奴隷魔法使い
第27話魔境初挑戦
「受付殿、お願いしていた撒餌は用意できてますか?」
「はい、できております。臭いが強く食用に向かない、内臓・屑肉・骨・血液でしたね? 千キログラム確かに御用意いたしております。此方について来て下さい」
「ありがとうございます」
俺とアヤは、受付に案内してもらって解体場まで行った。
「はい。確かに千キログラム確認させていただきました。約束通り、代価二千銅貨です」
「確かに二千銅貨受け足らせていただきました。こちらが受け取り証になります。でもこんなに沢山必要なのですか?」
「常に同じ場所に食料が有れば、魔獣も魔竜も集まってくると信じています」
「分かりました。明日も同量の撒餌を御用意しておいていいのですね?」
「はい、お願いします。あ! さすけ組合長おはようございます」
「タケル殿おはようございます。今日は魔境でしたな? 約束通り厳選した冒険者を集めました」
「ありがとうございます。魔境までは強行軍に成るので、人夫では狩りの時間が確保できません」
「ええ、分かっておりますとも。日当も八百銅貨と今までの倍ですからな。志願者は多いですが、組合の信用問題もあります。厳選した五十八人の冒険者に絞っております」
「こちらが案内人の、きりと殿です」
「きりと殿、タケルと申します。案内よろしくお願いいたします」
「タケル殿、きりとです。こちらこそ、宜しくお願いいたします」
「では皆さん、強行軍で行きます。ついてこれない人は置いていきます!」
『多摩魔境と奥山の境界線』
「タケル殿、ここが境界線になります。慣れれば樹木の違いが分かるようになりますが、一応普通の森の木々に印を刻んでおきましょう。皆も覚えておいてくれ。覚えておけば、生死にかかわるかもしれない」
「では皆さん、万が一に備えて臨戦態勢をお願いします。撒餌を魔法で置いていきます」
「あ、タケル殿! 魔獣は脳も高値が付きます。血液も魔法具作成の触媒や魔法陣を書く塗料に使います。魔獣の血液を使った魔法具や魔法陣は、使っていない魔道具よりも魔力が増します、出来れば聞き及んでいる圧縮風魔法で、魔獣の喉を裂いて倒してください。そして血液を魔法で集めて、魔法袋で新鮮保存されたら、高値で売れます」
「アヤ、聞いた通りだ。風魔法だけで倒すぞ!」
「はい、分かったわ! 任せて!」
待ち伏せしだして1時間ほど経ったか?
風魔法で撒餌の臭いを魔境奥まで流すか?
「ん! 気配がする。多いな?」
「タケル気配がする?」
「ああ、多いな。三十頭以上の群れだ。魔法を準備してくれ」
「うん、森には来ないよね?」
「アヤ殿、タケル殿。今までの経験上、魔獣魔竜は魔境からは出ません」
「魔狗だ! 三百キログラム級だな。全部狩るぞ!」
喉を裂く!
血は魔法で浮かせて落とさない!
一・二・三頭。
次の魔法も準備発動。
四・五・六頭。
アヤも上手くやってるな。
事前に練習していた甲斐が有る。
「アヤ、十五頭で止めてくれ。魔力を無駄にしないように、終わりは俺が丁度で終わらせるから」
「了解、最後は任せるね」
わちゃ~。
噂は聞いていたけど規格外だな。
三十八頭の魔狗を一瞬で倒すかよ!
概算で二百万銅貨を一瞬で稼ぎやがった。
「終わったな。アヤ、血抜きして、血液は魔法袋に保管するよ。これからもっと獲物が来たら、血は袋に、肉は冒険者達に運んでもらうよ」
「は~い。思っていたより楽だね」
「うん、そうだね。でも気は抜かないで行こうな」
「はい!」
「皆、交代で食事にしてくれ。あと二時間待ち伏せする」
また来たな。
さっきの群れを狩ってから四十分ほどか?
「皆、次の群れが来た。準備してくれ」
「タケル殿魔狼です。五百キログラム級です」
「アヤ、魔狗の血液は俺の袋に入れる。アヤは魔狼の血を入れてくれ」
「了解、そっちに移すね」
よし、魔狼十二頭仕留めたね!
「皆、警戒しつつ飯食ってくれ。喰い終わったら今日は帰る」
帰ろうと思ったら次が来たよ!
