魔法武士・種子島時堯
第273話大陸進出準備
1547年9月:京・種子島邸:種子島権大納言時堯、九条稙通禅定太閤、准三宮・鷹司兼輔、鷹司忠冬関白
「権大納言殿、蝦夷の地を着々と開墾されているようだが、東海へは進まれぬのか?」
「関白殿下、理由も無く攻め込む訳には参りません」
「そうでおじゃるな、だが権大納言殿がその気になれば、いくらでも理由など作れるのではないでおじゃるか?」
「無理に作れば御上の名に傷をつけてしまいます、ここは名分の立つところから順番に攻めるべきかと思います」
「そうだな、御上の名に傷をつける訳にはいかんな、それで蝦夷を平定したらどうするのだ?」
「はい准三宮殿下、実際に蝦夷を平定した者が征夷大将軍に相応しいのではないでしょうか?」
「なるほど、ろくに兵力も持たぬ者は罷免して、実績のある者に官職を与えるのだな」
「だがでおじゃる、そんな事をすれば足利の怨みが御上に向かうのではないでおじゃるか?」
「その恐れが全くないとは申せませんが、私めが無理に御願いした形を取れば、足利の怨みも諸大名の妬みも、私めに向かうのではないでしょうか禅定太閤殿下」
「全てを権大納言殿が引き受けてくれると言うのか?」
「はい関白殿下」
「だがな権大納言殿、諸大名の怨みを買って一斉に攻め込まれたらどうするのだ?」
「その準備は整え終わっております、簡単に跳ね返し逆に攻め込んで御覧に入れます准三宮殿下」
「そうなのでおじゃるか?」
「はい、大丈夫でございます禅定太閤殿下」
「1つ確認しておきたいのだが、蝦夷地の民を懐柔するのに大量の米を送り込んでいると聞いた。その状態で兵糧は大丈夫なのか?」
「お任せ下さい関白殿下、九州一円で新たな米を作らせておりましたが、これにより年間2000万石の米が採れるようになりました」
「何と! 真か?!」
「はい、年に2度従来の4倍の米が採れる事で、8倍の収穫量になりました」
「そうでおじゃったの! 以前に聞いておじゃった! そうだ、その折に台湾国であったか? そこでも大量の米が採れるようになると申しておじゃったな?」
「はい、台湾国でも2200万石の米が採れるようになりました」
「以前日ノ本全体で1850万石と申しておじゃったな?」
「はい、禅定太閤殿下」
「ちょっと待ってくれ、それでは何か? 権大納言殿は、既に以前の日ノ本全体の2倍以上の力を持っていると申すのか?」
「はい関白殿下、それに天災が起こっても3年は大丈夫なだけの備蓄をしておりますし、怪我をした時の為に医療用の酒も十二分の備蓄しております」
「おおお、あの激烈に酒精の強い酒か!」
「はい、准三宮殿下、蝦夷から京に向かって攻める準備も整っておりますが、同時に有り余る米を使って、大陸の奴隷をもっと買い、大陸進出も準備しております」
「まっておじゃれ、先ずは日ノ本を統一しておじゃれ、天下泰平が御上の願いでおじゃる!」
「分かっておりまする、ただ奴隷を購入して大陸の荒れ地を開墾させ、種子島領を増やすだけでございます」
「これまでのように、奴隷を日ノ本に連れて来て戦わせないのか?」
「今まで多くの奴隷を大陸から連れて来ましたが、これ以上増やすと日ノ本の文化が壊れてしまう恐れがございます。これからは、元々日ノ本に住む者に子を産み育ててもらいたいと思っております。関白殿下」
「そうか、戦の事は権大納言殿に任せようではないか」
「准三宮殿」
「御父上様」
「御上の願いを必ず叶えて御覧に入れます、御任せ下さい!」
「権大納言殿、蝦夷の地を着々と開墾されているようだが、東海へは進まれぬのか?」
「関白殿下、理由も無く攻め込む訳には参りません」
「そうでおじゃるな、だが権大納言殿がその気になれば、いくらでも理由など作れるのではないでおじゃるか?」
「無理に作れば御上の名に傷をつけてしまいます、ここは名分の立つところから順番に攻めるべきかと思います」
「そうだな、御上の名に傷をつける訳にはいかんな、それで蝦夷を平定したらどうするのだ?」
「はい准三宮殿下、実際に蝦夷を平定した者が征夷大将軍に相応しいのではないでしょうか?」
「なるほど、ろくに兵力も持たぬ者は罷免して、実績のある者に官職を与えるのだな」
「だがでおじゃる、そんな事をすれば足利の怨みが御上に向かうのではないでおじゃるか?」
「その恐れが全くないとは申せませんが、私めが無理に御願いした形を取れば、足利の怨みも諸大名の妬みも、私めに向かうのではないでしょうか禅定太閤殿下」
「全てを権大納言殿が引き受けてくれると言うのか?」
「はい関白殿下」
「だがな権大納言殿、諸大名の怨みを買って一斉に攻め込まれたらどうするのだ?」
「その準備は整え終わっております、簡単に跳ね返し逆に攻め込んで御覧に入れます准三宮殿下」
「そうなのでおじゃるか?」
「はい、大丈夫でございます禅定太閤殿下」
「1つ確認しておきたいのだが、蝦夷地の民を懐柔するのに大量の米を送り込んでいると聞いた。その状態で兵糧は大丈夫なのか?」
「お任せ下さい関白殿下、九州一円で新たな米を作らせておりましたが、これにより年間2000万石の米が採れるようになりました」
「何と! 真か?!」
「はい、年に2度従来の4倍の米が採れる事で、8倍の収穫量になりました」
「そうでおじゃったの! 以前に聞いておじゃった! そうだ、その折に台湾国であったか? そこでも大量の米が採れるようになると申しておじゃったな?」
「はい、台湾国でも2200万石の米が採れるようになりました」
「以前日ノ本全体で1850万石と申しておじゃったな?」
「はい、禅定太閤殿下」
「ちょっと待ってくれ、それでは何か? 権大納言殿は、既に以前の日ノ本全体の2倍以上の力を持っていると申すのか?」
「はい関白殿下、それに天災が起こっても3年は大丈夫なだけの備蓄をしておりますし、怪我をした時の為に医療用の酒も十二分の備蓄しております」
「おおお、あの激烈に酒精の強い酒か!」
「はい、准三宮殿下、蝦夷から京に向かって攻める準備も整っておりますが、同時に有り余る米を使って、大陸の奴隷をもっと買い、大陸進出も準備しております」
「まっておじゃれ、先ずは日ノ本を統一しておじゃれ、天下泰平が御上の願いでおじゃる!」
「分かっておりまする、ただ奴隷を購入して大陸の荒れ地を開墾させ、種子島領を増やすだけでございます」
「これまでのように、奴隷を日ノ本に連れて来て戦わせないのか?」
「今まで多くの奴隷を大陸から連れて来ましたが、これ以上増やすと日ノ本の文化が壊れてしまう恐れがございます。これからは、元々日ノ本に住む者に子を産み育ててもらいたいと思っております。関白殿下」
「そうか、戦の事は権大納言殿に任せようではないか」
「准三宮殿」
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