貧乏領主の娘は王都でみんなを幸せにします
第50話試験内容
「それでは合格した皆様には続いてお茶会を催して頂きます」
「はぁ…」
ローズがため息をつくと、ギロッと大臣に睨まれる。
「ここで辞退しても構いませんが?」
「あー…」
(それもあり?)
チラッと王子とカイトを見るとブンブンと首を振る。
(まだ駄目だよね…)
「いえ…頑張ります…」
ローズが頭を下げた。
「皆様には王子と審査員他のご令嬢様を招待するかたちでお茶会を開いて頂き結果は審査員と王子の話し合いによって決定致します」
「合格者は何人ですの?」
ジュリアが聞くと…
「合格者は10名となります」
「半分…」
「開催日は一週間後に四日間かけておこない、各自お茶会を開いて頂く時間は1時間とします。順番は後日くじを引いて頂き決定致します。尚お茶会ではお客様をもてなす為に皆様には得意とするものを披露して頂きます。何か質問などありましたら私か王宮の大臣にお聞き下さい」
「よろしいでしょうか?」
ジュリアが声をあげる。
「私くしたちは家から連れてきましたシェフやメイドを使っても問題ございませんよね?」
「もちろんでございます。家に仕えてる者を使うのは大丈夫です」
「では…ローズさんはどうなのでしょう?あの方王宮からメイドさんと執事さんを借りていらっしゃるとお聞きしましたが?それは違反ではありませんか?」
「えっ…でも二人だけですよ…皆さん何十人もいますよね?」
ローズが聞くと
「それはお金を払って雇っているのですから人数は関係ありませんわ!あなたクレアさんとスチュアートさんに給金を払っていらっしゃるの!?」
「そ、それは…」
ローズが下を向く。
「雇ってもいない方を好き勝手使っていいなど虫がよすぎませんか?それなら私だって国中から人を連れてきますわ!」
「そうですね!確かにその通りですわ!」
「私だって少ないですが人を連れてきています!ローズさんだけ特別なのはずるいと思います」
令嬢達がジュリアの考えに賛同する。
「ローズ様、家からお金を出してメイドを雇って頂くよう出来ますか?」
大臣がローズに聞く。
「ちなみに…お一人どの程度で雇っているんでしょう?」
ローズが小さい声で聞くと
「新人なら5万ベース程でしょうか?」
大臣の言葉にジュリアが反論する!
「ですが!クレアさんほどの方ならその5倍は払わないといけませんことよ!」
「5倍!25万…」
ローズは愕然とする。
「ローズ…なら…」
キャシーが思わず声をかけようとすると…
「人からお金を借りるなんて以ての外ですからね!」
ジュリアがキャシーとローズに目を向ける。
「ローズ様は一般常識がおありのご様子ですから頑張れば一人でご準備出来るんじゃありませんか?」
機嫌良さそうに笑いながらジュリアが言うと
「あっ!自分で用意してもいいんですか?」
ローズが大臣に聞く。
「えっ…ええ出来るのであれば…」
大臣が頷く。
「ご指導は今まで通り受けても大丈夫なんですよね?」
「まぁお話を聞くくらいは問題ないでしょう」
大臣の言葉にローズはホッと胸を撫で下ろした。
「それなら…どうにか…」
ローズが小さい声で呟くと…それを聞いていたジュリアは扇で微笑む口元をそっと隠した。
「はぁ…」
ローズがため息をつくと、ギロッと大臣に睨まれる。
「ここで辞退しても構いませんが?」
「あー…」
(それもあり?)
チラッと王子とカイトを見るとブンブンと首を振る。
(まだ駄目だよね…)
「いえ…頑張ります…」
ローズが頭を下げた。
「皆様には王子と審査員他のご令嬢様を招待するかたちでお茶会を開いて頂き結果は審査員と王子の話し合いによって決定致します」
「合格者は何人ですの?」
ジュリアが聞くと…
「合格者は10名となります」
「半分…」
「開催日は一週間後に四日間かけておこない、各自お茶会を開いて頂く時間は1時間とします。順番は後日くじを引いて頂き決定致します。尚お茶会ではお客様をもてなす為に皆様には得意とするものを披露して頂きます。何か質問などありましたら私か王宮の大臣にお聞き下さい」
「よろしいでしょうか?」
ジュリアが声をあげる。
「私くしたちは家から連れてきましたシェフやメイドを使っても問題ございませんよね?」
「もちろんでございます。家に仕えてる者を使うのは大丈夫です」
「では…ローズさんはどうなのでしょう?あの方王宮からメイドさんと執事さんを借りていらっしゃるとお聞きしましたが?それは違反ではありませんか?」
「えっ…でも二人だけですよ…皆さん何十人もいますよね?」
ローズが聞くと
「それはお金を払って雇っているのですから人数は関係ありませんわ!あなたクレアさんとスチュアートさんに給金を払っていらっしゃるの!?」
「そ、それは…」
ローズが下を向く。
「雇ってもいない方を好き勝手使っていいなど虫がよすぎませんか?それなら私だって国中から人を連れてきますわ!」
「そうですね!確かにその通りですわ!」
「私だって少ないですが人を連れてきています!ローズさんだけ特別なのはずるいと思います」
令嬢達がジュリアの考えに賛同する。
「ローズ様、家からお金を出してメイドを雇って頂くよう出来ますか?」
大臣がローズに聞く。
「ちなみに…お一人どの程度で雇っているんでしょう?」
ローズが小さい声で聞くと
「新人なら5万ベース程でしょうか?」
大臣の言葉にジュリアが反論する!
「ですが!クレアさんほどの方ならその5倍は払わないといけませんことよ!」
「5倍!25万…」
ローズは愕然とする。
「ローズ…なら…」
キャシーが思わず声をかけようとすると…
「人からお金を借りるなんて以ての外ですからね!」
ジュリアがキャシーとローズに目を向ける。
「ローズ様は一般常識がおありのご様子ですから頑張れば一人でご準備出来るんじゃありませんか?」
機嫌良さそうに笑いながらジュリアが言うと
「あっ!自分で用意してもいいんですか?」
ローズが大臣に聞く。
「えっ…ええ出来るのであれば…」
大臣が頷く。
「ご指導は今まで通り受けても大丈夫なんですよね?」
「まぁお話を聞くくらいは問題ないでしょう」
大臣の言葉にローズはホッと胸を撫で下ろした。
「それなら…どうにか…」
ローズが小さい声で呟くと…それを聞いていたジュリアは扇で微笑む口元をそっと隠した。
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