魔法武士・種子島時堯

克全

第195話昇進・配置変改・石山本願寺侵攻

1543年7月26日『摂津国・石山本願寺』種子島権大納言時堯・15歳

摂津国への侵攻を前に種子島陸軍畿内方面軍を再編した。

右京大夫だった菊池石見守重次を摂津国軍総司令官に任命し、右京大夫の職を廃止し右京大夫・左京大夫を統一し京大夫の役目とし左京大夫だった相良兵庫允長種に務めさせた。他にも六衛府・兵部・左馬・右馬・左京・右京を大胆に移動させた。

近江国で、種子島家軍学校出身の叩き上げ若武者を養嗣子を迎えた国衆・地侍の家が活躍した。またそれは摂津国や若狭国も同じだった。

石山本願寺は徹底籠城を画策しているようで、陸続きにあった木津砦は放棄して、石山本願寺の周辺にある大小多くの島々・中洲に濠・土塁・塀・柵を設けている。しかも陸続きの部分の橋は焼き落として、各島々・中洲とは船で行き来をしている。10万の軍勢で石山本願寺を十重二十重と包囲させ、いつものように独力で城門・土塁を破壊して周った。





1543年7月27日『摂津国・石山本願寺』種子島権大納言時堯・15歳

『ドゴォーン』

『ドゴォーン』

当然と言えば当然なのだけれど、狂信者たちは城門や土塁を破壊する程度のデモンストレーションでは降伏などしなかった。そこでシロナガスクジラ級の大岩を10個、一向衆の居ない場所に落として激烈な豪音と衝撃を引き起こした。大岩を落とした場所は、川崎村・小阪村・天満宮・難波村・中道村・小橋村・高津村・四天王寺のある島・中洲など、多くの場所に分けていた。

さすがに目前で行われたこの攻撃には狂信者も雑賀衆も恐怖を感じたようで、多くの者が大岩落下攻撃を受けなかった中心部の島・中洲に逃げ出して行った。10個の大岩を再度持ち上げて落下させる攻撃を繰り返すことによって、種子島家陸軍が包囲している目前の島を無人化させていった。

だがそれでも俺が人に直撃させないと直感的に感じ取った者がいたのだろう、最前線の島に残り陣取る一向狂徒や雑賀衆がいた。そこで仕方なく残存している敵の中を飛び廻り、後遺症が残らないように関節部を避け、両脚を単純骨折させて動けなくさせた。

「敵は脚を折って動けなくしてある、無駄な殺しは絶対するな、捕虜として確保して治療を施せ、彼らは改宗して心を入れ替えれば百姓として働いてもらう。どうしても心を入れ替えない者は、鉱山労働者として坑道で働いてもらう、分かったか!」

「「「「「おう~」」」」」

俺は包囲している種子島陸軍に命令して、舟橋をかけて攻め込ませた。そして着々と島々・中洲を占領して行った。

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