転生 徳川慶勝 日露開戦 日米開戦

克全

第214話:一八四四年、オーストリア帝国1

 欧州大陸スペイン本土にあったイギリス領ジブラルタルと、アフリカ大陸モロッコにあったスペイン領セウタを奪ったのだ、イギリスが黙っているわけがない。
 陸海軍の総力をあげて奪還に動くだろうが、その時期と戦力が分からない。
 俺が仕掛けた二度の内乱による国内の治安悪化と生産力の低下。
 イギリス領アメリカを失った時の戦争で受けた海軍艦艇の損害。
 二度の東洋艦隊壊滅による艦艇と海軍将兵の損害。
 現在南アフリカに派遣している艦艇と海兵隊と陸軍の帰還時期。
 それによって全く違ってくるが、流石に情報が少な過ぎて予測もできない。
 現地司令官である胤昌叔父を信じて任せるしかない。
 まあ、胤昌叔父の事だから、ジブラルタルとセウタを難攻不落の大要塞に大改造してくれるのは間違いないだろう。

 それよりも今は現在進行形で激戦を続けているオーストリア帝国だ。
 バルカン半島を北上するオスマン帝国は破竹の勢いだ。
 オーストリア帝国は総力をあげてオスマン帝国を迎え討ったが、その隙をついてプロイセン王国がオーストリア帝国領に攻め込んだ。
 史実よりもかなり早く普墺戦争が勃発したが、史実の普墺戦争と違うのは、プロイセン王国の味方になるはずだったイタリア王国が内乱で参戦出来ない事だ。
 更に言えばオスマン帝国にプロイセン王国が味方する形になったので、キリスト教徒がムスリムを毛嫌いして、プロイセン王国ではなくオーストリア帝国に味方した事で、普墺戦争ではプロイセン王国についた大公国、公国、侯国、自由都市などがオーストリア帝国に味方した事だ。
 残った小国もプロイセン王国に包囲されているので仕方なく味方しているだけで、国民感情としてはムスリムのオスマン帝国に味方しているプロイセン王国を毛嫌いしていた。

「史実でプロイセン王国に味方した国」
 イタリア王国、メクレンブルク=シュヴェリーン大公国、メクレンブルク=シュトレーリッツ大公国、オルデンブルク 大公国、アンハルト公国、ブラウンシュヴァイク公国、ザクセン=アルテンブルク公国、ザクセン=コーブルク=ゴータ公国、リッペ侯国、シュヴァルツブルク=ゾンダースハウゼン侯国、ヴァルデック侯国、自由ハンザ都市ブレーメン、自由ハンザ都市ハンブルク、自由都市リューベックだった。

「史実でオーストリア帝国に味方した国」
 ザクセン王国、バイエルン王国、ヴュルテンベルク王国、ハノーファー王国、バーデン大公国、ヘッセン大公国、ヘッセン選帝侯国、ロイス=グライツ侯国、ザクセン=マイニンゲン公国、シャウムブルク=リッペ侯国、ナッサウ公国、自由都市フランクフルト。

「この世界でプロイセン王国に味方した国」
 メクレンブルク=シュヴェリーン大公国、メクレンブルク=シュトレーリッツ大公国、オルデンブルク 大公国、アンハルト公国、ヴァルデック侯国、自由ハンザ都市ブレーメン、自由ハンザ都市ハンブルクにポーランド・リトアニア王国、徳川家だった。

「この世界でオーストリア帝国に味方した国」
 ザクセン王国、バイエルン王国、ヴュルテンベルク王国、ハノーファー王国、バーデン大公国、ヘッセン大公国、ヘッセン選帝侯国、ロイス=グライツ侯国、ザクセン=マイニンゲン公国、シャウムブルク=リッペ侯国、ナッサウ公国、自由都市フランクフルトにブラウンシュヴァイク公国、ザクセン=アルテンブルク公国、ザクセン=コーブルク=ゴータ公国、リッペ侯国、シュヴァルツブルク=ゾンダースハウゼン侯国、ヴァルデック侯国。

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