呪いで常識を失ったのでロリと旅に出る
第134話 勇者が原因
「なあ、あんたら何者なんだ? 探索者Aランクいるとは聞いてたが外の盗賊をこんな簡単に蹴散らすなんて聞いてないぞ」
じゃあなんでやっつけれらるか聞いたのか。いやもしかして若干間があったから半分くらい希望的観測入ってたのだろうか。あかねがこっち見たのももしかしてそれを知っていたからか……? 言えや。
まさかあかねはちゃんとした寝床が欲しいから最初から盗賊のアジト潰そうと思ってたとか無いよな? あいつの考えてる事はまじでわからん。
「元々冒険者ですからね俺達は。クエスト受けないで放浪したりもしてましたけど、色々あってパーティ組んで仕事するようになりました。こんな成りですが、彼女らはとても強いですよ」
「そうか……。すまない、君たちの事を甘く見ていたようだ。護衛なのに外に誰も出てこないし馬も乗れないって話を聞いた時に断ろうとずっと思っていたんだけど、受けてよかったよ」
おうふ、そうだよな護衛って外で警護するのが普通か。じゃなきゃあ相手にはカモにしか見えない馬車になるから狙われやすくなるか。でもぶっちゃけ女子供で護衛してたらよりカモられそうな気もする。
特に女の子たちはみんな可愛いし、盗賊達の飢えっぷりはさっき見ての通りだ。中に引っ込んでいて正解だったんじゃなかろうか。
「こちらこそ色々と知らないことが多くてすいません。見ての通りの若輩者で護衛任務も初めてなんです。もしよければ色々と教えてくれませんか?」
「ああ、いいぜ。そうだ改めて名乗らせてくれ。俺の名前はレイリー、君たちの名前は?」
一応ギルドでクエストを受ける時に名乗り合ったが、レイリーさんは完全に頭から抜けていたみたいだ。断るつもりだったならそうなるよな。
俺たちは名前を名乗りレイリーさんと雑談しながらみんなの帰りを待つ。レイリーさんは元々別の国にある山岳地帯からケイブロットの街まで行商をしにきたらしい。
金や銀が取れる鉱山で、ケイブロットでは中々手に入らない貴重な鉱石を取り扱っている国だ。そのため安く仕入れた鉱石を高くさばけるこの行商はかなり美味しいとのことだった。
「物々交換ですらも利益になるというケイブロットの栄えっぷりに毎回驚かされているよ」
確かに栄えすぎだよな。ダンジョン攻略してお金稼いできて正解だったな。他の国に行ったらこんなに大盤振る舞いしてくれることはなかったかもしれない。
「十日程度の旅になるとは思うけどよろしく頼むよ」
「はい、仕事ですのでしっかりやります」
と言いつつ最初っから関係ない盗賊狩りぶちかましてるけどそれはそれで合意が得られているので良しとしよう。ロリ達が楽しめる、商人の懐も潤う、両方嬉しい出来事ならそれでいいだろうということにする。
「それにしても遅いですね」
「そうだな……あかねもいるから厄介な奴がいたら逃げるのは簡単だと思うし、戦力は過剰のはずだから心配ないとは思うが……」
フラフィーが言うように帰って来るのが遅い。もう一時間以上たっている。実際に考えると拠点潰すのに一時間は早いが、今回はやべーやつらで殺意高めて行ってるからそんなに時間がかかるとは思えない。
クロエとイリスで一酸化中毒者を多数だし、あかねで意識のある盗賊を探し当ててクロエとサッキュンの魅了で全部無力化。これ施設とか落とすの簡単なんじゃない? 人間界なら征服できちゃいそう。
そんなやつらで突撃かまして万が一にもやられることは無いとは思う。しかしそれでも心配になって来るのは仕方がないだろう。
といっても護衛が仕事だからみんなが戻って来るのをひたすらに待つしか俺達に選択肢はないが……。
「あ、キミヒトさん、戻ってきましたよ! ……多くないですかね」
「あいつらまじで運ばせてるんか」
荷物の運びだしがどうとか言ってたけど冗談だと思ってたわ。いや確かに俺の収納があるから荷物全部かっさらっても何も問題ないけども。にしても盗賊の中に一人おかしいのがいるな。
具体的には黒髪黒目。あれ勇者ちゃうの?
