魔法武士・種子島時堯
第159話北近江の状況と堅田衆
1542年11月20日『京・種子島屋敷』種子島権中納言時堯・14歳
「御上も斎宮も権中納言殿がそこまで言うのなら反対はされないでおじゃろう。それはそうと、比叡山延暦寺を攻め滅ぼすのでおじゃれば、堅田の殿原衆は叡山から堅田関の運営を委任されて税を徴収しておじゃるが、全人衆は浄土真宗に復帰して本願寺に属しておじゃる。ここは全人衆を味方につけるのでおじゃるか?」
「いえ、両方同時に攻め滅ぼします」
「御上の下で、伊勢神宮と賀茂神社を中心とした寺社とするには、両方邪魔と言う事でおじゃるな? 一切の策も施さず妥協もしないのでおじゃるな?」
「はい、教えを捨て武士として降伏して来るのなら扶持を与えて召し抱えます。しかし、僧と武士の両方を都合よく使い分ける事は絶対に許しません」
「叡山に組する日吉大社も滅ぼすのでおじゃるな?」
「はい」
「近江国では、殿原衆をはじめとする湖賊たちが敵に回れば、色々と不利でおじゃろう? どうするつもりでおじゃるか?」
「阪本の湖岸にある志津・戸津・今津や堅田だけでは無く、近淡海の湊を全て抑えます。その上で船を建造し種子島海軍を投入して滅ぼします」
「叡山も興福寺のように素直に降伏すればよいのでおじゃるがな」
「無理でございましょう、公方も六角も後ろから煽りましょう。もしかしたら本願寺や浅井・朝倉も力添えするかもしれません」
「六角と言えば、湖北には六角が支援していた京極高延たちがいたはずでおじゃるな、彼らははどうしておじゃるのか?」
「六角が近江から逃げた事で後ろ盾を失い、京極高延と浅井亮政に攻め立てられております」
「2人は中納言殿に使者を送ってこないのでおじゃるか?」
「送ってきていますが、全て追い返しております」
「北近江は、京極家の内紛に公方や細川管領に加えて六角家が口出ししておじゃたからの、国衆も生き残るために大変でおじゃるな」
「浅見貞則・浅井亮政・堀元積・上坂信光など、北近江の実権を握ろうと相争っております」
「全て滅ぼすのでおじゃるな?」
「扶持で家臣になる事を認めれば召し抱えます」
「素直に応じるでおじゃるか?」
「どうしても城地にこだわるのなら、種子島家の家臣を養嗣子に迎えることで、城地の存続を認めましょう」
「種子島一門ではないのでおじゃるか?」
「近江には既に叔父と弟を養嗣子として送り込んでおります、これからも多くの国を支配下に置く以上、旗頭となる一門を養嗣子に迎える家と、種子島家一門衆の寄騎となる家臣を養嗣子に迎える家を明確区別するつもりです」
「どの家が養嗣子を迎えるのでおじゃろうな」
「御上も斎宮も権中納言殿がそこまで言うのなら反対はされないでおじゃろう。それはそうと、比叡山延暦寺を攻め滅ぼすのでおじゃれば、堅田の殿原衆は叡山から堅田関の運営を委任されて税を徴収しておじゃるが、全人衆は浄土真宗に復帰して本願寺に属しておじゃる。ここは全人衆を味方につけるのでおじゃるか?」
「いえ、両方同時に攻め滅ぼします」
「御上の下で、伊勢神宮と賀茂神社を中心とした寺社とするには、両方邪魔と言う事でおじゃるな? 一切の策も施さず妥協もしないのでおじゃるな?」
「はい、教えを捨て武士として降伏して来るのなら扶持を与えて召し抱えます。しかし、僧と武士の両方を都合よく使い分ける事は絶対に許しません」
「叡山に組する日吉大社も滅ぼすのでおじゃるな?」
「はい」
「近江国では、殿原衆をはじめとする湖賊たちが敵に回れば、色々と不利でおじゃろう? どうするつもりでおじゃるか?」
「阪本の湖岸にある志津・戸津・今津や堅田だけでは無く、近淡海の湊を全て抑えます。その上で船を建造し種子島海軍を投入して滅ぼします」
「叡山も興福寺のように素直に降伏すればよいのでおじゃるがな」
「無理でございましょう、公方も六角も後ろから煽りましょう。もしかしたら本願寺や浅井・朝倉も力添えするかもしれません」
「六角と言えば、湖北には六角が支援していた京極高延たちがいたはずでおじゃるな、彼らははどうしておじゃるのか?」
「六角が近江から逃げた事で後ろ盾を失い、京極高延と浅井亮政に攻め立てられております」
「2人は中納言殿に使者を送ってこないのでおじゃるか?」
「送ってきていますが、全て追い返しております」
「北近江は、京極家の内紛に公方や細川管領に加えて六角家が口出ししておじゃたからの、国衆も生き残るために大変でおじゃるな」
「浅見貞則・浅井亮政・堀元積・上坂信光など、北近江の実権を握ろうと相争っております」
「全て滅ぼすのでおじゃるな?」
「扶持で家臣になる事を認めれば召し抱えます」
「素直に応じるでおじゃるか?」
「どうしても城地にこだわるのなら、種子島家の家臣を養嗣子に迎えることで、城地の存続を認めましょう」
「種子島一門ではないのでおじゃるか?」
「近江には既に叔父と弟を養嗣子として送り込んでおります、これからも多くの国を支配下に置く以上、旗頭となる一門を養嗣子に迎える家と、種子島家一門衆の寄騎となる家臣を養嗣子に迎える家を明確区別するつもりです」
「どの家が養嗣子を迎えるのでおじゃろうな」
「歴史」の人気作品
書籍化作品
-
-
22803
-
-
49989
-
-
439
-
-
147
-
-
59
-
-
93
-
-
0
-
-
75
-
-
125
コメント