奴隷魔法使い

克全

第42話潮目

『冒険者組合買取所』

今日の収穫は
ブラキオサウルス 六十トン   一頭
ディプロドクス  十五トン   一頭
サルタサウルス   十トン   二頭
エドモンサウルス  三トン   七頭
ガリミムス    五百キロ  三十頭
ケツァルコアト   百キロ  五十頭
手取りは1億4896万銅貨だった。

「尊殿、彩殿、御代官様がお呼びでございます」
「代官所でお待ちなのか?」
「左様でございます」
「彩、行こう」
「はい旦那様」

『多摩冒険所村代官所』

「門番殿、御代官様呼ばれたのですが」
「はい尊様、お待ちしておりました、ついてきてください」
「うむ、頼む」
「奥方様、尊様と彩様が来られました」
「御二人とも御足労いただきありがとうございます」
「御丁寧な挨拶、痛み入ります」
「ささ、お上がり下さい」
「失礼いたします」
「旦那様、尊様と彩様をお連れいたしました。」
「お入り頂いてくれ」
「「失礼いたします」」
「どうぞ、お二人とも単刀直入に話す。潮目が変わった」
「何事でございますか?」
「うむ、王都でのお二人の扱いだが、今までは使い潰そうとする一派が勢力を持っていた」
「「はい」」
「伊豆三宅大島の純血種火魔龍か、富士山の純血種火魔龍にぶつける案を出していた」
「「はい」」
「だが、昨日尊殿が狩ったブラキオサウルスの現物を見て、宮廷魔術師長と軍事大臣が、上級魔術を学ばせて戦力にしたいと強く押しされた。財務大臣と外務大臣も、有力な輸出品を狩ってもらうためにも、今まで通り安全に狩りをさせろと運動された」
「「はい」」
「奴隷大臣1人が、奴隷千人頭風情の煽られて運動しても、どうにもならん風向きになってる」
「「はい」」
「出来るだけ大きな竜を、沢山狩って王都に送られよ」
「「はい、ありがとうございます」」
「話しはそれだけだ。訓練の時間を減らしてしまったな」
「ご存知でしたか」
「支配地内のことは調べているさ。遠慮せず訓練に行ってくれ」
「ご配慮痛み入ります。では行かせていただきます」
「うむ。ご苦労だったな」
「こちらこそ、有用な情報ありがとうございました。彩、行こう」
「はい、御代官様ありがとうございました」
「うむ、彩殿もご苦労だな」
「いえ、愛する人と共に居れる幸せを、噛み締めております」
「うむ」
「では、失礼いたします。」

『多摩冒険者村旅籠スイートルーム』

魔法と剣の複合攻防訓練と魔力鍛錬を終わらせて、美味しい料理を食べ、風呂で汗を流した後魔力を効率よく使う生産をした。
「彩、御代官様の情報を考慮して、今日は汎用魔法袋を作るよ」
「はい、大きさはどういたしましょう」
「俺は三十トン、彩は十トンだよ」

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