金髪縦ロール無双~無実の罪で国外追放された元天才参謀、世界唯一の女性Sランク冒険者になった途端戻って来いと言われましたがもう遅い。私の居なくなった国は急激に弱体化したようです~
第65話 再会
アリーセは、ギルドを出ると何となく街を歩いていた。
初めて来る街というのは、色々と刺激があって面白いものだ。
「にしても、冒険者が多いですわね」
先ほどからすれ違う人たちが皆、冒険者の装いをしていた。
その装備を見るに、駆け出しの冒険者たちも多いのだろう。
アリーセの装備品をチラチラと見てきていた。
「そんなに、珍しいものでもないんですけどね」
片刃の剣はこの国には何本もあるし、このコートも防刃加工と魔力抵抗が付与されているだけの普通の物であった。
まあ、多少値は張るから駆け出しの冒険者には手が出しづらいのかもしれないが。
「あれ? アリーセさんじゃないですか」
歩いているアリーセの後ろから、聞き覚えのある声が飛んできた。
「何やっているんですか?」
その声にアリーセは振り返った。
「アシルじゃないですか。元気そうですね」
そこには、あの日迷宮都市に行くと言って王都から離れたアシルの姿があった。
「お陰様で元気ですよ。レベルも上がりましたし」
そう言うアシルの装備は、以前よりいいものに変わっていた。
どうやら、そこそこ稼げているのだろう。
「頑張っているみたいですわね」
「はい、ここは冒険者に優しい街ですからね」
アシルはこの迷宮都市が気に入っているいる様子だった。
「確かに、冒険者の人が多いですわね」
「ところで、アリーセさんは何でここに?」
アシルが疑問に思ったのか聞いてきた。
まあ、確かに今までは侯爵のお抱えみたいなところがあったからな。
いや、今もか。
「私はここに新しく出来たという迷宮の調査を頼まれましたの」
「え、ここに新しい迷宮ってあれですか……」
アシルは驚いた様子だった。
「私がSランクに認定されたことは知っているわよね?」
「はい、ギルドの人が言ってましたから」
「そうよ、Sランクに認定されるとSランク指定の迷宮にも立ち入れますから」
ランクの高い迷宮にはそれなりに実力のある者を放りこまねければならない。
これも、アリーセの実力なら問題無いと判断されたから、ギルマスが依頼したのだ。
「気を付けて下さいね。迷宮は何があるか分かりませんから」
「ありがとうございますわ。アシルも頑張って下さいね」
「はい、ありがとうございます」
そこまで話すと、アリーセはアシルと別れた。
思わぬ所で思わぬ人物と再会してしまったものだ。
もう、アシルは迷宮都市を離れたものとばかり思っていた。
まだ、迷宮都市に留まっているということは、相当この環境が気に入ったのだろう。
「さてと、この辺は一通り見て回ってしまいましたね」
冒険者向けの都市ということもあってか、特に目ぼしい観光スポットというものも無い。
アリーセは明日から迷宮に潜る為の買い出しをすることにした。
食料や飲み物などの必需品を一通り買い終わると、宿に戻るのであった。
初めて来る街というのは、色々と刺激があって面白いものだ。
「にしても、冒険者が多いですわね」
先ほどからすれ違う人たちが皆、冒険者の装いをしていた。
その装備を見るに、駆け出しの冒険者たちも多いのだろう。
アリーセの装備品をチラチラと見てきていた。
「そんなに、珍しいものでもないんですけどね」
片刃の剣はこの国には何本もあるし、このコートも防刃加工と魔力抵抗が付与されているだけの普通の物であった。
まあ、多少値は張るから駆け出しの冒険者には手が出しづらいのかもしれないが。
「あれ? アリーセさんじゃないですか」
歩いているアリーセの後ろから、聞き覚えのある声が飛んできた。
「何やっているんですか?」
その声にアリーセは振り返った。
「アシルじゃないですか。元気そうですね」
そこには、あの日迷宮都市に行くと言って王都から離れたアシルの姿があった。
「お陰様で元気ですよ。レベルも上がりましたし」
そう言うアシルの装備は、以前よりいいものに変わっていた。
どうやら、そこそこ稼げているのだろう。
「頑張っているみたいですわね」
「はい、ここは冒険者に優しい街ですからね」
アシルはこの迷宮都市が気に入っているいる様子だった。
「確かに、冒険者の人が多いですわね」
「ところで、アリーセさんは何でここに?」
アシルが疑問に思ったのか聞いてきた。
まあ、確かに今までは侯爵のお抱えみたいなところがあったからな。
いや、今もか。
「私はここに新しく出来たという迷宮の調査を頼まれましたの」
「え、ここに新しい迷宮ってあれですか……」
アシルは驚いた様子だった。
「私がSランクに認定されたことは知っているわよね?」
「はい、ギルドの人が言ってましたから」
「そうよ、Sランクに認定されるとSランク指定の迷宮にも立ち入れますから」
ランクの高い迷宮にはそれなりに実力のある者を放りこまねければならない。
これも、アリーセの実力なら問題無いと判断されたから、ギルマスが依頼したのだ。
「気を付けて下さいね。迷宮は何があるか分かりませんから」
「ありがとうございますわ。アシルも頑張って下さいね」
「はい、ありがとうございます」
そこまで話すと、アリーセはアシルと別れた。
思わぬ所で思わぬ人物と再会してしまったものだ。
もう、アシルは迷宮都市を離れたものとばかり思っていた。
まだ、迷宮都市に留まっているということは、相当この環境が気に入ったのだろう。
「さてと、この辺は一通り見て回ってしまいましたね」
冒険者向けの都市ということもあってか、特に目ぼしい観光スポットというものも無い。
アリーセは明日から迷宮に潜る為の買い出しをすることにした。
食料や飲み物などの必需品を一通り買い終わると、宿に戻るのであった。
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