奴隷魔法使い

克全

第52話竜肉ステーキ

「彩、新しい餌場を作ろうと思う.。」

「はい旦那様、でも何のためですか?」

「うん、第1・第2・第3の餌場はボスに知られているからね、まずは安全に魔獣魔竜を狩るためには、出来るだけ多くの餌場が有ればいい、そうすればボスに出会う確率が減るからね。」

「場所はどうされますか?」

「第1を中心に考えると、第2は左に500m、第3は更にそこから1km、だから第4は第1の右に5kmを考えている。」

「はい旦那様。」

よし、十分狩れた、ボスが来てくれればブレスを誘発させれるんだけど。
不要な殺生はしたくないし、どうする?
をっと、ボスが来てくれた、ブレス射程ギリギリで誘おう。
よし、1発吐かせた。

「彩、第1狩場で肉食魔竜を狩るよ。」

「はい旦那様。」

よし、袋満杯に狩れたし、ここでもボスにもう一度ブレスも吐かせたし、今日は撤退だ。

「彩、砦に帰ろう、今日は草食魔竜肉を食べてみるか。」

「はい旦那様」

『多摩冒険者村買取所』

「受付殿、今日もう1度買取おねがします。」

「はい、尊様・彩様、ブレスは誘えたのですか?」

「うん、誘えたけど、鋼玉は手に入らなかった。」

「それは残念でした。」

今回の獲物と手取りは以下だった。
プエルタサウルス    80トン  1頭
カマラサウルス     30トン  1頭
マメンチサウルス    20トン  2頭
サルタサウルス     10トン  1頭
エドモンサウルス     3トン  11頭
ケツァルコアト    100kg  80頭
1億8934万銅貨

「彩、家に帰ってまず鍛錬、そして食事して武器試作だ。」

「はい旦那様、楽しみです。」

『地下住宅』

俺達は大量の料理の下準備をした後、何時もの魔力鍛錬と武術訓練をみっちり行った。

「彩、暗くなってきたし、黄玉の確認しようか。」

「はい旦那様、大きいのが出来ていればいいですね。」

「うんそうだね、楽しみだよ。」

俺達は窯を開けて中を確認した。
「うわ~~、鋼玉よりも大きいですね。」

「うん、元の材料が多かったからね、3000カラットは有るか?」

「どれくらいの価値が有るのですか?」

「金の20倍前後かな、大金貨400枚分かな。」

「次は石英を創ろう。」

「石英て何ですか?」

「ああ、水晶のことだよ。一仕事終わったし飯にしよう。」

「はい旦那様。」

俺達は下拵えの終わっている食卓に着いた。
バーベキュー用岩盤プレートにたっぷりの竜脂を引いて、塩胡椒をした1cm厚の竜ロースを焼いていく。
プレートの空いた部分には、一口大に切った、玉葱・人参・ジャガイモ・ピーマン・キャベツ・もやし・チーズを置く。
ロース肉が焼きあがるまでは、薄切りにした竜前腕肉を焼いて、たっぷりのバターと焼いたチーズを薄焼きナン包んで食べた、美味い! 絶品だ!!

時に、辛みそ・チーズ・竜肉・トマトを包んでみたり、色々と包んでみる、全部美味い、彩も美味しそうに食べている。
ミディアムに焼けた竜ロースを頬張り幸せを噛み締める!

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