貧乏領主の娘は王都でみんなを幸せにします
第14話再び王宮
ローズはキャシーの馬車に乗り王宮に戻ってきてしまった。
「まぁ…一度入ってみたかったし…いっか…」
ローズがボソッと呟く。
「ローズ、こっちよ!」
キャシーがロンの案内で歩き出すとローズも後を追う…
「でも…部外者が入ってもいいのかしら?」
ローズがキョロキョロと豪華な廊下を歩きながら聞く
「ここは王宮といっても今回の花嫁候補の方の為に建てられた所ですので大丈夫ですよ。あちらの建物が王室がある所です」
窓の外から見える建物を指し示される。
「こちらからあちらには入れませんが…あちらからはこちらに簡単に入れるようになっているそうです」
「へー」
ローズが興味なさげに答えていた。
「ローズ!着きましたわ、ここが私の部屋です」
キャシーが嬉しそうに扉の前で止まると…ロンが扉を開けてくれた。
キャシーが当たり前のように入っていくと…
「すみません…お邪魔します…」
ロンにお礼をいってローズも部屋へと足を踏み入れた…。
部屋の中はベビーピンクをベースに品良く高級そうな家具で揃えられていた
「わぁ!キャシーにピッタリの可愛い部屋ね!」
ローズが見たことも無い高級そうな家具を見ると…物に触れないように部屋の端に立っている。
「ローズ?どうしたの?ここに座って」
キャシーがピカピカのソファーにローズを座らせようとする。
「い、いいわ私はここで…」
ローズが首を振って断る。
「なんでですの?私とお茶するのは嫌ですか?」
キャシーが悲しそうに聞く。
「違うわ!」
ローズが慌てて否定する!
「だって…そんな綺麗なソファーに私座った事無いもの…こんな汚れた服で座れないわ…」
ローズが困ったように笑って答える。
「そんな事気にしないで下さい!汚れたら捨てればいいし、新しいのを買えばいいだけですわ!」
キャシーがにっこりと笑うと…
「捨てる?買う?」
ローズがキャシーの発言に驚きを隠せない。
「これは私用のそんなに高くないものですから本当に気にしないで下さい」
キャシーがポンポンと隣のソファーを叩いている…
ローズは諦めたようにキャシーの隣にちょこんと座った。
「キャシー…もし汚してしまっても捨てては駄目よ」
ローズがキャシーの目を見る。
「どうしてですか?」
「だって綺麗に拭けばまだ使えるでしょ?これを作った人にも申し訳ないわ…ここにある全ての物は誰かが作った物なのよ…敬意を持って使ってあげて欲しいわ…」
ローズが微笑んで言うと…
「ふっ…」
ロンが思わず鼻で笑う。
(お嬢様にそんな事を言っても意味が無いのに…)
ロンはお嬢様の答えがわかっていた…甘やかされて育てられた末っ子のキャシー様は我儘を言う事が当たり前で怒られる事も叱られる事も注意され事も無い…
そんな事を知らないローズがキャシーの目を見つめる。
「わかりました…ローズがそう言うなら私これからは物を大事に致しますわ」
「えっ?」
ロンが思わず声をあげてしまった。
「何か?」
キャシーがロンを睨む。
「い、いえ…失礼致しました…お茶が遅いですね…様子を見てきますね…」
ロンは動揺しながら部屋を後にした…。
「まぁ…一度入ってみたかったし…いっか…」
ローズがボソッと呟く。
「ローズ、こっちよ!」
キャシーがロンの案内で歩き出すとローズも後を追う…
「でも…部外者が入ってもいいのかしら?」
ローズがキョロキョロと豪華な廊下を歩きながら聞く
「ここは王宮といっても今回の花嫁候補の方の為に建てられた所ですので大丈夫ですよ。あちらの建物が王室がある所です」
窓の外から見える建物を指し示される。
「こちらからあちらには入れませんが…あちらからはこちらに簡単に入れるようになっているそうです」
「へー」
ローズが興味なさげに答えていた。
「ローズ!着きましたわ、ここが私の部屋です」
キャシーが嬉しそうに扉の前で止まると…ロンが扉を開けてくれた。
キャシーが当たり前のように入っていくと…
「すみません…お邪魔します…」
ロンにお礼をいってローズも部屋へと足を踏み入れた…。
部屋の中はベビーピンクをベースに品良く高級そうな家具で揃えられていた
「わぁ!キャシーにピッタリの可愛い部屋ね!」
ローズが見たことも無い高級そうな家具を見ると…物に触れないように部屋の端に立っている。
「ローズ?どうしたの?ここに座って」
キャシーがピカピカのソファーにローズを座らせようとする。
「い、いいわ私はここで…」
ローズが首を振って断る。
「なんでですの?私とお茶するのは嫌ですか?」
キャシーが悲しそうに聞く。
「違うわ!」
ローズが慌てて否定する!
「だって…そんな綺麗なソファーに私座った事無いもの…こんな汚れた服で座れないわ…」
ローズが困ったように笑って答える。
「そんな事気にしないで下さい!汚れたら捨てればいいし、新しいのを買えばいいだけですわ!」
キャシーがにっこりと笑うと…
「捨てる?買う?」
ローズがキャシーの発言に驚きを隠せない。
「これは私用のそんなに高くないものですから本当に気にしないで下さい」
キャシーがポンポンと隣のソファーを叩いている…
ローズは諦めたようにキャシーの隣にちょこんと座った。
「キャシー…もし汚してしまっても捨てては駄目よ」
ローズがキャシーの目を見る。
「どうしてですか?」
「だって綺麗に拭けばまだ使えるでしょ?これを作った人にも申し訳ないわ…ここにある全ての物は誰かが作った物なのよ…敬意を持って使ってあげて欲しいわ…」
ローズが微笑んで言うと…
「ふっ…」
ロンが思わず鼻で笑う。
(お嬢様にそんな事を言っても意味が無いのに…)
ロンはお嬢様の答えがわかっていた…甘やかされて育てられた末っ子のキャシー様は我儘を言う事が当たり前で怒られる事も叱られる事も注意され事も無い…
そんな事を知らないローズがキャシーの目を見つめる。
「わかりました…ローズがそう言うなら私これからは物を大事に致しますわ」
「えっ?」
ロンが思わず声をあげてしまった。
「何か?」
キャシーがロンを睨む。
「い、いえ…失礼致しました…お茶が遅いですね…様子を見てきますね…」
ロンは動揺しながら部屋を後にした…。
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