奴隷魔法使い
第33話新兵器ダイヤモンド剣
「アヤ、昨日説明した戦法を使うよ。確認の為、念話で言ってみて」
(うん、蛇竜の鱗を武器にする。重力、加速、風魔法を複合で使って、鱗を高速回転させる。ブーメランや十字手裏剣の様に使って、魔獣や魔竜の喉を掻き切る)
(うん、それでいいよ。冒険者達にばれないように、僕が霧を発生させる。二人で一つの鱗ブーメランを使って狩ってみて、魔力の消費量を試す)
お~、最高じゃん!
サクサク喉を掻き切ってるよ!
言葉は悪いけど、魔物の草刈り場だわ
「アヤ、魔獣の血液だけは、凝固しないように魔法袋に入れるよ」
「は~い。でも霧は便利だね。闘争心の激しい魔獣や魔竜は、他の魔獣の断末魔を聞いただけじゃ逃げないんだね」
「うん、俺もビックリした。逃げるのは魔猿くらいだ。しかし、これじゃ下手に魔界に入ったら、魔力切れで喰われるまで出てこれないかもしれない。アヤ気を付けてくれよ!」
「うん。心配してくれるんだね! 嬉しい!」
「当然だよ! 命がけでアヤを組んだんだから。話は変わるよ。冒険者に運んでもらう分も入れて、限界は五万産前二百キログラムだから、魔獣は血抜きしたら彼らに回して。きりと殿、みつお殿、今日は大量です! 運搬の準備をお願いします」
「野郎ども聞いたか! 警戒班以外は担い棒に獲物を固定しろ。傷つけるんじゃね~ぞ! 普段狩ってる獣の十倍の値打ちもんだ!」
『冒険者村買取所』
「小人目付様、買取お願いいたします」
「よし、出せ」
「お? また魔法袋の容量が増えてるな? それとも汎用魔法袋か?」
「はい。昨日、一昨日と汎用魔法袋を試作してみました」
「はあ~、才能差を感じるよ。毎日汎用魔法袋を創り出せるのなら、それだけで大富豪に成れるな」
「はい、ありがとうございます。これで微力の魔力持ちの奴隷たちを、十分な給料で雇ってあげられます」
「うん? 雇う?」
「はい。微力の魔力持ちの奴隷たち王国からレンタルして、充魔力屋で働いてもらい、早く安全に自力で平民に成る道を作ってやれます」
「う~ん、その理想はいいが、それには魔法袋を必要とする、腕利きの冒険者が大勢必要だろ?」
「はい、今迄ならそうでした。でもこれからは、珍品貴重品の輸出入を行えるようになります」
「お! そうか。お前が狩った魔竜なんかは、魔法袋使っても莫大な利益出るな!」
「目付様、計算できました」
「よし、行こうか。」
「地竜三千キログラム級四頭、二千キログラム級十二頭、千キログラム級十五頭、翼竜百キログラム級三十六頭、三十キログラム級三十六頭です。合計五万五千六百八十キログラムですが、いつも通り魔晶石と翼竜の骨は除外、翼竜の革は鞣し賃を頂いて加工でよろしいですか?」
「それでお願いします」
「では、合計五千五百六十八万銅貨です」
「タケル、アヤ、大金貨五枚、小金貨五枚・大銀貨六枚・小銀貨八枚だ、確認したら捺印しろ」
「はい、ありがとうございました」
「小人目付様、ありがとうございます」
「皆さん、組合で日当払います」
『奴隷冒険者砦個室』
「アヤ。今日の戦法だと、魔力消費が凄く少なくて済む」
「うん、これなら余裕だね」
「ああ、でもこの戦法は、敵に真似られると厄介だ」
「あ! そうだね、普通の魔法壁だと厳しのかな?」
「ああ、魔力消費が激しくて、同レベルだと護る方が先に魔力切れになる。ま、こちらも鱗で対抗攻撃するから、結局互角になるけどね。防衛策は、蛇竜鱗を魔法壁に重ねて籠れば大丈夫かな。これ、鱗半分渡しておくから」
「はい、ありがとう」
「ただ、蛇竜の鱗より硬いと聞く、純血種竜の鱗で攻撃されるケースも想定して、これからの防御策を考えよう」
「うん、私も考えてみる」
「じゃ、次は新しい武器製作をしよう」
「はい」
「魔力が乏しかったり、接近戦になった時、少しでも有利に戦えるように、属性武器を創る。一つ目は木属性の剣で、木材を魔力で圧縮強化する。大きめの圧縮強化木材製の鍔をつける。この鍔の刀身側に木気増強魔法陣を刻み込み、魔法陣には魔晶石を埋め込み、使い手が魔力切れを起こした時の予備とする。鍔の柄側にも魔法陣を刻み、魔晶石を埋め込む。刀身にも木気増強魔法陣を刻み、一番小さな魔晶石を埋め込む。これで完成、真似して作ってみて」
「ふえ~ん、難しい。でも頑張る!」
「うん、上出来だよ。次に進もう」
「二つ目の剣も基本は同じだけど、剣先と刀先だけはもっと強化する。見ていて、木を超高圧と超高熱で加工して、ダイヤモンドと言う物を創る。出来た! これをさっき作った圧縮強化木気剣に埋め込む。真似して。今はダイヤを作る練習に専念して! 木気剣の量産は俺がするから」
う~ん。
ダイヤは木気とばかり思っていたけど、完成したダイヤモンドには土気と火気の気配もあるな?
