呪いで常識を失ったのでロリと旅に出る
第137話 偏見かもしれない
「おい、猫獣人がいるぜ」
料理屋へみんなで歩いているとそんな声が聴こえてきた。辺りを見回すと魚人の二人組がフラフィーの事をみて囁き合っていた。囁くと言ってもこちらに聴こえてしまうくらいの声量だが。
「本当だ。堂々としてるな」
偏見かもしれないが若干柄が悪そうに見える。魚人の目はなんだか人間や動物では作れない、感情が死んでいるような感じがするためあまり良い印象を持たれてないんじゃないかと心配になる。
個人的にはジト目とか大好きだから魚の目でも全然気にはならないけど、フラフィーの事を悪く言うならこちらとしても何か手を打っておきたいところだ。
「フラフィー、気にすんなよ」
「ええ、はい」
まさかこんなに獣人がいるところで非難を浴びるとは思わなかったのだろう。俺だってそうだったしフードを被っているのはクロエとイリスの二人だけだ。サッキュンすらも普通に歩いている。
いやサッキュンは男探しに没頭している雰囲気を感じる。具体的にはボーイズハントしていた時のあかねと同じ雰囲気。君たち行ってきていいよ。
「なんで猫獣人てあんな目してるんだろな」
「人間に近いのにどこか動物的で怖い所あるよな」
怖いのは君たちが魚だからではないでしょうか? 捕食者の関係で君たちは食べられる側だもんね。目の怖さだったらどっちかというと君たちの方が怖いよ。
そんなことが聴こえてくるのでフラフィーはフードを被って目元まで隠すようにうつむいてしまった。
「耳モフモフだったな。ピンと立ってるし背筋も伸びてるとか猫のだらしなさとギャップがあって最高だったな」
「馬鹿言ってんじゃねえ。耳だけじゃねえ、尻尾を見たか? 俺たちの声が聴こえた時はちょっとしょぼくれてたけど横の男が慰めた瞬間嬉しそうに動いただろ? 一番いいとこ見逃してたんじゃねえのか!?」
「馬鹿やろう見逃すわけねえだろが。それもそうだがうつむいたあとの寂しそうな雰囲気も見たか? はやく横の男が慰めて元気になるところが見たいぜ」
なんなのこいつら。新手の惚気見たいおじさんなの? 悪い人なのか良い人なのかまじでわからんからそういうのやめろ。ほらフラフィーも戸惑って尻尾を隠しちまっただろうが。
雰囲気的にもなんか照れてる感じするし甘い雰囲気外から持ってくるのやめろ。冷やかすんじゃないよ全く。
「フラフィー、気にすんなよ」
「ええ、はい」
さっきとはトーンの違う感じで返事をされるとこっちとしてもなんとも言い難い。いちゃいちゃする気はなかったがまさか外からいちゃいちゃさせられるとは思わなかった。
おかげで女性陣からの視線が痛くてとても気持ちが良いです。魚人の人たち煽った事は怒るけど礼を言わせてくださいありがとうございます。
「巨乳はやっぱり敵」
「見過ごせるものじゃないわね」
「全くだな」
「なんでキミヒトさんまでそっち側なんですか!?」
だってフラフィーと甘い空気だすのちょっと照れくさいんだもの。みんなに個別で服プレゼントしようと思っていたけどこれみんな一気に渡した方が良いんじゃないかと思うほどの危険度。
理性持つかどうかが非常に怪しく感じます。
そんなこんなで久しぶりにいちゃいちゃわいわいしていると料理屋についた。そこは見事に海産物を扱っているお店でラインナップも魚系ばっかりだった。肉は燻製とか日持ちするタイプのものばっかりだったので素直に海産物を注文。
「おお……うまいな」
「深みが足りない。九十九点」
「大絶賛じゃねえか」
イリスがめちゃくちゃ美味しそうに海産物を食べまくっている。というか美味しい。日本食になれていると刺身関係がちょっときついものがあるが、それでも充分すぎるほどに美味しい食事だった。
そういえば水のダンジョンで取った食材がまだ残っていたな。サメみたいなやつがあったから今度スープでも作る時にフラフィーと一緒に作るか。ってかレイリーさんに振る舞って広めてもらえば良かったわ。
普通に持ち込み食材食べてたから記憶から抜けてたわ。収納は便利だけど入れすぎると忘れちゃうのが不便だな。
料理を作れば美味しく食べてくれるロリ達もいるからみんな楽しめるし満足するだろう。ただしあかねに料理させる気はない。お前は一生養われててくれ。絶対料理出来ないタイプだと決めつけて俺は過ごすよ。
