呪いで常識を失ったのでロリと旅に出る

こが

第282話 この選択肢で合ってるか!?

うおおおおおお! ついに言ってしまったぞ俺えええ! ガチの愛の告白だけど大丈夫かこれ!? 合ってるか!? この選択肢で合ってるか!? 俺の本気の気持ちを乗せて大丈夫だったか!?

今まで女神様だから完全に一歩引いてたけど、もし女神様じゃなくてめぐだったらって考えたらそらもう全力で突っ走るしかねぇという結論に至った俺の考えはあってるのか!? 良いのか!? でもあの感じそういう流れだよね!?

やべぇ、誰よりも緊張したし誰よりも返事が怖いぜ。流石の俺でもこのシーンを他のみんなに見られたら浮気なんてレベルじゃないって言われるのが想像できる。そのくらい俺の本気が見て取れるだろう。

みんなの事も本気で大好きだけどめぐに向けてるのは最初から好きを通り越していた崇拝と尊敬と愛。これを好意に変えたらそらもうあかんレベルの好きですよって話。

そしてめぐが受け入れてくれるんじゃないかって期待感で色々はちきれそうです。でももしめぐとそういう関係になったら全員にちゃんとしっかり話す所存です。というか今日の事も秘密に出来ない。

このことを秘密にすると言うことは……パーティ解散の危機になるだろう。そのくらい重要なイベント。ハーレムはそのままだとしても今以上にめぐに嫉妬が集まるだろう。ふふ、修羅の道だぜ。

「……」

「めぐ?」

めぐは体を起こしてこっちをゆっくりと振り返る。何とも言えない表情で何を言われるかこっちも妙な表情になってしまう。言い淀んでいるような、期待しているような、迷っているような、不思議な表情。

なんだろ。こっちまで照れてくるわ。

「や、やっぱりだめだよお兄ちゃん」

「は?」

よく聞こえないな。

「私は女神だしそりゃ嬉しいけど、そういう気持ちでやるわけじゃなくてううんそういう気持ちが無いわけじゃないけどあくまでほらお互いの立場がどうとかそういう話でだからお兄ちゃんも今まで私と一線引いてたというかそういうのがあったと思うしこれからもそれでいいと思うから今回は私のわがままであって……」

「……」

うん、もういいわかった。

「それに一歩下がってたのは私も同じだしみんなのこと純粋に応援だけしたいしこんなことしたらもう普通じゃいられないし……ね、ほら、今日の事はお互いなにもなかったことにんんうううう!?」

うるさすぎるから唇奪ってやったわ。今更ひよってんじゃねえ。

何がお互いの立場、なにもなかったことにだようるせえええええ。ここまで来て引けるわけないだろうが! 俺の気持ちを振り回しやがって、自重しないと決めたのに自重してた俺の気持ちをこじ開けやがって。

大好きなんだよ、伝われこの気持ち。

「わかったかこの妹が!」

「はぁはぁ……」

でもこれ以上はしない。ここまで言うなら俺もガンガン押してやるけど最後の一線はめぐ自身にちゃんと自覚してほしい。いや、というか今はこれ以上出来ないと言うか、勢いに任せたせいで雰囲気も全部ふっとんだわ。

あえてそうしたとはいえなんかかわいそうな絵面になってしまった。

思い切り唇を奪ったためにベッドはぐちゃぐちゃ、めぐはほんのちょっと抵抗してきたから俺に押さえつけられて服も乱れてる。そして何やらとても満足げな俺。

純愛ラブストーリー路線だったけどめぐがうじうじするから無理やりやっちまった感。何も間違ってないと信じておきたい。ここまで来たら一線超えるのも一緒だけど、めぐもそこまでは望んでなさそうなんだよな。

その気になるまで待とう。うんうん。

「お兄ちゃん、強引なんだから……」

「最初にいいだしたのはめぐだけどな」

めぐも驚いてはいるけどちょっと吹っ切れた顔してるしよし。そして神気回復してないからやっぱり思春期まっただ中な女の子の気持ちだったんだろう。くっそ可愛いわどうしてくれよう。もう一回しちゃおうかな。

取り敢えずゆっくりと頭を撫でる。思い詰めた顔は幼女には似合わない。俺がさせてしまったわけだけども。

「これからお仕置きはちゅーな」

「その言い方はなんかえっちだよお兄ちゃん……」

頬染めてまんざらでもないくせに何言ってんだ。

しっかし女神様形態の時はそんなそぶり全くなかったのにな。人間になったから感情引っ張られてるとかそういう感じだろうか? その辺はおいおい聞くとして、最後にひよったのはまじでいただけないな。

俺のパーティはみんな相思相愛なんだからこうがつがつ来てやっちまってくれて構わんのに。今までの付きあい方からして我慢なんて必要ないってわかってるだろうに……ってこれ真面目にブーメランだな。

めぐの気持ちだけ理解しようとするの放棄しちゃったツケですわ。ごめんなめぐ。俺が気づいていたらもうちょっと冴えたやり方もあっただろうにめぐに色々背負わせてしまったような気がするわ。

たとえこの考えがエゴだとしてもこれからはそういう考えで付き合って行こう。全力で突っ走って欲望のままゴールを目指していこうじゃないか。

立ちはだかる障害は全てぶっ壊す。戦闘に関してはマジでやばいけど……ってそういえばあのダンジョンの声みたいのなんだったんだろうか。落ち着いた今ならおしえてくれるかな?

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