製作過程の所為かな?
でも、これは想定外の僥倖だ!
ダイヤ一つで三つの属性に対応した攻撃と防御が可能になる。
(うん、蛇竜の鱗を武器にする。重力、加速、風魔法を複合で使って、鱗を高速回転させる。ブーメランや十字手裏剣の様に使って、魔獣や魔竜の喉を掻き切る)
(うん、それでいいよ。冒険者達にばれないように、僕が霧を発生させる。二人で一つの鱗ブーメランを使って狩ってみて、魔力の消費量を試す)
お~、最高じゃん!
サクサク喉を掻き切ってるよ!
言葉は悪いけど、魔物の草刈り場だわ
「アヤ、魔獣の血液だけは、凝固しないように魔法袋に入れるよ」
「は~い。でも霧は便利だね。闘争心の激しい魔獣や魔竜は、他の魔獣の断末魔を聞いただけじゃ逃げないんだね」
「うん、俺もビックリした。逃げるのは魔猿くらいだ。しかし、これじゃ下手に魔界に入ったら、魔力切れで喰われるまで出てこれないかもしれない。アヤ気を付けてくれよ!」
「うん。心配してくれるんだね! 嬉しい!」
「当然だよ! 命がけでアヤを組んだんだから。話は変わるよ。冒険者に運んでもらう分も入れて、限界は五万産前二百キログラムだから、魔獣は血抜きしたら彼らに回して。きりと殿、みつお殿、今日は大量です! 運搬の準備をお願いします」
「野郎ども聞いたか! 警戒班以外は担い棒に獲物を固定しろ。傷つけるんじゃね~ぞ! 普段狩ってる獣の十倍の値打ちもんだ!」
『冒険者村買取所』
「小人目付様、買取お願いいたします」
「よし、出せ」
「お? また魔法袋の容量が増えてるな? それとも汎用魔法袋か?」
「はい。昨日、一昨日と汎用魔法袋を試作してみました」
「はあ~、才能差を感じるよ。毎日汎用魔法袋を創り出せるのなら、それだけで大富豪に成れるな」
「はい、ありがとうございます。これで微力の魔力持ちの奴隷たちを、十分な給料で雇ってあげられます」
「うん? 雇う?」
「はい。微力の魔力持ちの奴隷たち王国からレンタルして、充魔力屋で働いてもらい、早く安全に自力で平民に成る道を作ってやれます」
「う~ん、その理想はいいが、それには魔法袋を必要とする、腕利きの冒険者が大勢必要だろ?」
「はい、今迄ならそうでした。でもこれからは、珍品貴重品の輸出入を行えるようになります」
「お! そうか。お前が狩った魔竜なんかは、魔法袋使っても莫大な利益出るな!」
「目付様、計算できました」
「よし、行こうか。」
「地竜三千キログラム級四頭、二千キログラム級十二頭、千キログラム級十五頭、翼竜百キログラム級三十六頭、三十キログラム級三十六頭です。合計五万五千六百八十キログラムですが、いつも通り魔晶石と翼竜の骨は除外、翼竜の革は鞣し賃を頂いて加工でよろしいですか?」
「それでお願いします」
「では、合計五千五百六十八万銅貨です」
「タケル、アヤ、大金貨五枚、小金貨五枚・大銀貨六枚・小銀貨八枚だ、確認したら捺印しろ」
「はい、ありがとうございました」
「小人目付様、ありがとうございます」
「皆さん、組合で日当払います」
『奴隷冒険者砦個室』
「アヤ。今日の戦法だと、魔力消費が凄く少なくて済む」
「うん、これなら余裕だね」
「ああ、でもこの戦法は、敵に真似られると厄介だ」
「あ! そうだね、普通の魔法壁だと厳しのかな?」
「ああ、魔力消費が激しくて、同レベルだと護る方が先に魔力切れになる。ま、こちらも鱗で対抗攻撃するから、結局互角になるけどね。防衛策は、蛇竜鱗を魔法壁に重ねて籠れば大丈夫かな。これ、鱗半分渡しておくから」
「はい、ありがとう」
「ただ、蛇竜の鱗より硬いと聞く、純血種竜の鱗で攻撃されるケースも想定して、これからの防御策を考えよう」
「うん、私も考えてみる」
「じゃ、次は新しい武器製作をしよう」
「はい」
「魔力が乏しかったり、接近戦になった時、少しでも有利に戦えるように、属性武器を創る。一つ目は木属性の剣で、木材を魔力で圧縮強化する。大きめの圧縮強化木材製の鍔をつける。この鍔の刀身側に木気増強魔法陣を刻み込み、魔法陣には魔晶石を埋め込み、使い手が魔力切れを起こした時の予備とする。鍔の柄側にも魔法陣を刻み、魔晶石を埋め込む。刀身にも木気増強魔法陣を刻み、一番小さな魔晶石を埋め込む。これで完成、真似して作ってみて」
「ふえ~ん、難しい。でも頑張る!」
「うん、上出来だよ。次に進もう」
「二つ目の剣も基本は同じだけど、剣先と刀先だけはもっと強化する。見ていて、木を超高圧と超高熱で加工して、ダイヤモンドと言う物を創る。出来た! これをさっき作った圧縮強化木気剣に埋め込む。真似して。今はダイヤを作る練習に専念して! 木気剣の量産は俺がするから」
う~ん。
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