「キミヒト君、何?」
「あかねは家庭の事何も出来なさそうだなって」
「失礼過ぎない!?」
ストレートに伝えたらものすごく驚かれた。そんなに驚くような事だっただろうか? 自分のささやかな胸に手を当てて考えてみろや。
そんな視線を投げかけてやると私だってやれば出来るしとかなんとかほざいていたので何も出来ないことに確信を持つことが出来ました。こいつのスキル欄には家事関係の物何も並んでなさそうだな。
「私は掃除洗濯料理となんでも出来ますよ! 頼ってくれていいんですよ!」
「そうだな、大所帯になって来たし家政婦さんとして大活躍しそうだよな」
「だからっ! さりげなく置いていこうとしないでくださいよ!」
嫁アピールをしてくるので便利な子扱いをしてあげる。実際に拠点を持ったらかなり頼ることになるだろうから今のうちにいじり倒しておかないといけない。
拠点もつかわからないけど本当に頼っている時にいじるのは心苦しいからな。
「キミヒト、私は?」
「イリスは癒しだな。ずっと側にいてくれるだけでいい」
「……えへへ」
「私は?」
「お嫁さんって感じ」
「……」
イリスとクロエにはガチで答えてあげると二人とも顔を赤くしてうつむいてしまった。これだからロリは最高だぜ。
ただしその代償はフラフィーのもっていた食事用ナイフが俺専用包丁に変わっていることだな。これはご褒美タイムって事にして甘んじて受け入れてやろうじゃないか。
「キミヒトさん知ってますか。獣人たちの漁が自分たちの事を餌にしておびき寄せるって言っていたじゃないですか。それにはまだ続きがあるんですよ。実は水の中に入って餌をするのは漁の時だけじゃないんですね。それは何でかって言うと、定期的に何かが入っていかないと魚たちは警戒するんですよ。毎日ってわけじゃあないんですけどちゃんとした餌も投げ込んだりすると、獣人たちが飛び込んだ時に今回も餌なんじゃって寄って来るんですね。で、投げ込んでるその餌って何だと思います?」
「こわいこわいこわい」
急に真顔になって何言いだすのこの子。普通に襲い掛かられるよりめちゃくちゃ怖いんだけど。みんなドン引きだよ。
料理屋へみんなで歩いているとそんな声が聴こえてきた。辺りを見回すと魚人の二人組がフラフィーの事をみて囁き合っていた。囁くと言ってもこちらに聴こえてしまうくらいの声量だが。
「本当だ。堂々としてるな」
偏見かもしれないが若干柄が悪そうに見える。魚人の目はなんだか人間や動物では作れない、感情が死んでいるような感じがするためあまり良い印象を持たれてないんじゃないかと心配になる。
個人的にはジト目とか大好きだから魚の目でも全然気にはならないけど、フラフィーの事を悪く言うならこちらとしても何か手を打っておきたいところだ。
「フラフィー、気にすんなよ」
「ええ、はい」
まさかこんなに獣人がいるところで非難を浴びるとは思わなかったのだろう。俺だってそうだったしフードを被っているのはクロエとイリスの二人だけだ。サッキュンすらも普通に歩いている。
いやサッキュンは男探しに没頭している雰囲気を感じる。具体的にはボーイズハントしていた時のあかねと同じ雰囲気。君たち行ってきていいよ。
「なんで猫獣人てあんな目してるんだろな」
「人間に近いのにどこか動物的で怖い所あるよな」
怖いのは君たちが魚だからではないでしょうか? 捕食者の関係で君たちは食べられる側だもんね。目の怖さだったらどっちかというと君たちの方が怖いよ。
そんなことが聴こえてくるのでフラフィーはフードを被って目元まで隠すようにうつむいてしまった。
「耳モフモフだったな。ピンと立ってるし背筋も伸びてるとか猫のだらしなさとギャップがあって最高だったな」
「馬鹿言ってんじゃねえ。耳だけじゃねえ、尻尾を見たか? 俺たちの声が聴こえた時はちょっとしょぼくれてたけど横の男が慰めた瞬間嬉しそうに動いただろ? 一番いいとこ見逃してたんじゃねえのか!?」
「馬鹿やろう見逃すわけねえだろが。それもそうだがうつむいたあとの寂しそうな雰囲気も見たか? はやく横の男が慰めて元気になるところが見たいぜ」
なんなのこいつら。新手の惚気見たいおじさんなの? 悪い人なのか良い人なのかまじでわからんからそういうのやめろ。ほらフラフィーも戸惑って尻尾を隠しちまっただろうが。
