呪いで常識を失ったのでロリと旅に出る
第131話 成り行きってやつ
「なるほどなるほど……随分早く調べましたね」
「それは成り行きってやつですね。調べようと思ったら勇者本人に出くわしてそこから知っただけですから」
というわけで本来の目的を話す。感謝と勇者報告しに来ただけなのに気付いたら結構雑談してた。見えてないみんなには悪いけど女神様面白いんだもの、仕方ないよね。
女神様の世界の基準はやっぱり俺たちが元いた世界を基準にしていたようで、こっちの生活についてほとんど知らなかった。担当地区めちゃくちゃ広いみたいだからそら知らないだろうな。
人死んだ、はいじゃあここへっていうのを地球規模でやってたら毎秒動き回ってるみたいなもんだからな。他の世界のことなんて調べる余裕ないだろまじで。そら疲れた顔にもなるわって感じ。
「おっけ。神様もうちょっと頑張る。次の転生からはそういう呪いをはじくように女神の加護を付与しちゃうよ。とりあえず二人と……そこの子達にもあげちゃう」
そういうと女神様は俺達に向かってお祈りのように手を組む。こうしてみるとマジで女神様っぽいからこっちも頭下げたくなる。
そしてふわふわと体が暖かくなるような感覚に包まれ、その感覚はすぐに収まった。たぶんこれが女神様の言っていた加護ってやつなんだろう。
見てみるか。鑑定さんかもん。
『女神の加護:悪意のこめられた意志に対して反する力を持つ』
……なんかこう、一回ラスボスに挑んだら攻撃効かなくて負けて帰った後にもらえる奴みたいだな。これがないと攻撃を通すことが出来ませんみたいな感じのやつ。
「どうですかどうですか、今私女神様っぽかったでしょ!? 敬え!」
「ははー」
「え、キミヒト君こわ」
すぐさま土下座姿勢になり敬っているとあかねが俺の行動に引いていたようだ。何やってんだお前も頭下げるんだよ! 敬え!
そういやあかねって人の心読めるのにあんまりそういうこと言わないよな。いや実際人の声がんがん響いたらうるさいだろうしやらないだけかな。今は聴かせてやりたいところだけども。
「いいんですいいんです、気持ちは伝わりますから。それでご褒美がなにか必要だと思うんですが何か欲しいものはありますか? チートとかでもいいですよ」
まじかよこの女神様やりたい放題かよ。何があんまり世界に干渉できないだよ。スキルくれるし加護くれるしその上さらにご褒美とか人が良いと言うかめっちゃ俺の事優遇してくれるやん。
ただ今回のこの話はありがたいな。
「じゃあこの子達にも姿見せてあげてください」
「……え? そんなことで良いんですか? なんでもいいんですよ?」
「俺にとって重要なのはスキルよりも、この子達に会えたことなので。それなのに会話を共有できないなんて寂しいじゃないですか。俺たちは勇者だから見えたのかもしれないですが、この子達にも特別に見せてあげられないですか?」
俺とあかねは盛り上がっていたが、ロリズは無駄に緊張してるからな。イリスは寝てるけど。フラフィーは雰囲気にやられてガチガチだ。俺の行動みてはいちいちびくびくしてる小心っぷり。
クロエはイリスに肩を貸して頭よしよししてる。クロエまじ大物だよな。緊張してるのフラフィーだけだったわ。
「……ええまあいいでしょう。だからこそ私に初めて会えたのかもしれないですし。次からはみなさんにも見える形で登場しましょうか。それでは迷える子羊に幸有らんことを。呼ばれたのでそろそろ仕事に戻ります」
女神様はそう言って俺たちの前から姿を消した。あんまりこの世界の人たちと関わりたくないんだったらちょっと悪い事したかもしんないな。だが俺の気持ちに嘘偽りはないのでわかってくれたのだろう。
「キミヒト、終わったの?」
「ああ、女神様は帰ったぜ。クロエは余裕そうだったな」
「私はこの子がいるからね」
そう言ってクロエはイリスの頭を撫でる。確かに言われてみればイリスは半分精霊だし神聖な存在だったな。俺からすれば二人とも女神様に劣らないほどに敬愛対象だし神域にいるけども。
そう考えるとクロエは常に神様と一緒にいたみたいなもんか。すげえわなんだこのロリ達は。
それに比べてフラフィーは明らかに肩から力を抜いてぐったりしていた。
「緊張しました……。それにしてもあんなにかしこまったキミヒトさん見るのは初めてでしたね」
ガチもガチの神様だからな。俺達を引き合わせてくれた人物に対して最上級の敬意を表したい気持ちが強すぎるだけだな。
「私もびっくりしたけど、でも女神様みたらそんな気持ちにもなるかも。フラフィーちゃんなんて見えてないのにガチガチだったじゃん」
「それは、あの、雰囲気がすごくて……はい」
そういや獣人は神聖なものに耐性があったりするし神とかの神々しい空気に敏感なのかな? 元々ケットシー崇めてたとか言ってたし。もしそうなら女神様と早く対面してほしいわ。調子に乗った女神様超見たい。
「じゃあ帰るか。イリスは俺が背負うわ」
眠ってしまったイリスを背負うと、がっつり手を回される。寝てるにしてはあまりにも力強いのでこれは狸寝入りしてたっぽいな。策士め。役得だから一向に構わん。
さてそんじゃちょっくら暇をつぶしてから冒険の準備を始めますかね。
