金髪縦ロール無双~無実の罪で国外追放された元天才参謀、世界唯一の女性Sランク冒険者になった途端戻って来いと言われましたがもう遅い。私の居なくなった国は急激に弱体化したようです~
第49話 親睦会Ⅱ
待つこと数分。
注文した料理、飲み物がテーブルに広げられた。
ちょっとした宴会状態である。
「「「「「かんぱーい!!」」」」」
互いのジョッキがぶつかり合う音が響く。
「お酒、久しぶりですわね」
アリーセが呟く。
ここ最近は、酒なんて飲んでいる余裕はなかった。
しかし、こうして今皆で楽しく酒を酌み交わせるのは、本当に嬉しいことだ。
「いやあ、私も久々に飲みました」
エールの入ったジョッキを煽っていた、ロジェルが言った。
その顔は少し赤くなっていた。
あまり、お酒は強くないのだろう。
「アリーセ先生は、どうしてそんなに強いんですか? 女性の冒険者って立場弱いのに」
飲み物を口にしていた、ミサが言った。
確かに、女性冒険者というだけで舐められることがある。
後方支援ならまだしも、男と同じ前線に立って戦うのなら、なおさらである。
そう言う意味では、女性冒険者の立場は弱くなる。
事実、アリーセがSランク認定され、それをよく思わない貴族連中から反対の声も上がったそう。
その声は、国王陛下と侯爵が押し込んだらいいが。
「そうですわね。あまり、ペラペラ喋ることではありませんが、私の過去の話をいたしましょうか」
「それは、私も興味がございます」
ロジェルが言った。
「私は、」
アリーセは語りだした。
アリーセは、ミューレン王国に生まれ、そこそこの名家で育てられた。
女性が軍に入るということが、難しいとされている時代にも、軍に入ることが出来たのはちょっとしたコネがあったからだ。
しかし、コネで入ったことに対し、よく思わない連中もいた。
だからこそ、必死に努力した。
剣術、体術、戦闘に関する知識、人一倍の努力をした。
無論、努力は見せないことが美学ともいわれるが言わせて欲しい。
数年が経った頃、その努力が認められる時が来る。
見ている人は見ているもんだ。
軍の団長が陛下に進言してくれたのだ。
陛下の一声で、アリーセは軍事参謀に抜擢された。
そこからというもの、ミューレンは敗戦という文字を知らなかった。
そう、あの時までは。
女が、いつまでも軍事参謀という役職に就いていることが気に食わないのか、アリーセが優秀なばかりに目立ち過ぎたのか。
一部から反感を買っていた。
そこに目を付けたのがバスラーのバカ公爵だ。
無実の罪を着せ、国外追放した。
しかし、捨てる神あれば拾う神ありとは言ったもんだ。
こうして、メールス王国では女とか関係なくやっていける。
これも陛下や侯爵のおかげだ。
「まあ、こんな感じの過去がありますの」
そこまで言うと、果実酒を一気に煽った。
「そんな、酷いんですね、ミューレンは」
チグサが言った。
他の皆も目を伏せていた。
「何か、辛気臭い雰囲気にしてしまいましたね。でも、今は楽しいんですわ」
アリーセは笑って見せた。
「でも、元軍事参謀なら強いのも納得かも」
「だよね。凄いです」
ミサとアメリも口を開いた。
「だから、努力次第でい女とか男とか関係ないのがこの冒険者って世界ですわ。努力して認めさせればいいんですわ」
そう言うとアリーセは更に酒を煽った。
注文した料理、飲み物がテーブルに広げられた。
ちょっとした宴会状態である。
「「「「「かんぱーい!!」」」」」
互いのジョッキがぶつかり合う音が響く。
「お酒、久しぶりですわね」
アリーセが呟く。
ここ最近は、酒なんて飲んでいる余裕はなかった。
しかし、こうして今皆で楽しく酒を酌み交わせるのは、本当に嬉しいことだ。
「いやあ、私も久々に飲みました」
エールの入ったジョッキを煽っていた、ロジェルが言った。
その顔は少し赤くなっていた。
あまり、お酒は強くないのだろう。
「アリーセ先生は、どうしてそんなに強いんですか? 女性の冒険者って立場弱いのに」
飲み物を口にしていた、ミサが言った。
確かに、女性冒険者というだけで舐められることがある。
後方支援ならまだしも、男と同じ前線に立って戦うのなら、なおさらである。
そう言う意味では、女性冒険者の立場は弱くなる。
事実、アリーセがSランク認定され、それをよく思わない貴族連中から反対の声も上がったそう。
その声は、国王陛下と侯爵が押し込んだらいいが。
「そうですわね。あまり、ペラペラ喋ることではありませんが、私の過去の話をいたしましょうか」
「それは、私も興味がございます」
ロジェルが言った。
「私は、」
アリーセは語りだした。
アリーセは、ミューレン王国に生まれ、そこそこの名家で育てられた。
女性が軍に入るということが、難しいとされている時代にも、軍に入ることが出来たのはちょっとしたコネがあったからだ。
しかし、コネで入ったことに対し、よく思わない連中もいた。
だからこそ、必死に努力した。
剣術、体術、戦闘に関する知識、人一倍の努力をした。
無論、努力は見せないことが美学ともいわれるが言わせて欲しい。
数年が経った頃、その努力が認められる時が来る。
見ている人は見ているもんだ。
軍の団長が陛下に進言してくれたのだ。
陛下の一声で、アリーセは軍事参謀に抜擢された。
そこからというもの、ミューレンは敗戦という文字を知らなかった。
そう、あの時までは。
女が、いつまでも軍事参謀という役職に就いていることが気に食わないのか、アリーセが優秀なばかりに目立ち過ぎたのか。
一部から反感を買っていた。
そこに目を付けたのがバスラーのバカ公爵だ。
無実の罪を着せ、国外追放した。
しかし、捨てる神あれば拾う神ありとは言ったもんだ。
こうして、メールス王国では女とか関係なくやっていける。
これも陛下や侯爵のおかげだ。
「まあ、こんな感じの過去がありますの」
そこまで言うと、果実酒を一気に煽った。
「そんな、酷いんですね、ミューレンは」
チグサが言った。
他の皆も目を伏せていた。
「何か、辛気臭い雰囲気にしてしまいましたね。でも、今は楽しいんですわ」
アリーセは笑って見せた。
「でも、元軍事参謀なら強いのも納得かも」
「だよね。凄いです」
ミサとアメリも口を開いた。
「だから、努力次第でい女とか男とか関係ないのがこの冒険者って世界ですわ。努力して認めさせればいいんですわ」
そう言うとアリーセは更に酒を煽った。
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