呪いで常識を失ったのでロリと旅に出る
第138話 勇者パーティ?
フラフィーから怖い話を聞いて食事を終えた俺たちは船着き場に向かった。水の精霊が行っていた場所に向かうにはどうしても船を乗り継いで行かなくてはならないからだ。
しかし船着き場に着いてみると、船は確かに置いてあるが人の行き来が全然ない。漁に出るような船は今は仕事中なのか全然見当たらないと言うのに旅行用の船はかなりの量が置いてある。
「なああかね、なんか旅客船みたいなの稼働してると思えないんだけどわかるか?」
「ちょっと待ってね。……うん、なんか海に出ると魔物がでるから船は出せないみたいだね」
あかねのスキルにより情報を調べられるのはとても便利だと改めて思う。ゲーム等では村人や村長に聞いてまわる必要があるがあかねならその場で確認できる。しかしこの街を出られないとなるとどうしたものか……。
「とりあえずギルドに行ってみればいいんじゃない?」
「そうだな、魔物だったらもしかしたら解決できるかもしれないし」
というわけでギルドに突撃。ここの冒険者ギルドは想像以上ににぎわっていてかなりの人数がいる。というか昼過ぎでこの量ってどうなってんだ。
よく見ると依頼などが貼ってあるギルドボードにはかなりの枚数の依頼があることがわかる。これもしかして魔物が出現してるの海だけじゃないんじゃないの? よく俺達普通に街に入れたな。
「キミヒト、何かする?」
「お肉系のものがあると嬉しいわね」
「薬草もいっぱいありますし健康的な料理作りますよ」
フラフィーが料理出来ることに味をしめて、食べられる魔物は全て食べてみるスタイルになっている気がするぞこいつら。いや俺も新しい味を楽しむのも好きだしフラフィーの手料理食べられて二度美味しいから良いけども。
しかも海産物が予想以上に美味しかったためこの子達のテンションは高まり続けている。その状態で魔物討伐なんてしようものならまた俺の収納がご飯保管場所になってしまうだろう。
しかしこの混み方だとまともなクエストすぐなくなりそうだな。
「これなんて良いんじゃない? ロマンあるでしょ」
「お前こういう時だけ本当優秀だよな」
「それ褒めてる?」
気付いたらあかねが持ってきた依頼は小型のドラゴン退治だった。というのもこの街付近では魔物が活発化していて、その影響で小型の魔物たちは色々な所へ移動しているらしい。
でかい魔物が住処を荒らしているようでそのクエストもいくつかあったらしい。でも俺たちの場合はでかすぎる奴よりもこういった微妙な難易度の方がやりやすかったりするので丁度いいかもしれない。
ドラゴンの肉は高級らしいしケイブロットでは扱っていなかった。小型のドラゴンとは言え味に関しては美味しいに違いない。
って違うだろ。
「俺たちは海を渡る方法を探しに来たんだぞ。ちょっと受付に聞いてくるから待っててくれ」
あやうく食欲に負けてドラゴン退治のクエストを受けてしまうところだった。受けても問題はないだろうがどのくらい時間がかかるかはわからない。急ぐ旅ではないけど勇者に追いかけられている現状、仲間に出来そうな勇者を先に仲間にしておきたい。
水の精霊に対して狂ったアプローチをしているところを見るとたぶん大丈夫だろう。変質的なストーカーくらいだったらこの世界ならセーフセーフ。ひどいようなら武力行使でもしておけばいい。
結構理性的にストーカーしてたみたいだから話も通じるだろうし水の精霊の知り合いだと言えばきっと話を聞いてくれる。呪いの影響下に無ければという条件付きだが。
呪いを解いても水の精霊に説得してもらえれば問題はないだろう。九番の二の舞にならないことを切に願うばかりだ。
「すいません、ちょっと聞きたいことがあるのですが」
「なんでしょうか?」
ここの受付嬢は人を捌きなれているのか丁寧な対応の中に強者特有の雰囲気を感じる。簡単に言うと受付嬢としての貫録が凄まじい。
「海を渡りたいんですが、船って出ていますか?」
とりあえず情報をあまり知らない冒険者を装っておく。魔物が問題になっているのはわかっているが、それを素直に言ってしまうとなにか条件を付きつけられるかもしれない。
いや冒険者なんだからクエストやれよとも思うかもしれないが。
「現在は魔王軍が力をつけている影響で船を出すことが出来ません。魔物が活発化しているため海上は非常に危険でギルドで規制をかけております」
まじかよこのままだと大陸渡ることできないのか。というかここまできてようやく魔王軍が活動しているのを聞いたな。大陸超えていても影響出してくるとか結構まじで活動し始めたのだろうか。
となるとこっちの魔物を落ち着けるか物好きに船に乗せてもらうしかないんじゃないだろうか。こういう時でも大陸渡ろうとしている人はいるだろうからあかねに探してもらおうかな。
だが一応正規ルートの話も聞いておこうかな。
「その規制っていつ解けるとかわかりますか?」
「魔物の活性化が収まれば規制を解くことは出来ます。現在勇者パーティを名乗る人物が魔物を相当減らしているのでこのペースなら一週間程度で規制が解けると思います」
勇者パーティ? ショウの話では全員バラバラになって行動しているという話だったがパーティを組んでいる連中もいるのだろうか。
そうするともし見つかったら俺とあかねは本当の意味で死ぬな。この街にいるのやばいだろ。
受付嬢にお礼を言ってすぐにその場を後にする。外にいるみんなと合流しすぐに移動を開始しようとするが、なんか変な連中に絡まれてるわ。
「君たち女の子ばっかりのパーティ? 俺達と一緒にいかない?」
「そうそう、男手があった方がたのしいよ。俺達Bランクだから色々教えてあげられるし」
