貧乏領主の娘は王都でみんなを幸せにします
第13話友達
ローズはふかふかの椅子に座ると…目の前に座る美少女を見た。
「あ、あの…ありがとうございます。もう大丈夫だと思うので降ろしてもらってもいいですか?」
どう見ても格が違う高級そうな馬車に汚す事を恐れてお願いすると…
「あの時はありがとうございました!」
美少女はローズの手を握りしめると綺麗な服を気にすることなく膝をついた。
「お嬢様!」
入り口近くに立っていた執事らしき男性が驚いて声をあげると
「ロンのせいでこの方とはぐれてしまったのよ!そのためお礼も言えないまま…申し訳ありませんでした」
ローズの近くでフワッと頭を下げるといい香りが広がった…
「い、いけません…私のようなものに頭を下げないで下さい。それにあの時は人として当たり前の事をしたまでです。お気になさらないで下さい」
ローズがにっこりと笑いかける。
「確か…キャシー様でしたよね。高貴な方とは知らずにこちらこそ失礼な態度を取ってしまい申し訳ありませんでした…私の事はお気になさらずにここで降ろして下さい」
ローズが言うと
「おい!こう言っている。馬車を止めろ」
ロンが御者に声をかけた!
「お待ちなさい!先程は追われていたようですし…急ぐ用がなければ私の部屋に来てくださいませんか?」
キャシーがうるうると目をうるめてお願いする。
「えっと…」
ローズがロンを見ると…
はぁ…とため息をついて頭を振った…。
「お嬢様がこうなるとテコでも動きません…よろしければお嬢様を助けていただいたお礼をさせてもらえませんか?」
ロンがローズに頭を下げてお願いする。
「えー…」
これって拒否権あるのかしら?
ローズは微妙な顔で頷くしか無かった…
キャシーはその様子にピョンと跳ねて喜ぶと
「やった!」
可愛い笑顔でローズを見つめる…その笑顔を見ると…しょうがないかとローズも思わず笑ってしまった。
「では…王宮までよろしくお願いします」
ロンが御者に伝えた行き先に…
「王宮!?」
ローズは思わず叫んでしまった!
「私、この度第二王子の婚約者を決める為に王宮に呼ばれていまして…国中の令嬢が呼ばれているそうです。ご存知ですか?」
キャシーが説明してくれる
「そ、そうなんだ…」
ローズがサッと目線を逸らしてしまった。
「ですから王宮に一室用意されていて…これからしばらくはそこに住むことになっているんです…昨日はその為に使う物を買いに出ていて…」
「ですから我々がご用意しておくと申し上げたのに…お嬢様が行くといって聞かないから…」
ロンが口を挟むと
「だって…せっかくだから自分で選びたかったんだもの…」
キャシーが頬を膨らませる。
「ふふ…」
可愛らしい仕草に思わず笑みがこぼれた、ローズの笑顔にキャシーも笑う。
「じゃあせっかくだから少しだけお邪魔されてください、キャシー様が選んだ物を見てみたいわ」
ローズが笑うと、キャシーが綺麗に整った眉毛を下げて不満そうにする。
ローズは何かいけないことを言ったかな…と心配になった。
「ローズ様…」
キャシーがボソッと呟くと、ローズは慌てて
「いけません!私のようなものに様など…」
ローズが断ると
「では私もキャシーとお呼び下さい。敬語も不要ですわ」
キャシーが真剣な顔を近づけてローズの手を掴む。
「私…友達と呼べる方がいませんの…よろしければローズ様と…」
チラッと様子を伺うように見ているキャシーにローズが優しく笑いかけて
「わかったわ、今日から私とキャシーは友達ね!だからキャシーもローズって呼んでね」
ローズの言葉にキャシーは目を潤ませて…
「はい!」
嬉しそうに返事を返した。
「あ、あの…ありがとうございます。もう大丈夫だと思うので降ろしてもらってもいいですか?」
どう見ても格が違う高級そうな馬車に汚す事を恐れてお願いすると…
「あの時はありがとうございました!」
美少女はローズの手を握りしめると綺麗な服を気にすることなく膝をついた。
「お嬢様!」
入り口近くに立っていた執事らしき男性が驚いて声をあげると
「ロンのせいでこの方とはぐれてしまったのよ!そのためお礼も言えないまま…申し訳ありませんでした」
ローズの近くでフワッと頭を下げるといい香りが広がった…
「い、いけません…私のようなものに頭を下げないで下さい。それにあの時は人として当たり前の事をしたまでです。お気になさらないで下さい」
ローズがにっこりと笑いかける。
「確か…キャシー様でしたよね。高貴な方とは知らずにこちらこそ失礼な態度を取ってしまい申し訳ありませんでした…私の事はお気になさらずにここで降ろして下さい」
ローズが言うと
「おい!こう言っている。馬車を止めろ」
ロンが御者に声をかけた!
「お待ちなさい!先程は追われていたようですし…急ぐ用がなければ私の部屋に来てくださいませんか?」
キャシーがうるうると目をうるめてお願いする。
「えっと…」
ローズがロンを見ると…
はぁ…とため息をついて頭を振った…。
「お嬢様がこうなるとテコでも動きません…よろしければお嬢様を助けていただいたお礼をさせてもらえませんか?」
ロンがローズに頭を下げてお願いする。
「えー…」
これって拒否権あるのかしら?
ローズは微妙な顔で頷くしか無かった…
キャシーはその様子にピョンと跳ねて喜ぶと
「やった!」
可愛い笑顔でローズを見つめる…その笑顔を見ると…しょうがないかとローズも思わず笑ってしまった。
「では…王宮までよろしくお願いします」
ロンが御者に伝えた行き先に…
「王宮!?」
ローズは思わず叫んでしまった!
「私、この度第二王子の婚約者を決める為に王宮に呼ばれていまして…国中の令嬢が呼ばれているそうです。ご存知ですか?」
キャシーが説明してくれる
「そ、そうなんだ…」
ローズがサッと目線を逸らしてしまった。
「ですから王宮に一室用意されていて…これからしばらくはそこに住むことになっているんです…昨日はその為に使う物を買いに出ていて…」
「ですから我々がご用意しておくと申し上げたのに…お嬢様が行くといって聞かないから…」
ロンが口を挟むと
「だって…せっかくだから自分で選びたかったんだもの…」
キャシーが頬を膨らませる。
「ふふ…」
可愛らしい仕草に思わず笑みがこぼれた、ローズの笑顔にキャシーも笑う。
「じゃあせっかくだから少しだけお邪魔されてください、キャシー様が選んだ物を見てみたいわ」
ローズが笑うと、キャシーが綺麗に整った眉毛を下げて不満そうにする。
ローズは何かいけないことを言ったかな…と心配になった。
「ローズ様…」
キャシーがボソッと呟くと、ローズは慌てて
「いけません!私のようなものに様など…」
ローズが断ると
「では私もキャシーとお呼び下さい。敬語も不要ですわ」
キャシーが真剣な顔を近づけてローズの手を掴む。
「私…友達と呼べる方がいませんの…よろしければローズ様と…」
チラッと様子を伺うように見ているキャシーにローズが優しく笑いかけて
「わかったわ、今日から私とキャシーは友達ね!だからキャシーもローズって呼んでね」
ローズの言葉にキャシーは目を潤ませて…
「はい!」
嬉しそうに返事を返した。
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