呪いで常識を失ったのでロリと旅に出る
第223話 では遠慮なく
ジーギスムンドから投げやりに能力マックス判定をもらい、探索者ランクとしては最低ランクの物をもらった。少し前に俺たち以外の勇者が来ていたのは明白なのでその辺の話も少し聞きたいと思ったら話してくれた。
というか疲れた顔をしていたのはやっぱりそれが原因だった。
「実はちょっと前にも水晶壊した連中がいてな……。いや良い奴らだったんだがこの街のあり方を大きく変えてしまいそうなんだよな」
どうやらこっちに来ていたのは五番率いる女の子軍団。と言っても人数はたったの五人。俺達よりも少ないが、火力に限っていえば俺達と遜色ないだろう。外からの攻撃に対して何かしてあるはずの王城溶かすレベルだからな。
はっきり言ってケイブロットのダンジョンのほとんどを攻略出来てしまうだろう。魔法耐性のあるミスリルゴーレム? 焼き続ければ死ぬんだよ! 魔法が効かないアダマンタイトのゴーレム? 効くまで焼くんだよ! ということを本気でやりそうな感じだ。
「おかげで今街の経済はものすごい勢いで回っているしダンジョンも攻略されているから質も向上している。いいこと尽くめなんだが……元からいる探索者達の仕事が一時的にストップしてしまってな」
ああそうか。ダンジョン攻略したあとに作り替えられるのって結構かかるもんな。どんなペースで攻略してるのか知らないけど、仕事がストップするってちょっと派手にやりすぎな感じあるな。
悪い事してるわけじゃないから注意出来ないし困ってるって感じだろうか。経済が回れば商人も街も人も全員が潤う。ただし上に立つ人物の忙しさが異常、そういうことか。
ダンジョンで稼いでいる探索者達も結構割りを食っているらしい。探索者達がお金なくて困ってる話は聞いたことがないが、ダンジョンが閉まっている間は多少の補償がでるみたいだ。後で返さなきゃいけないから利息なしの借金みたいなものだけど。
急にそういった制度が決められるくらいの勢いでダンジョンを攻略しているらしい。そのためジーギスムンドは数日寝ていないとか。
よし、別に恨みはないが俺達もダンジョン攻略してさらに疲れ具合を加速させよう。
「わかりました。使われてないダンジョンを俺達が攻略してきます」
「……もう好きにしてくれ」
ジーギスムンドは諦めた顔をして俺達を送り出してくれた。もう少しなにかしらの突っ込みがあるかと思ったけど全然そんなことなかったぜ。前は結構気さくな感じだったのにまじで疲れてるんだな。
では遠慮なく。
「キミヒト、どうする?」
「そうだなぁ、とりあえず街外れにある屑鉄のダンジョン行こうぜ。そこには腐食竜もいるし呪い解除のメモもあるから取っておきたいしな」
前の世界でフラフィーの命をぎりぎり救ってくれた腐食竜の指輪。あれを作るためにドロップアイテムを回収したい。ドロップするかわからないけどドロップすることを祈っておこう。
あと一応呪い解除のメモも拾っておきたい。今回の勇者たちは全員が呪いの影響下にないのは確認済みだけど、もしものことがあるからな。取っておいて損はないだろう。あかねがいれば解除出来るけど、別行動をする可能性がないとも限らない。
「それにしてもノーマルの人達が増えてる以外にそんなことになってるなんてね」
「俺たちの世界じゃある意味憧れと同じだからな。ダンジョン探索は」
男の子の憧れに冒険とか旅に出るとかあるけど、今回のは正にそれと同じ状況だ。それもかなり理想的に近い形での旅路になっている。やってるのは女の子達だけど気持ちは似たようなものだろう。
数ヵ月後に集まる事と、たまーに出欠確認ならぬ生存確認の連絡をみんなでするくらい。それ以外は自由にしてて良いし、鍛えるなら鍛えたいだけ鍛えて良いという感じ。
