奴隷魔法使い
第99話夕餉(ゆうげ)
全ての狩りが終わって、夕食の時間になった。
「上使様、臨時の砦の為、昨晩より貧相な食事となり申し訳ございません。」
「いや、王国の使者としての公務気にされるな。」
「魔竜の戦場焼きと下品な食事となりますが、御容赦願います。」
俺は魔法袋から、味付けに塩・醤油・赤白の各種味噌・薬味に成る葱・大蒜・生姜・山葵(わさび)等を漆器(しっき)と共にテーブルに置き、野陣用の圧縮強化岩盤製の焼き肉プレートを出した。
「上使様方、ガリミムスの焼き肉を御用意させていただきました、御口汚しに成りますが、どうぞ、お食べ下さい。」
「なんと! 今宵も魔竜を用意して下さったのか!!」
「野陣仕様となり、席順の上下無く、上使様には誠に失礼に成りますが。」
「いや、砦での狩の視察、王城内のような席順は無理であろう、気になさるな。」
「では、部位毎に切り分けております、自由にお焼きください。」
心臓・肝・腎臓・大腸・小腸・顔肉・腿肉・腕肉・首肉・バラ肉・ロース肉・ランプ肉などを自由に焼けるように置いて行った。上使一行は、正使・副使2人だけではなく、彼らの護衛随員として供している陪臣たちもいた。彼らは昨晩のケツァルコアトの味を思い出したのだろう、生唾を飲み込んで、犬の様に御預け状態である。
「上使様、供の方々にも交代で食事していただきたのですが?」
「左様か、お気遣い忝(かたじけな)い、半数ずつ御相伴にあずかれ。」
『は!』
上使一行は貪るようにガリミムスを喰っている。
「九州の焼酎と下り酒も御用意しております、どうぞ
「おう、おう、頂こう。」
「申し訳ありませんが、私と彩は冒険者組合で獲物の売却手続きが残っております、後は朝野奴隷千人頭代理に御任せしますのです、御自由にお食べ下さい。」
「うむうむ、そうさせていただこう。」
水で薄められていない高アルコールの下り酒に、正使殿は早くも出来上がったようだ、御機嫌で飲み食いしている。俺と彩は地下住居に帰って水入らずで休むことにした。
「上使様、臨時の砦の為、昨晩より貧相な食事となり申し訳ございません。」
「いや、王国の使者としての公務気にされるな。」
「魔竜の戦場焼きと下品な食事となりますが、御容赦願います。」
俺は魔法袋から、味付けに塩・醤油・赤白の各種味噌・薬味に成る葱・大蒜・生姜・山葵(わさび)等を漆器(しっき)と共にテーブルに置き、野陣用の圧縮強化岩盤製の焼き肉プレートを出した。
「上使様方、ガリミムスの焼き肉を御用意させていただきました、御口汚しに成りますが、どうぞ、お食べ下さい。」
「なんと! 今宵も魔竜を用意して下さったのか!!」
「野陣仕様となり、席順の上下無く、上使様には誠に失礼に成りますが。」
「いや、砦での狩の視察、王城内のような席順は無理であろう、気になさるな。」
「では、部位毎に切り分けております、自由にお焼きください。」
心臓・肝・腎臓・大腸・小腸・顔肉・腿肉・腕肉・首肉・バラ肉・ロース肉・ランプ肉などを自由に焼けるように置いて行った。上使一行は、正使・副使2人だけではなく、彼らの護衛随員として供している陪臣たちもいた。彼らは昨晩のケツァルコアトの味を思い出したのだろう、生唾を飲み込んで、犬の様に御預け状態である。
「上使様、供の方々にも交代で食事していただきたのですが?」
「左様か、お気遣い忝(かたじけな)い、半数ずつ御相伴にあずかれ。」
『は!』
上使一行は貪るようにガリミムスを喰っている。
「九州の焼酎と下り酒も御用意しております、どうぞ
「おう、おう、頂こう。」
「申し訳ありませんが、私と彩は冒険者組合で獲物の売却手続きが残っております、後は朝野奴隷千人頭代理に御任せしますのです、御自由にお食べ下さい。」
「うむうむ、そうさせていただこう。」
水で薄められていない高アルコールの下り酒に、正使殿は早くも出来上がったようだ、御機嫌で飲み食いしている。俺と彩は地下住居に帰って水入らずで休むことにした。
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