呪いで常識を失ったのでロリと旅に出る

こが

第101話 幸せな人生

「さてイリス」

「キミヒト、なに?」

「何故俺を縛ったのか詳しく聞こうか?」

イリスと存分に楽しみまくったあと、俺は疑問に思っていたことをイリスに聞く事にした。何故俺が縛られていたのかとどうして夜這いをかけたきたのかだ。夜這いはわかるけど縛ったのはまじで謎過ぎる。

「昨日、キミヒト倒れた後みんなでここまで運んだ」

「そこはすまんかったしありがとう。眼福過ぎたからな」

「ベッドに寝かせてたらフラフィーが発情した」

「あぁ……そう……」

あの猫助め。一回したからって彼女気取りかああん? いやでも昨日めちゃくちゃ褒めまくって撫で転がしたし仕方ないといえば仕方ないかもしれんな。恰好的には一番彼女らしいとも言えるし。

「なのでお姉ちゃんに任せて私だけ残った」

「ということはクロエは今大変なんじゃ……?」

「大丈夫、お姉ちゃんはフラフィーを一度攻略してる」

ああそういえばお姉さまとかフラフィー言ってたことあったな。頑張ればなんとかなるのか……? あのあとはイリス共々散々にやられてたみたいだったけど。

「だから私はキミヒトと楽しむことにした」

「そうか。でもそれ縛った理由になってないからな?」

イリスは何故か満足気なのでそれ以上の追及はしないことにした。だってドヤ顔ロリータ可愛すぎるんだもん。

昨日スク水でしていたが、今の装いはいつものドレス系統の戦闘服だ。戦闘にも使えるし普段着としても優秀な見た目をしている最強の装備。エルフはいい仕事してるぜ。

別にスク水を汚し過ぎたとかそう言う事ではないです。

「キミヒト」

「うん?」

「私も愛してる」

「おう」

なんだこれもっかいすればいいの? というか真顔で言われると俺が段々照れてくるからやめてくださいお願いします。

本心とはいえしてる最中に言った事言われるとこんなに照れるもんなんだな。これからはみんなの言っていたセリフ覚えておいてちょくちょく日常生活に挟んでいくとしよう。

「キミヒト、ちゅーする」

「こっちゃこい」

おねだりしてきたのが可愛すぎてイリスを抱き寄せる。ちなみに今はベッドの中じゃなくベッドに腰かけていちゃいちゃしてる所です。

唇が触れるか触れないかの所で扉がノックされる。

「んぅ……」

前回はこのタイミングでおでこにしたが普通に口にしてやる。不満顔されるくらいなら外の誰かをちょっと待たせてイリスを可愛がる。たぶんクロエかフラフィーだし大丈夫大丈夫。

二人はなんだかんだでイリスに優しいからこのくらい待ってくれるだろう。問題は俺のスイッチが入りかけているということくらいかな。

「キミヒト、イリス、もうすぐお昼になるけど起きてる? そろそろフラフィーの封印が解けるわ」

「封印!?」

え、クロエなにしたの? 思わず突っ込みを入れてしまい俺のスイッチは完全にオフになった。グッジョブだけどものすごい気になるよそれ。

「巨乳は邪だから」

「そういう問題!?」

いやこの姉妹が何言ってるかまじでわからんのだが? 攻略って討伐とかそういう意味なの? 扉を開けるとそこにはクロエ一人で立っていた。

「あら、ずいぶん楽しんだようね? 誰が一番良いのか考えてくれてもいいのよ」

「そりゃもう……いやまてまて。フラフィー封印ってなにしたの」

「ちょっと強めに眠らせたんだけど全然起きなくなっちゃった。てへ」

「てへじゃないよてへじゃ」

クロエの茶目っ気は新鮮でとてつもなく可愛いけども。でも眠らせただけでそろそろ解けるって言うならそんなに問題ではないんだろうなこの感じは。

っていうかあれだな。アイドル衣装の服着てくれてるのなんか嬉しいな。イリスは恥ずかしがっていつもの服装だけどクロエはこっちの服も気に入ってくれたみたいだ。

「この服もなんだか気に入ったわ。ちょっと目立つのがあれだけど」

うんまぁコスプレ衣装専門店で買ったようなもんだからね。街の人たちが着るには派手過ぎるし何より高い。言い値で買ったけどぶっちゃけめちゃくちゃな浪費だった。まったく後悔してないけど。

一人の一つの衣装で数か月分の滞在費が消し飛んだ。ダンジョン攻略してなかったら買えなかったし家を買うのを保留にしといて本当によかったわ。

じゃなきゃこんなに可愛い服を取捨選択しなきゃならないところだった。

「気に入ってくれたのならよかったよ。イリスも昨日の服に着替えたらどうだ?」

「……足元スースーするし恥ずかしい」

ホットパンツは動きやすくて良いと思うんだけどイリス的には恥ずかしさが勝るらしい。エルフってホットパンツをさらに短くした際どい衣装着てるイメージもあるからちょっと新鮮みある。

でもそういう作品のエルフは基本的にスタイルいいし身長高いか。この二人はめちゃくちゃロリだからな。そういう服よりはこういう可愛い系の方が似合うだろう。

みんなの洋服買うためにお金稼ぐのが真剣にありになってきた。勇者どうでもよくなってくるわまじで。あかねからも音沙汰ないし勇者達まだ出発してないんかな。

勇者が魔王討伐に出かけるなら大々的に宣伝するはずだし、何日も前から言えば商人辺りが情報を持ってくると期待してたんだけどまだなのだろうか。

ここは人の多い街だし結構お金になると思うんだけども。

だが時間があるならいっぱい可愛がれるから何も問題はないな。

「フラフィー起こしに行くか」

「それには及ばないわ。フラフィーは私とイリスでどうにかするからキミヒトは薬屋に行って来たら?」

「もうそんな時間か」

「キミヒト、激しい」

仕方ないだろう。イリスのおねだりに対抗出来る術は俺の中には存在しないしイリスは焦らし上手だから時間かけてじっくり堪能したあと激しくなるのも理解してほしい。

「じゃあかなり不安だけどフラフィーは任せた。ご飯は部屋に運んでもらって先に食べててくれ」

「わかったわ。いってらっしゃい」

「いってらっしゃい、キミヒト」

ロリ二人に見送られる幸せな人生がここにあった。

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