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克全

第124話一八三四年、大麻密売組織構築

悪辣非道な策だと分かっているが、侵略者に容赦する必要はない。
量産が順調な快速丸と迅速丸を北米大陸に派遣し、厳選した少数精鋭の松前松平家の藩士を送り込むと同時に、大麻樹脂を売って武器弾薬を購入した。
ネイティブアメリカンを説得して内部分裂を少なくしつつ、部族を超えた大同盟を締結の準備をするように、少数精鋭の藩士に指示した。

アラスカにも中国で高価な値段をつける俵物が獲れるので、ネイティブアメリカンに狩猟漁労採集方法教えて、特産品にすべく指導した。
そして彼らには対価として穀物と酒を与えたが、交易を行う藩士や商人には。白人のような悪辣非道な事は絶対にさせない。
絶対にネイティブアメリカンを白人のように騙したりはしない。
その分白人に対しては手心を加えずに徹底的に搾取する、

白人は、アルコールに抵抗力がなかったネイティブアメリカンに酒を飲ませた。
酒を知らなかったネイティブアメリカンは瞬く間に酒に飲まれた。
酒は、白人がインディアンから土地を奪うのに大きく役立った。
現代のネイティブアメリカン自治区、白人が差別用語として使うインディアン居留地、インディアン自治区でアルコール依存症が多い理由がそこにある。

俺が白人に報復するのは筋違いという人間がいるかもしれないが、黄色人種の白人種に対する復讐だと思ってくれればいい。
いや、何をどう思われ歴史に悪名を残しても構わない。
ネイティブアメリカンが大麻煙草、大麻樹脂、マリファナチンキを絶対に使用しないように注意しつつ、白人社会に蔓延するように密売組織を構築させた。
アヘン戦争時の清国民の様に、抵抗する事もできないほど中毒患者にしてやる。

「殿が東照神君から予言された砂金を原住民に教えてもよろしいのでございますか」

家臣は砂金の件をネイティブアメリカンに教えるのは反対のようだ。
だが金山の場所を教えたのではなく、砂金が取れると教えただけだ。
今の松前松平家に、いや、日本には余計な労働力はないのだ。
少しでも人手に余力があるのなら、蝦夷樺太沿海シベリアの開拓に回したい。
軍事的な戦力として使いたいというのが、嘘偽りのない本心だ。
アラスカやカルフォルニアにまで人手を送って、砂金を探さすのは無駄だ。
だが金が欲しいのは確かだから、穀物や酒の代価として手に入れるのだ。

公平な交易を繰り返して、白人との違いを確かめてもらう。
信用信頼を勝ち取ることが、今後ネイティブアメリカンとの軍事同盟につながる。
今は種族協同所有の土地を売ってもらえるように信頼を勝ち取る。
最低でも間借りできる程度の信用を得る。
その為の費用は惜しまないように伝えているが、大麻煙草、大麻樹脂、マリファナチンキ販売が順調で、日本からの送金は必要なかった。

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