「それは成り行きってやつですね。調べようと思ったら勇者本人に出くわしてそこから知っただけですから」
というわけで本来の目的を話す。感謝と勇者報告しに来ただけなのに気付いたら結構雑談してた。見えてないみんなには悪いけど女神様面白いんだもの、仕方ないよね。
女神様の世界の基準はやっぱり俺たちが元いた世界を基準にしていたようで、こっちの生活についてほとんど知らなかった。担当地区めちゃくちゃ広いみたいだからそら知らないだろうな。
人死んだ、はいじゃあここへっていうのを地球規模でやってたら毎秒動き回ってるみたいなもんだからな。他の世界のことなんて調べる余裕ないだろまじで。そら疲れた顔にもなるわって感じ。
「おっけ。神様もうちょっと頑張る。次の転生からはそういう呪いをはじくように女神の加護を付与しちゃうよ。とりあえず二人と……そこの子達にもあげちゃう」
そういうと女神様は俺達に向かってお祈りのように手を組む。こうしてみるとマジで女神様っぽいからこっちも頭下げたくなる。
そしてふわふわと体が暖かくなるような感覚に包まれ、その感覚はすぐに収まった。たぶんこれが女神様の言っていた加護ってやつなんだろう。
見てみるか。鑑定さんかもん。
『女神の加護:悪意のこめられた意志に対して反する力を持つ』
……なんかこう、一回ラスボスに挑んだら攻撃効かなくて負けて帰った後にもらえる奴みたいだな。これがないと攻撃を通すことが出来ませんみたいな感じのやつ。
「どうですかどうですか、今私女神様っぽかったでしょ!? 敬え!」
「ははー」
「え、キミヒト君こわ」
すぐさま土下座姿勢になり敬っているとあかねが俺の行動に引いていたようだ。何やってんだお前も頭下げるんだよ! 敬え!
そういやあかねって人の心読めるのにあんまりそういうこと言わないよな。いや実際人の声がんがん響いたらうるさいだろうしやらないだけかな。今は聴かせてやりたいところだけども。
「いいんですいいんです、気持ちは伝わりますから。それでご褒美がなにか必要だと思うんですが何か欲しいものはありますか? チートとかでもいいですよ」
まじかよこの女神様やりたい放題かよ。何があんまり世界に干渉できないだよ。スキルくれるし加護くれるしその上さらにご褒美とか人が良いと言うかめっちゃ俺の事優遇してくれるやん。
ただ今回のこの話はありがたいな。
「じゃあこの子達にも姿見せてあげてください」
「……え? そんなことで良いんですか? なんでもいいんですよ?」
「俺にとって重要なのはスキルよりも、この子達に会えたことなので。それなのに会話を共有できないなんて寂しいじゃないですか。俺たちは勇者だから見えたのかもしれないですが、この子達にも特別に見せてあげられないですか?」
俺とあかねは盛り上がっていたが、ロリズは無駄に緊張してるからな。イリスは寝てるけど。フラフィーは雰囲気にやられてガチガチだ。俺の行動みてはいちいちびくびくしてる小心っぷり。
クロエはイリスに肩を貸して頭よしよししてる。クロエまじ大物だよな。緊張してるのフラフィーだけだったわ。
「……ええまあいいでしょう。だからこそ私に初めて会えたのかもしれないですし。次からはみなさんにも見える形で登場しましょうか。それでは迷える子羊に幸有らんことを。呼ばれたのでそろそろ仕事に戻ります」
女神様はそう言って俺たちの前から姿を消した。あんまりこの世界の人たちと関わりたくないんだったらちょっと悪い事したかもしんないな。だが俺の気持ちに嘘偽りはないのでわかってくれたのだろう。
「キミヒト、終わったの?」
「ああ、女神様は帰ったぜ。クロエは余裕そうだったな」
「私はこの子がいるからね」
そう言ってクロエはイリスの頭を撫でる。確かに言われてみればイリスは半分精霊だし神聖な存在だったな。俺からすれば二人とも女神様に劣らないほどに敬愛対象だし神域にいるけども。
そう考えるとクロエは常に神様と一緒にいたみたいなもんか。すげえわなんだこのロリ達は。
それに比べてフラフィーは明らかに肩から力を抜いてぐったりしていた。
「緊張しました……。それにしてもあんなにかしこまったキミヒトさん見るのは初めてでしたね」
ガチもガチの神様だからな。俺達を引き合わせてくれた人物に対して最上級の敬意を表したい気持ちが強すぎるだけだな。
「私もびっくりしたけど、でも女神様みたらそんな気持ちにもなるかも。フラフィーちゃんなんて見えてないのにガチガチだったじゃん」
「それは、あの、雰囲気がすごくて……はい」
そういや獣人は神聖なものに耐性があったりするし神とかの神々しい空気に敏感なのかな? 元々ケットシー崇めてたとか言ってたし。もしそうなら女神様と早く対面してほしいわ。調子に乗った女神様超見たい。
「じゃあ帰るか。イリスは俺が背負うわ」
眠ってしまったイリスを背負うと、がっつり手を回される。寝てるにしてはあまりにも力強いのでこれは狸寝入りしてたっぽいな。策士め。役得だから一向に構わん。
さてそんじゃちょっくら暇をつぶしてから冒険の準備を始めますかね。
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