奴隷魔法使い

克全

第78話追撃

「皆、追撃だ。」

『おう~』

「りょうと殿、我らは?」

「魔力持ちはテントで獲物を死守、草に注意。」

『了解。』

「者ども、陪臣に成るチャンスだぞ! 生け捕れ。」

「やってやるぜ!」

魔力を持った冒険者は連結大型テントを守備して、昼に狩った魔竜・魔獣・獣を守り、魔力の無い冒険者パーティーは追撃班となった。

「あすか殿、好く襲撃が判りましたね」

「ああ、りょうとがね、尊様と彩様の足を引っ張りたい貴族や士族は多いだろうし、どうせ邪魔するなら獲物の横取りを画策する、でも国軍の端くれでも有る奴隷冒険者を襲えば黒磯殿の二の舞、ならば、残るはここ冒険者臨時駐屯所だろうて言ってね。」

「なるほど。」

「じゃ、私たちは自分の仕事をしようか。」

「はい。」

「奴隷魔法使い」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く