悪役令嬢をすくい散らかす、日本の高校生に転生した最強神!
93話 やっときたかい、エースガールズ。
93話 やっときたかい、エースガールズ。
「なんだか、今のマナてぃんのセリフ、『私の彼氏をイジめないで』みたいな感じで聞こえたにゃぁ……」
そんなツミカの『牽制マシマシの攻め』に対し、
黒木は、心底鬱陶しそうな顔で、
「エゲつない誤解ですね。まず、閃さんは、私の彼氏ではないですし、仮に、私に彼氏がいたとした場合、イジめている相手に『イジめないで』と頼むのではなく、その彼氏に対し、『10倍にしてイジめ返せ』とはっぱをかけます」
黒木の発言を受けて、センが、渋い顔で、
「いや、わざわざ、イジめ返させなくてもいいだろ……茶柱が大概すぎるから、なかなか気づきにくいが、お前はお前で、なかなかヤバい女だな……」
「私、弱い男は嫌いですので」
その黒木の発言に対し、
茶柱が、また、
「その発言……裏返すと『強い男が好き』とも聞こえるにゃぁ……『間違いなく世界最強』のセンセーに告白している……ともとれるにゃ」
「……むりやり、私を、エースガールズにしようとしないでください。私は、そこらのエースガールズとは違い、彼のことを、いつだって、フラットな目線で見ていますよ」
「ちょっと、待って。……え、なに、その『脳が爆発しそうになるワード』……まるで『存在する単語』のように、軽やかな使い方をしているけど……まさか、実在するわけじゃないよね? 茶柱に対するカウンターの小ボケに過ぎないよね?」
「私が知る限り、ウチの学校だけで、150人ぐらいはエースガールズがいますよ」
「へぶはぁっ!」
あまりの絶望に、つい、
『脳天を打ち抜かれたようなリアクション』をするセン。
しかし、『諦めません、独りになるまでは』をモットーにしているセンは、
ヘシ折れそうになる心を、精神力で必死にとどめて、
「ま、マジか……『センエースをボコりたいガールたち』が、そんなにいるとは、驚きだ……学校、やめたいな……俺、普通にイジめられてんじゃん。かなしいねぇ」
「奇妙な現実逃避に走らないでください。言うまでもありませんが、エースガールズは、あなたの女性ファンの通称です」
「そんなもんがいてたまるか! みろ、この顔面を! 『ふいに、電源切れている液晶に、自分の顔が映った時、吐きそうになる』――そういうレベルだぞ! ファンなんかいてたまるか! 女の理想と欲望をナメんな!」
そこで、黒木は、スマホで、ササっとネット検索をはじめ、
「……もちろん、私は、あなたの顔をカッコいいとは思いませんが……けれど、どうやら、その顔をカッコいいと思う人も、中にはいるようですね。エースガールズの大半は、あなたの強さや優良物件ぶりに惹かれているようですが、2割くらいは、あなたのことを普通にカッコいいと思っているようです……ま、タデくうムシも好き好きというヤツでしょうね」
「え、あの……つかぬことをお伺いしますが、今の統計データは、何を見ながらおっしゃっているのでしょう?」
「エースガールズの公式ファンサイトですが、なにか?」
「なにか? じゃねぇよ! はぁ?! なに、それ?!」
「なんだか、今のマナてぃんのセリフ、『私の彼氏をイジめないで』みたいな感じで聞こえたにゃぁ……」
そんなツミカの『牽制マシマシの攻め』に対し、
黒木は、心底鬱陶しそうな顔で、
「エゲつない誤解ですね。まず、閃さんは、私の彼氏ではないですし、仮に、私に彼氏がいたとした場合、イジめている相手に『イジめないで』と頼むのではなく、その彼氏に対し、『10倍にしてイジめ返せ』とはっぱをかけます」
黒木の発言を受けて、センが、渋い顔で、
「いや、わざわざ、イジめ返させなくてもいいだろ……茶柱が大概すぎるから、なかなか気づきにくいが、お前はお前で、なかなかヤバい女だな……」
「私、弱い男は嫌いですので」
その黒木の発言に対し、
茶柱が、また、
「その発言……裏返すと『強い男が好き』とも聞こえるにゃぁ……『間違いなく世界最強』のセンセーに告白している……ともとれるにゃ」
「……むりやり、私を、エースガールズにしようとしないでください。私は、そこらのエースガールズとは違い、彼のことを、いつだって、フラットな目線で見ていますよ」
「ちょっと、待って。……え、なに、その『脳が爆発しそうになるワード』……まるで『存在する単語』のように、軽やかな使い方をしているけど……まさか、実在するわけじゃないよね? 茶柱に対するカウンターの小ボケに過ぎないよね?」
「私が知る限り、ウチの学校だけで、150人ぐらいはエースガールズがいますよ」
「へぶはぁっ!」
あまりの絶望に、つい、
『脳天を打ち抜かれたようなリアクション』をするセン。
しかし、『諦めません、独りになるまでは』をモットーにしているセンは、
ヘシ折れそうになる心を、精神力で必死にとどめて、
「ま、マジか……『センエースをボコりたいガールたち』が、そんなにいるとは、驚きだ……学校、やめたいな……俺、普通にイジめられてんじゃん。かなしいねぇ」
「奇妙な現実逃避に走らないでください。言うまでもありませんが、エースガールズは、あなたの女性ファンの通称です」
「そんなもんがいてたまるか! みろ、この顔面を! 『ふいに、電源切れている液晶に、自分の顔が映った時、吐きそうになる』――そういうレベルだぞ! ファンなんかいてたまるか! 女の理想と欲望をナメんな!」
そこで、黒木は、スマホで、ササっとネット検索をはじめ、
「……もちろん、私は、あなたの顔をカッコいいとは思いませんが……けれど、どうやら、その顔をカッコいいと思う人も、中にはいるようですね。エースガールズの大半は、あなたの強さや優良物件ぶりに惹かれているようですが、2割くらいは、あなたのことを普通にカッコいいと思っているようです……ま、タデくうムシも好き好きというヤツでしょうね」
「え、あの……つかぬことをお伺いしますが、今の統計データは、何を見ながらおっしゃっているのでしょう?」
「エースガールズの公式ファンサイトですが、なにか?」
「なにか? じゃねぇよ! はぁ?! なに、それ?!」
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