魔法武士・種子島時堯
第203話安見宗房・甲斐庄隆成・三箇頼本
1544年2月12日『河内国・交野城』種子島権大納言時堯・16歳
「では美作守殿も種子島家に仕えるということでいいのだな?」
「はい、右衛門督様が権大納言様にお仕えすると決断なされたのです、われら総州畠山家家臣団一同も欠けることなく種子島家に臣従させていただきます」
「ふむ、だが総州家に力を持たせるわけにはいかんから、家臣団は扶持武士として召し抱え城地からは切り離すことになる。また配属先もバラバラにして、一味同心して背くことが出来ないようにするが、それでもかまわないのか?」
「何の問題もございません、実力さえあれば万余の兵を預けていただけることは、権大納言様と戦った後で臣従した九州の方々を見て理解しております。それに大和国・近江国・若狭国・摂津国の国衆・地侍の処遇を見させていただきましたが、実力のある者は最初から千余の兵を預けていただいております。私もいずれは万余の兵を預けて頂けるように精進いたします」
「そうか、それほど調べたうえでの決断なら後悔することもないだろう」
「はい、それに一門でも身体の弱い者や年老いた者を、自作農としてこの地に残させていただきます。先祖が開墾した地や命懸けで手に入れた地を全て手放すわけではございません」
「そうだな、だが武器を所持することは許させんぞ?」
「万が一の場合は、代官所となる交野城に逃げ込むことななるのでございましょう? ならば何の問題もございません」
「分かった、では京に屋敷を用意するから早々に交野城を明け渡すように」
「承知いたしました」
交野城主の安見宗房一族一門家臣団は種子島家に降伏し臣従を誓紙に誓った。
1544年2月13日『河内国・錦部郡烏帽子形城』種子島権大納言時堯・16歳
「権大納言様、家臣共々種子島家で召し抱えてください」
「分かった、屋敷は用意してあるから安心して京に来るがいい」
「ありがたき幸せでございます」
錦部郡烏帽子形城主の甲斐庄隆成は進んで降伏臣従してきた。
1544年2月14日『河内国・讃良郡三箇城』種子島権大納言時堯・16歳
「治部左衛門尉殿、本当に良いのか?」
「良いも悪いもございません! この戦国の世を終わらせ、争いのない神仏の世界を広めるために権大納言様は下界に降臨してくださったのでございます。その権大納言様から、直々に召し抱えていただけるというお言葉を賜ったのでございます。これほどの名誉なことはございません、身命をとしてお仕えさせていただきます」
「そうか、それは頼もしい、期待しておるぞ」
「はっは~」
讃良郡三箇城主の三箇頼本の一族一門は諸手を挙げてすすんで降伏臣従してくれた。
「では美作守殿も種子島家に仕えるということでいいのだな?」
「はい、右衛門督様が権大納言様にお仕えすると決断なされたのです、われら総州畠山家家臣団一同も欠けることなく種子島家に臣従させていただきます」
「ふむ、だが総州家に力を持たせるわけにはいかんから、家臣団は扶持武士として召し抱え城地からは切り離すことになる。また配属先もバラバラにして、一味同心して背くことが出来ないようにするが、それでもかまわないのか?」
「何の問題もございません、実力さえあれば万余の兵を預けていただけることは、権大納言様と戦った後で臣従した九州の方々を見て理解しております。それに大和国・近江国・若狭国・摂津国の国衆・地侍の処遇を見させていただきましたが、実力のある者は最初から千余の兵を預けていただいております。私もいずれは万余の兵を預けて頂けるように精進いたします」
「そうか、それほど調べたうえでの決断なら後悔することもないだろう」
「はい、それに一門でも身体の弱い者や年老いた者を、自作農としてこの地に残させていただきます。先祖が開墾した地や命懸けで手に入れた地を全て手放すわけではございません」
「そうだな、だが武器を所持することは許させんぞ?」
「万が一の場合は、代官所となる交野城に逃げ込むことななるのでございましょう? ならば何の問題もございません」
「分かった、では京に屋敷を用意するから早々に交野城を明け渡すように」
「承知いたしました」
交野城主の安見宗房一族一門家臣団は種子島家に降伏し臣従を誓紙に誓った。
1544年2月13日『河内国・錦部郡烏帽子形城』種子島権大納言時堯・16歳
「権大納言様、家臣共々種子島家で召し抱えてください」
「分かった、屋敷は用意してあるから安心して京に来るがいい」
「ありがたき幸せでございます」
錦部郡烏帽子形城主の甲斐庄隆成は進んで降伏臣従してきた。
1544年2月14日『河内国・讃良郡三箇城』種子島権大納言時堯・16歳
「治部左衛門尉殿、本当に良いのか?」
「良いも悪いもございません! この戦国の世を終わらせ、争いのない神仏の世界を広めるために権大納言様は下界に降臨してくださったのでございます。その権大納言様から、直々に召し抱えていただけるというお言葉を賜ったのでございます。これほどの名誉なことはございません、身命をとしてお仕えさせていただきます」
「そうか、それは頼もしい、期待しておるぞ」
「はっは~」
讃良郡三箇城主の三箇頼本の一族一門は諸手を挙げてすすんで降伏臣従してくれた。
「歴史」の人気作品
書籍化作品
-
-
22803
-
-
35
-
-
3
-
-
125
-
-
1359
-
-
147
-
-
4
-
-
157
-
-
238
コメント