マリッジブルーは止まらない!!

AMO.

マリッジブルーは続く S1-04

事務所に連れて行かれるかと思いきや、
「2次会会場へご案内しましょうか?」
 「お願いします~」


ご案内が必要なのは式場を見るだけ見て
「じゃぁっ!」ってノリを案内してくれるだけで良いのに…


連れて行かれたのは、海遊館の正面に見て左手。
 サントリーミュージアムとか言うお店?
 ホテルなんで、ホテル単位の名前なのかもしれません。


エレベーターで上がって入ったお店の中は上品な感じで
 窓が360ではないですが、およそ270度位Openなお店。

窓から見える景色はもちろん
 海!海!海!海!海!海!海!海!海!海!海!海!海!


その素敵な感じのお店の客席は
 時間帯が悪いのか、常になのか、ガラガラで、
 一番目に付く席に、カップルが一組のみ。

肩並べてに座って海を眺めてました。

      カップルの背の向こうには海。

なんだか出来すぎた絵葉書みたいな。。。

        …お前らエキストラちゃうんか?的な。。。

        みんなして俺をハメル気やろう??的な。。。


などと捻くれた事まで考えるようになってる寂しい心境。

その横で彼女は
「何時位の景色が綺麗なんですか?」
             「ん~時期にも寄りますね~」
「あ、来年の2,3月辺りのなら…??」


あ、それ、完全に想像が2次会を検討してますよね。


しかしながら、
 盛り上がる会話に持っていく気も無く
 なんか逆に海が悲しく見えてきてました。

プランナーも恐らくそれを察知したのか、
 式場の説明とは打って変わり、
 チャチャッっと僕らを出してくれました。


出る間際に、チラっと見たカップルはひたすら海を眺めて、
無人島で救助船を待つ、遭難者に見える位の心境になりました。

続く

「マリッジブルーは止まらない!!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「エッセイ」の人気作品

コメント

コメントを書く