尋常ならざる力を持った第一グループを分けたから命の危険もほぼほぼなし。専門じゃなくても経験値をためていけばそのうち回復を使えるようになるだろうしまじでチート持ちばっかり。
「俺達は前の世界でやり残した事をそれなりに処理しないとだし、RPGっぽい動きをしようか」
「例えば?」
「リーベンの敵情視察と、ついでにサッキュンも回収するとか、水の精霊の住み処見つけてあげたりとかだな。あ、なんかヤバそうな宗教国家も見てみたいな」
「キミヒト君楽しむ気満々だね」
あかねに突っ込みをもらうが当然楽しむ気しかない。だって水の精霊の住み処見つけるためにはまず海を渡ったりするから船に乗って旅しちゃうでしょ? みんなで船旅するとかロマンしか感じないんだけど? フラフィーが船酔いして一人だけ遊べなくなるとこまで想像した。
ついでに海と言えばもうみんな楽しみにしている水着でキャッキャウフフでしょ? 俺は前の世界で皆の水着買って準備は万端だったのに海渡れないわ戦闘起きて皆バラバラになるわで散々だったからな。
後は海に行くなら火山地帯とかあるところにも行きたい。何故ならそこには温泉があるだろうからだ。そうすれば混浴もあるだろうし俺は皆と一緒のお風呂に入って死ぬほど癒されたい。高まりすぎて本当に死ぬかもしれんが。
ただ、それはまだ先の話だ。数ヵ月という猶予があるしまずはこのケイブロットの街並みを正常にする必要が……あるかな。
え? あれ、よく考えたら別にこのままでも良くない? ゲイの街並みをノーマルの街並みに維持しておくって普通に良いことしている気がするんだけど?
……ふむ。結構冗談気味にジーギスムンドにダンジョン攻略するって言ったけどマジにいくつか攻略して難易度上げておくか? 五番率いるパーティと同時に色んな所攻略すればロンドが性的な意味で暴れることは無くなるだろうし。
「お兄ちゃん楽しそうな顔してるね」
「こういうときは大抵ろくなことにならないと思うわ」
「キミヒトさんはよくわからない思考回路してますからね」
信頼が厚いぜ。
というか疲れた顔をしていたのはやっぱりそれが原因だった。
「実はちょっと前にも水晶壊した連中がいてな……。いや良い奴らだったんだがこの街のあり方を大きく変えてしまいそうなんだよな」
どうやらこっちに来ていたのは五番率いる女の子軍団。と言っても人数はたったの五人。俺達よりも少ないが、火力に限っていえば俺達と遜色ないだろう。外からの攻撃に対して何かしてあるはずの王城溶かすレベルだからな。
はっきり言ってケイブロットのダンジョンのほとんどを攻略出来てしまうだろう。魔法耐性のあるミスリルゴーレム? 焼き続ければ死ぬんだよ! 魔法が効かないアダマンタイトのゴーレム? 効くまで焼くんだよ! ということを本気でやりそうな感じだ。
「おかげで今街の経済はものすごい勢いで回っているしダンジョンも攻略されているから質も向上している。いいこと尽くめなんだが……元からいる探索者達の仕事が一時的にストップしてしまってな」
ああそうか。ダンジョン攻略したあとに作り替えられるのって結構かかるもんな。どんなペースで攻略してるのか知らないけど、仕事がストップするってちょっと派手にやりすぎな感じあるな。
悪い事してるわけじゃないから注意出来ないし困ってるって感じだろうか。経済が回れば商人も街も人も全員が潤う。ただし上に立つ人物の忙しさが異常、そういうことか。
ダンジョンで稼いでいる探索者達も結構割りを食っているらしい。探索者達がお金なくて困ってる話は聞いたことがないが、ダンジョンが閉まっている間は多少の補償がでるみたいだ。後で返さなきゃいけないから利息なしの借金みたいなものだけど。