雰囲気的にもなんか照れてる感じするし甘い雰囲気外から持ってくるのやめろ。冷やかすんじゃないよ全く。
「フラフィー、気にすんなよ」
「ええ、はい」
さっきとはトーンの違う感じで返事をされるとこっちとしてもなんとも言い難い。いちゃいちゃする気はなかったがまさか外からいちゃいちゃさせられるとは思わなかった。
おかげで女性陣からの視線が痛くてとても気持ちが良いです。魚人の人たち煽った事は怒るけど礼を言わせてくださいありがとうございます。
「巨乳はやっぱり敵」
「見過ごせるものじゃないわね」
「全くだな」
「なんでキミヒトさんまでそっち側なんですか!?」
だってフラフィーと甘い空気だすのちょっと照れくさいんだもの。みんなに個別で服プレゼントしようと思っていたけどこれみんな一気に渡した方が良いんじゃないかと思うほどの危険度。
理性持つかどうかが非常に怪しく感じます。
そんなこんなで久しぶりにいちゃいちゃわいわいしていると料理屋についた。そこは見事に海産物を扱っているお店でラインナップも魚系ばっかりだった。肉は燻製とか日持ちするタイプのものばっかりだったので素直に海産物を注文。
「おお……うまいな」
「深みが足りない。九十九点」
「大絶賛じゃねえか」
イリスがめちゃくちゃ美味しそうに海産物を食べまくっている。というか美味しい。日本食になれていると刺身関係がちょっときついものがあるが、それでも充分すぎるほどに美味しい食事だった。
そういえば水のダンジョンで取った食材がまだ残っていたな。サメみたいなやつがあったから今度スープでも作る時にフラフィーと一緒に作るか。ってかレイリーさんに振る舞って広めてもらえば良かったわ。
普通に持ち込み食材食べてたから記憶から抜けてたわ。収納は便利だけど入れすぎると忘れちゃうのが不便だな。
料理を作れば美味しく食べてくれるロリ達もいるからみんな楽しめるし満足するだろう。ただしあかねに料理させる気はない。お前は一生養われててくれ。絶対料理出来ないタイプだと決めつけて俺は過ごすよ。
「キミヒト君、何?」
「あかねは家庭の事何も出来なさそうだなって」
「失礼過ぎない!?」
ストレートに伝えたらものすごく驚かれた。そんなに驚くような事だっただろうか? 自分のささやかな胸に手を当てて考えてみろや。
そんな視線を投げかけてやると私だってやれば出来るしとかなんとかほざいていたので何も出来ないことに確信を持つことが出来ました。こいつのスキル欄には家事関係の物何も並んでなさそうだな。
「私は掃除洗濯料理となんでも出来ますよ! 頼ってくれていいんですよ!」
「そうだな、大所帯になって来たし家政婦さんとして大活躍しそうだよな」
「だからっ! さりげなく置いていこうとしないでくださいよ!」
嫁アピールをしてくるので便利な子扱いをしてあげる。実際に拠点を持ったらかなり頼ることになるだろうから今のうちにいじり倒しておかないといけない。
拠点もつかわからないけど本当に頼っている時にいじるのは心苦しいからな。
「キミヒト、私は?」
「イリスは癒しだな。ずっと側にいてくれるだけでいい」
「……えへへ」
「私は?」
「お嫁さんって感じ」
「……」
イリスとクロエにはガチで答えてあげると二人とも顔を赤くしてうつむいてしまった。これだからロリは最高だぜ。
ただしその代償はフラフィーのもっていた食事用ナイフが俺専用包丁に変わっていることだな。これはご褒美タイムって事にして甘んじて受け入れてやろうじゃないか。
「キミヒトさん知ってますか。獣人たちの漁が自分たちの事を餌にしておびき寄せるって言っていたじゃないですか。それにはまだ続きがあるんですよ。実は水の中に入って餌をするのは漁の時だけじゃないんですね。それは何でかって言うと、定期的に何かが入っていかないと魚たちは警戒するんですよ。毎日ってわけじゃあないんですけどちゃんとした餌も投げ込んだりすると、獣人たちが飛び込んだ時に今回も餌なんじゃって寄って来るんですね。で、投げ込んでるその餌って何だと思います?」
「こわいこわいこわい」
急に真顔になって何言いだすのこの子。普通に襲い掛かられるよりめちゃくちゃ怖いんだけど。みんなドン引きだよ。
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