き立っているんだろうね。」
「士族卒族も出店してるのでしょうか?」
「あの店はそうだろうね、手際が悪い。」
「生活費の足しになればいいのですが。」
「を! あの女武者は際立っているな。」
「はい! 殿様。手早い速射なのに威力も有って1射で牛を射殺しました。」
「あの女武者は採用で好いね?」
「はい、殿様。」
「そこの女武者よ、貴君は採用だ!」
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