急にそういった制度が決められるくらいの勢いでダンジョンを攻略しているらしい。そのためジーギスムンドは数日寝ていないとか。
よし、別に恨みはないが俺達もダンジョン攻略してさらに疲れ具合を加速させよう。
「わかりました。使われてないダンジョンを俺達が攻略してきます」
「……もう好きにしてくれ」
ジーギスムンドは諦めた顔をして俺達を送り出してくれた。もう少しなにかしらの突っ込みがあるかと思ったけど全然そんなことなかったぜ。前は結構気さくな感じだったのにまじで疲れてるんだな。
では遠慮なく。
「キミヒト、どうする?」
「そうだなぁ、とりあえず街外れにある屑鉄のダンジョン行こうぜ。そこには腐食竜もいるし呪い解除のメモもあるから取っておきたいしな」
前の世界でフラフィーの命をぎりぎり救ってくれた腐食竜の指輪。あれを作るためにドロップアイテムを回収したい。ドロップするかわからないけどドロップすることを祈っておこう。
あと一応呪い解除のメモも拾っておきたい。今回の勇者たちは全員が呪いの影響下にないのは確認済みだけど、もしものことがあるからな。取っておいて損はないだろう。あかねがいれば解除出来るけど、別行動をする可能性がないとも限らない。
「それにしてもノーマルの人達が増えてる以外にそんなことになってるなんてね」
「俺たちの世界じゃある意味憧れと同じだからな。ダンジョン探索は」
男の子の憧れに冒険とか旅に出るとかあるけど、今回のは正にそれと同じ状況だ。それもかなり理想的に近い形での旅路になっている。やってるのは女の子達だけど気持ちは似たようなものだろう。
数ヵ月後に集まる事と、たまーに出欠確認ならぬ生存確認の連絡をみんなでするくらい。それ以外は自由にしてて良いし、鍛えるなら鍛えたいだけ鍛えて良いという感じ。
尋常ならざる力を持った第一グループを分けたから命の危険もほぼほぼなし。専門じゃなくても経験値をためていけばそのうち回復を使えるようになるだろうしまじでチート持ちばっかり。
「俺達は前の世界でやり残した事をそれなりに処理しないとだし、RPGっぽい動きをしようか」
「例えば?」
「リーベンの敵情視察と、ついでにサッキュンも回収するとか、水の精霊の住み処見つけてあげたりとかだな。あ、なんかヤバそうな宗教国家も見てみたいな」
「キミヒト君楽しむ気満々だね」
あかねに突っ込みをもらうが当然楽しむ気しかない。だって水の精霊の住み処見つけるためにはまず海を渡ったりするから船に乗って旅しちゃうでしょ? みんなで船旅するとかロマンしか感じないんだけど? フラフィーが船酔いして一人だけ遊べなくなるとこまで想像した。
ついでに海と言えばもうみんな楽しみにしている水着でキャッキャウフフでしょ? 俺は前の世界で皆の水着買って準備は万端だったのに海渡れないわ戦闘起きて皆バラバラになるわで散々だったからな。
後は海に行くなら火山地帯とかあるところにも行きたい。何故ならそこには温泉があるだろうからだ。そうすれば混浴もあるだろうし俺は皆と一緒のお風呂に入って死ぬほど癒されたい。高まりすぎて本当に死ぬかもしれんが。
ただ、それはまだ先の話だ。数ヵ月という猶予があるしまずはこのケイブロットの街並みを正常にする必要が……あるかな。
え? あれ、よく考えたら別にこのままでも良くない? ゲイの街並みをノーマルの街並みに維持しておくって普通に良いことしている気がするんだけど?
……ふむ。結構冗談気味にジーギスムンドにダンジョン攻略するって言ったけどマジにいくつか攻略して難易度上げておくか? 五番率いるパーティと同時に色んな所攻略すればロンドが性的な意味で暴れることは無くなるだろうし。
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