「ただいまー」
「お、おかえりなさい」
レイリーさんはやべーやつらを雇ったんじゃないかと改めて思ったような顔をしていたが今更なのでスルー。というか十日もあればまた何かしらやらかす可能性もあるし心を強く持っていて欲しい。頑張れ。
「ええと、クロエそいつは」
「キミヒト。私はあなたの世界についてもう少し知るべきなんじゃないかと初めておもったわ」
「キミヒトの世界、おかしい」
「なんでディスられてるのこれ」
俺は視線をあかねに向けるがそらされた。いやなんだよ、気になるだろうがよ。この勇者が原因なのは間違いないが一体何をしたというのか。
「キミヒト、私の魅了は感情を高ぶらせていう事を聞かせるって話はしたわよね?」
「ああ。だから知性のある魔物だったり俺とか人でも効くんだろ? それがどうした」
「これ、キミヒトの同類」
「……」
同類。同類かぁ。
そうかぁ、ロリコンの方なんだろうなぁ。そんな顔してるもん。
これは是が非でも呪いを解いてロリについて熱く語り合うしかないんじゃなかろうか。
だが気になるのはあかねの反応。ただのロリコンなら目をそらす必要性を感じないが一体どういうことだろうか。
「この人は……重傷だよ」
「俺とどっちが?」
「その質問が出る時点で察してるとは思うけど、うん、まぁ、なんていうか、同性だからさ……やりたい放題してたみたいだね」
「……」
呪い解いた方が危険なんじゃねえかこいつ。
じゃあなんでやっつけれらるか聞いたのか。いやもしかして若干間があったから半分くらい希望的観測入ってたのだろうか。あかねがこっち見たのももしかしてそれを知っていたからか……? 言えや。
まさかあかねはちゃんとした寝床が欲しいから最初から盗賊のアジト潰そうと思ってたとか無いよな? あいつの考えてる事はまじでわからん。
「元々冒険者ですからね俺達は。クエスト受けないで放浪したりもしてましたけど、色々あってパーティ組んで仕事するようになりました。こんな成りですが、彼女らはとても強いですよ」
「そうか……。すまない、君たちの事を甘く見ていたようだ。護衛なのに外に誰も出てこないし馬も乗れないって話を聞いた時に断ろうとずっと思っていたんだけど、受けてよかったよ」
おうふ、そうだよな護衛って外で警護するのが普通か。じゃなきゃあ相手にはカモにしか見えない馬車になるから狙われやすくなるか。でもぶっちゃけ女子供で護衛してたらよりカモられそうな気もする。
特に女の子たちはみんな可愛いし、盗賊達の飢えっぷりはさっき見ての通りだ。中に引っ込んでいて正解だったんじゃなかろうか。
「こちらこそ色々と知らないことが多くてすいません。見ての通りの若輩者で護衛任務も初めてなんです。もしよければ色々と教えてくれませんか?」
「ああ、いいぜ。そうだ改めて名乗らせてくれ。俺の名前はレイリー、君たちの名前は?」
一応ギルドでクエストを受ける時に名乗り合ったが、レイリーさんは完全に頭から抜けていたみたいだ。断るつもりだったならそうなるよな。
俺たちは名前を名乗りレイリーさんと雑談しながらみんなの帰りを待つ。レイリーさんは元々別の国にある山岳地帯からケイブロットの街まで行商をしにきたらしい。
金や銀が取れる鉱山で、ケイブロットでは中々手に入らない貴重な鉱石を取り扱っている国だ。そのため安く仕入れた鉱石を高くさばけるこの行商はかなり美味しいとのことだった。
「物々交換ですらも利益になるというケイブロットの栄えっぷりに毎回驚かされているよ」
確かに栄えすぎだよな。ダンジョン攻略してお金稼いできて正解だったな。他の国に行ったらこんなに大盤振る舞いしてくれることはなかったかもしれない。
「十日程度の旅になるとは思うけどよろしく頼むよ」
「はい、仕事ですのでしっかりやります」
と言いつつ最初っから関係ない盗賊狩りぶちかましてるけどそれはそれで合意が得られているので良しとしよう。ロリ達が楽しめる、商人の懐も潤う、両方嬉しい出来事ならそれでいいだろうということにする。
「それにしても遅いですね」
「そうだな……あかねもいるから厄介な奴がいたら逃げるのは簡単だと思うし、戦力は過剰のはずだから心配ないとは思うが……」
フラフィーが言うように帰って来るのが遅い。もう一時間以上たっている。実際に考えると拠点潰すのに一時間は早いが、今回はやべーやつらで殺意高めて行ってるからそんなに時間がかかるとは思えない。
クロエとイリスで一酸化中毒者を多数だし、あかねで意識のある盗賊を探し当ててクロエとサッキュンの魅了で全部無力化。これ施設とか落とすの簡単なんじゃない? 人間界なら征服できちゃいそう。
そんなやつらで突撃かまして万が一にもやられることは無いとは思う。しかしそれでも心配になって来るのは仕方がないだろう。
といっても護衛が仕事だからみんなが戻って来るのをひたすらに待つしか俺達に選択肢はないが……。
「あ、キミヒトさん、戻ってきましたよ! ……多くないですかね」
「あいつらまじで運ばせてるんか」
荷物の運びだしがどうとか言ってたけど冗談だと思ってたわ。いや確かに俺の収納があるから荷物全部かっさらっても何も問題ないけども。にしても盗賊の中に一人おかしいのがいるな。
具体的には黒髪黒目。あれ勇者ちゃうの?
「ただいまー」
「お、おかえりなさい」
レイリーさんはやべーやつらを雇ったんじゃないかと改めて思ったような顔をしていたが今更なのでスルー。というか十日もあればまた何かしらやらかす可能性もあるし心を強く持っていて欲しい。頑張れ。
「ええと、クロエそいつは」
「キミヒト。私はあなたの世界についてもう少し知るべきなんじゃないかと初めておもったわ」
「キミヒトの世界、おかしい」
「なんでディスられてるのこれ」
俺は視線をあかねに向けるがそらされた。いやなんだよ、気になるだろうがよ。この勇者が原因なのは間違いないが一体何をしたというのか。
「キミヒト、私の魅了は感情を高ぶらせていう事を聞かせるって話はしたわよね?」
「ああ。だから知性のある魔物だったり俺とか人でも効くんだろ? それがどうした」
「これ、キミヒトの同類」
「……」
同類。同類かぁ。
そうかぁ、ロリコンの方なんだろうなぁ。そんな顔してるもん。
これは是が非でも呪いを解いてロリについて熱く語り合うしかないんじゃなかろうか。
だが気になるのはあかねの反応。ただのロリコンなら目をそらす必要性を感じないが一体どういうことだろうか。
「この人は……重傷だよ」
「俺とどっちが?」
「その質問が出る時点で察してるとは思うけど、うん、まぁ、なんていうか、同性だからさ……やりたい放題してたみたいだね」
「……」
呪い解いた方が危険なんじゃねえかこいつ。
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