そういえば異世界に転生してからまともなナンパされてるの初めて見たかもしれない。
しかし船着き場に着いてみると、船は確かに置いてあるが人の行き来が全然ない。漁に出るような船は今は仕事中なのか全然見当たらないと言うのに旅行用の船はかなりの量が置いてある。
「なああかね、なんか旅客船みたいなの稼働してると思えないんだけどわかるか?」
「ちょっと待ってね。……うん、なんか海に出ると魔物がでるから船は出せないみたいだね」
あかねのスキルにより情報を調べられるのはとても便利だと改めて思う。ゲーム等では村人や村長に聞いてまわる必要があるがあかねならその場で確認できる。しかしこの街を出られないとなるとどうしたものか……。
「とりあえずギルドに行ってみればいいんじゃない?」
「そうだな、魔物だったらもしかしたら解決できるかもしれないし」
というわけでギルドに突撃。ここの冒険者ギルドは想像以上ににぎわっていてかなりの人数がいる。というか昼過ぎでこの量ってどうなってんだ。
よく見ると依頼などが貼ってあるギルドボードにはかなりの枚数の依頼があることがわかる。これもしかして魔物が出現してるの海だけじゃないんじゃないの? よく俺達普通に街に入れたな。
「キミヒト、何かする?」
「お肉系のものがあると嬉しいわね」
「薬草もいっぱいありますし健康的な料理作りますよ」
フラフィーが料理出来ることに味をしめて、食べられる魔物は全て食べてみるスタイルになっている気がするぞこいつら。いや俺も新しい味を楽しむのも好きだしフラフィーの手料理食べられて二度美味しいから良いけども。
しかも海産物が予想以上に美味しかったためこの子達のテンションは高まり続けている。その状態で魔物討伐なんてしようものならまた俺の収納がご飯保管場所になってしまうだろう。
しかしこの混み方だとまともなクエストすぐなくなりそうだな。
「これなんて良いんじゃない? ロマンあるでしょ」
「お前こういう時だけ本当優秀だよな」
「それ褒めてる?」
気付いたらあかねが持ってきた依頼は小型のドラゴン退治だった。というのもこの街付近では魔物が活発化していて、その影響で小型の魔物たちは色々な所へ移動しているらしい。
でかい魔物が住処を荒らしているようでそのクエストもいくつかあったらしい。でも俺たちの場合はでかすぎる奴よりもこういった微妙な難易度の方がやりやすかったりするので丁度いいかもしれない。
ドラゴンの肉は高級らしいしケイブロットでは扱っていなかった。小型のドラゴンとは言え味に関しては美味しいに違いない。
って違うだろ。
「俺たちは海を渡る方法を探しに来たんだぞ。ちょっと受付に聞いてくるから待っててくれ」
あやうく食欲に負けてドラゴン退治のクエストを受けてしまうところだった。受けても問題はないだろうがどのくらい時間がかかるかはわからない。急ぐ旅ではないけど勇者に追いかけられている現状、仲間に出来そうな勇者を先に仲間にしておきたい。
水の精霊に対して狂ったアプローチをしているところを見るとたぶん大丈夫だろう。変質的なストーカーくらいだったらこの世界ならセーフセーフ。ひどいようなら武力行使でもしておけばいい。
結構理性的にストーカーしてたみたいだから話も通じるだろうし水の精霊の知り合いだと言えばきっと話を聞いてくれる。呪いの影響下に無ければという条件付きだが。
呪いを解いても水の精霊に説得してもらえれば問題はないだろう。九番の二の舞にならないことを切に願うばかりだ。
「すいません、ちょっと聞きたいことがあるのですが」
「なんでしょうか?」
ここの受付嬢は人を捌きなれているのか丁寧な対応の中に強者特有の雰囲気を感じる。簡単に言うと受付嬢としての貫録が凄まじい。
「海を渡りたいんですが、船って出ていますか?」
とりあえず情報をあまり知らない冒険者を装っておく。魔物が問題になっているのはわかっているが、それを素直に言ってしまうとなにか条件を付きつけられるかもしれない。
いや冒険者なんだからクエストやれよとも思うかもしれないが。
「現在は魔王軍が力をつけている影響で船を出すことが出来ません。魔物が活発化しているため海上は非常に危険でギルドで規制をかけております」
まじかよこのままだと大陸渡ることできないのか。というかここまできてようやく魔王軍が活動しているのを聞いたな。大陸超えていても影響出してくるとか結構まじで活動し始めたのだろうか。
となるとこっちの魔物を落ち着けるか物好きに船に乗せてもらうしかないんじゃないだろうか。こういう時でも大陸渡ろうとしている人はいるだろうからあかねに探してもらおうかな。
だが一応正規ルートの話も聞いておこうかな。
「その規制っていつ解けるとかわかりますか?」
「魔物の活性化が収まれば規制を解くことは出来ます。現在勇者パーティを名乗る人物が魔物を相当減らしているのでこのペースなら一週間程度で規制が解けると思います」
勇者パーティ? ショウの話では全員バラバラになって行動しているという話だったがパーティを組んでいる連中もいるのだろうか。
そうするともし見つかったら俺とあかねは本当の意味で死ぬな。この街にいるのやばいだろ。
受付嬢にお礼を言ってすぐにその場を後にする。外にいるみんなと合流しすぐに移動を開始しようとするが、なんか変な連中に絡まれてるわ。
「君たち女の子ばっかりのパーティ? 俺達と一緒にいかない?」
「そうそう、男手があった方がたのしいよ。俺達Bランクだから色々教えてあげられるし」
そういえば異世界に転生してからまともなナンパされてるの初めて見たかもしれない。
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