奴隷魔法使い

克全

第107話赤石魔境ボスの実力

俺は赤石ボスの魔力量を計って、多摩の3倍の距離を保った。

「旦那様!」
赤石ボスは俺の予想を超えて、多摩の4倍の距離からブレス攻撃をしてきた。

「その位置にいろ!」
思わず飛んで近づこうとした彩を押し止めた。

ボスのあまりに強力なブレスに前方展開した防御魔法壁が削られる!
あっという間に防御魔法壁が消失。
新たに製作していた魔法盾にブレスが襲い掛かる。

魔法盾とはボス戦専用に創ったもの。
直径3mの円盤盾
5cm厚の圧縮強化岩盤
5cm厚の圧縮強化木盤
5cm厚の鋼鉄
前面には防御魔法壁発生魔法陣
後面には浮遊魔法陣・風移動魔法陣
各面には大量の魔晶石を埋め込んでいる。
これを各3枚の合計9枚合わせたもの

魔法盾が創り出した防御魔法壁がガリガリとブレスで削られる。
しかし次々と再発生される防御魔法壁がブレスを防ぐ
もう大丈夫、この盾で赤石ボスのブレスは防ぎきれる。
これで態(わざ)と多摩ボス用の弱い防御魔法壁で試した甲斐が有る。
彩や他の魔法使い達の為にも、正確にボスのブレス力を計る必要があったのだ。

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