奴隷魔法使い

克全

第87話冒険者の上納金

「大和様、冒険者達の初日収穫の計測が終わりました。」

「うむ、それで皆は生活できそうかな?」

「はい、十分な量だったようです。」

「旦那様、好かったです。」

「そうだね彩、確か奴隷冒険者が800人、一般冒険者が400人だったか?」

「はい、殿様と奥様が囮に成って下さいました、更に汎用魔法袋を貸していただき、魔竜魔獣の新鮮保存が出来たのが大きかったです。」

「買取価格が高くなったか?」

「はい、御指導通り100kg未満の小型を堅実に狩ったのも、傷の少ない高品質を保てて好かったようです。」

「1人平均収穫はどれくらいなのですか?」

「はい奥様、パーティー毎に差が有るのですが、魔竜100kg魔獣200kgで、18万銅貨となりました、奥様と殿様には6割の上納金・組合には2割の上納金・手取りは2割でございます。」

「旦那様、皆が豊かになれるのなら、命懸の囮も遣り甲斐が有りますね。」

「そうだね彩。」

「それで、奴隷冒険者と一般冒険者の具体的な手取りは幾らかな?」

「はい殿様、奴隷冒険者は組合上納金免除ですので、手取り7万2000銅貨、お殿様に10万8000銅貨に成ります、一般冒険者は手取り3万6000銅貨に成ります。」

(1銅貨日本円で50円位だから、奴隷冒険者は日当360万、一般冒険者は180万か)
「一般冒険者は手取り2割で不満は無いかな?」

「滅相も有りません、命懸の囮をしていただいて、ドジさえ踏まなければ怪我すらしない楽な狩りで日当3万6000銅貨です、文句を言う様な奴は狩場に入れません! 出入り禁止です!!」

「一度目は注意で済ませてあげてね、ねえ旦那様。」

「いや、組合に口出しするのは野暮だよ、受付殿宜しく頼む。」

「はい殿様! お任せ下さい!」

(俺達の手取りは1億2960万銅貨、日本円で64億8000万円位か、俺達が王都に行ってる間もそれくらい稼げるように指導しないとな。)

俺達自身の収穫・生産・収入は以下の通りだった。
3度の狩りで俺自身がボスを惹きつけた後、彩を別の狩場に派遣して効率的に狩らせた上で、俺は囮を続け彩は汎用魔法袋の収穫を組合にピストン輸送させた、第10餌場で3回、第9餌場で3回、第8餌場で3回、第7餌場で3回、第6餌場で3回ボスにサンドブレスを吐かせた。第9餌場ではブレス9回分の材料を収集することに成功した。 冒険者達の安全の為、俺はボスを惹きつけることを最優先とした、その御蔭と言うか副産物として多くのブレスを吐かせることに成功した。

1日12度の食事で魔力を回復させ、魔晶石と魔金剛石に充魔した、 俺は魔金剛石に680トン、彩は魔晶石に55トン充魔した。

そして新しい8000カラット魔黄玉1個、4000カラット魔鋼玉1個、5000カラット魔金剛石2個を創った。

「買取お願いします。」

「はい、尊様・彩様、保管所までおいでください。」

今日の狩りの成果は以下の通りだった。
プエルタサウルス    80トン  30頭
カマラサウルス     30トン  19頭
マメンチサウルス    20トン  24頭
サルタサウルス     10トン  15頭
エドモンサウルス     3トン  150頭
ガリミムス      400kg  100頭
ケツァルコアト    100kg  650頭
合計4155トンで58億1700万銅貨

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