マリッジブルーは止まらない!!

AMO.

マリッジブルーは続く S1-07

天保山ハーバービレッジ内には飲食店が並んでる。

実は事務所もその中にあるのだが、事務所を後にした僕は
キャップを少し深くかぶり、目を合わさないで、黙って飲食店へ。

席を取り置きするためにタバコとライターを。
無言でホットコーヒーを買って、席に着く僕。

一息ついてチラッと彼女のほうに視線をおく…!!!!!

え~~!!なんかウキウキしてるぅぅぅっ!

「お前現状わかってるんか?する気か??」
  「え~せっかく当たったんやからしようよー♬」

「いや、しようよー♬で出来たら苦労しないやん、
             無茶苦茶言うてるんやで?」
 「だって、これはもう運命やでぇ?」

また出たその言葉。これは運命。
運命を信じる女性の気持ちより、
運命を切札に使われた男性のほうが 確実に弱い。

「運命なんは良いけれど、時期尚早やろ?ここでやりたいなら
 それは叶えてやるから、準備しっかりしないと。」
    「準備っていつできるんよ??」

「大体2~3年後やろう。」
    「そんなん言うてたら結婚してくれなさそうやもん」

おっと…反論のしようがないぞ。


彼女はポロポロ泣き出す。
「いや、待てよ。泣く位に、今、結婚したいんか?」
       「したい…」
「そ…そうか。」

反論のしようが無いぞってば。

とにかく泣き出したら会話に以上も以下もなくなる事を
            理解してる僕は何しか慰めに走る。

「とりあえず、う…海見て考えよう」


思いのほか寒い海辺。お約束に海を見ながらタバコに火を。
         話は短い方が利口。

「どーしよっかなぁ…」
       「したくないん?」

「したくないじゃなく、早いと言うてるだけ。」
       「遅かれ早かれそうなるなら早くしようよ。」

正論ですね。間違ってるのは俺か?

なんしか親にも話し通してない僕は、とりあえず親に話ししてみる
 と、切り替えし、その日は家に…

続く

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