「魔狗が来た、適当に狩るよ」
今度は小さな群れだったね、十一頭なら全部持ち帰れるな。
『奴隷冒険者千人砦買取所・獲物計算所』
「小人目付様、魔晶石を除いて買取お願いします。」
「うむ、冒険者が魔狗を運んでいるところを見ると、初魔境狩りも楽勝か?」
「はい、比較的弱い魔獣で助かりました。」
「上級魔術師なら魔獣相手でもそんなものか。」
朝野殿は苦笑いしている。
「しかし、魔晶石を除外すると半値になるぞ?」
「はい、悩んだのですが、魔竜を安全に狩るには、魔晶石を魔力の予備として確保しておく必要が有ると考えました。」
「うむ、目標は魔竜か?」
「はい!」
「では倉庫で計ろうか」
『奴隷冒険者千人砦買取所・倉庫』
「だせ」
「はい。魔狗三十九頭、魔狼十二頭です」
「よし。血液も凝固していない。傷も喉だけ。最高の状態だな! 組合長、買取長、魔晶石は除外とタケルが言っているが、可能か?」
「魔晶石だけを除外して解体したりオークションにかけたりするのは手間なのですが、魔竜を狩ってくれる心算なら話は別です。喜んでお受けしましょう」
「全部で二万七百キログラムで二百七万銅貨だ。全部銀貨でいいか? 銀貨なら207枚だ」
「はい、小人目付様。組合長。冒険者の謝礼分は、組合で両替できますか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「小人目付様、銀貨でお願いします」
「はい、できております。臭いが強く食用に向かない、内臓・屑肉・骨・血液でしたね? 千キログラム確かに御用意いたしております。此方について来て下さい」
「ありがとうございます」
俺とアヤは、受付に案内してもらって解体場まで行った。
「はい。確かに千キログラム確認させていただきました。約束通り、代価二千銅貨です」
「確かに二千銅貨受け足らせていただきました。こちらが受け取り証になります。でもこんなに沢山必要なのですか?」
「常に同じ場所に食料が有れば、魔獣も魔竜も集まってくると信じています」
「分かりました。明日も同量の撒餌を御用意しておいていいのですね?」
「はい、お願いします。あ! さすけ組合長おはようございます」
「タケル殿おはようございます。今日は魔境でしたな? 約束通り厳選した冒険者を集めました」
「ありがとうございます。魔境までは強行軍に成るので、人夫では狩りの時間が確保できません」
「ええ、分かっておりますとも。日当も八百銅貨と今までの倍ですからな。志願者は多いですが、組合の信用問題もあります。厳選した五十八人の冒険者に絞っております」
「こちらが案内人の、きりと殿です」
「きりと殿、タケルと申します。案内よろしくお願いいたします」
「タケル殿、きりとです。こちらこそ、宜しくお願いいたします」
「では皆さん、強行軍で行きます。ついてこれない人は置いていきます!」
『多摩魔境と奥山の境界線』
「タケル殿、ここが境界線になります。慣れれば樹木の違いが分かるようになりますが、一応普通の森の木々に印を刻んでおきましょう。皆も覚えておいてくれ。覚えておけば、生死にかかわるかもしれない」
「では皆さん、万が一に備えて臨戦態勢をお願いします。撒餌を魔法で置いていきます」
「あ、タケル殿! 魔獣は脳も高値が付きます。血液も魔法具作成の触媒や魔法陣を書く塗料に使います。魔獣の血液を使った魔法具や魔法陣は、使っていない魔道具よりも魔力が増します、出来れば聞き及んでいる圧縮風魔法で、魔獣の喉を裂いて倒してください。そして血液を魔法で集めて、魔法袋で新鮮保存されたら、高値で売れます」
「アヤ、聞いた通りだ。風魔法だけで倒すぞ!」
「はい、分かったわ! 任せて!」
待ち伏せしだして1時間ほど経ったか?
風魔法で撒餌の臭いを魔境奥まで流すか?
「ん! 気配がする。多いな?」
「タケル気配がする?」
「ああ、多いな。三十頭以上の群れだ。魔法を準備してくれ」
「うん、森には来ないよね?」
「アヤ殿、タケル殿。今までの経験上、魔獣魔竜は魔境からは出ません」
「魔狗だ! 三百キログラム級だな。全部狩るぞ!」
喉を裂く!
血は魔法で浮かせて落とさない!
一・二・三頭。
次の魔法も準備発動。
四・五・六頭。
アヤも上手くやってるな。
事前に練習していた甲斐が有る。
「アヤ、十五頭で止めてくれ。魔力を無駄にしないように、終わりは俺が丁度で終わらせるから」
「了解、最後は任せるね」
わちゃ~。
噂は聞いていたけど規格外だな。
三十八頭の魔狗を一瞬で倒すかよ!
概算で二百万銅貨を一瞬で稼ぎやがった。
「終わったな。アヤ、血抜きして、血液は魔法袋に保管するよ。これからもっと獲物が来たら、血は袋に、肉は冒険者達に運んでもらうよ」
「は~い。思っていたより楽だね」
「うん、そうだね。でも気は抜かないで行こうな」
「はい!」
「皆、交代で食事にしてくれ。あと二時間待ち伏せする」
また来たな。
さっきの群れを狩ってから四十分ほどか?
「皆、次の群れが来た。準備してくれ」
「タケル殿魔狼です。五百キログラム級です」
「アヤ、魔狗の血液は俺の袋に入れる。アヤは魔狼の血を入れてくれ」
「了解、そっちに移すね」
よし、魔狼十二頭仕留めたね!
「皆、警戒しつつ飯食ってくれ。喰い終わったら今日は帰る」
帰ろうと思ったら次が来たよ!
「魔狗が来た、適当に狩るよ」
今度は小さな群れだったね、十一頭なら全部持ち帰れるな。
『奴隷冒険者千人砦買取所・獲物計算所』
「小人目付様、魔晶石を除いて買取お願いします。」
「うむ、冒険者が魔狗を運んでいるところを見ると、初魔境狩りも楽勝か?」
「はい、比較的弱い魔獣で助かりました。」
「上級魔術師なら魔獣相手でもそんなものか。」
朝野殿は苦笑いしている。
「しかし、魔晶石を除外すると半値になるぞ?」
「はい、悩んだのですが、魔竜を安全に狩るには、魔晶石を魔力の予備として確保しておく必要が有ると考えました。」
「うむ、目標は魔竜か?」
「はい!」
「では倉庫で計ろうか」
『奴隷冒険者千人砦買取所・倉庫』
「だせ」
「はい。魔狗三十九頭、魔狼十二頭です」
「よし。血液も凝固していない。傷も喉だけ。最高の状態だな! 組合長、買取長、魔晶石は除外とタケルが言っているが、可能か?」
「魔晶石だけを除外して解体したりオークションにかけたりするのは手間なのですが、魔竜を狩ってくれる心算なら話は別です。喜んでお受けしましょう」
「全部で二万七百キログラムで二百七万銅貨だ。全部銀貨でいいか? 銀貨なら207枚だ」
「はい、小人目付様。組合長。冒険者の謝礼分は、組合で両替できますか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「小人目付様、銀貨でお願いします」
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