猪娘の躍動人生

篠原皐月

11月 二課の結束

「……はい、…………ええ、お伝えしてこちらから折り返しお電話させて頂きます。…………はい、それでは失礼いたします」
「美幸ちゃん、藤澤製作所と丸有カンパニーとの契約書はできた?」
 かかってきた問い合わせの電話の対応を終えると同時に呼びかけられたその声に、美幸は慌てて反応した。
「ええっと……、はい、今プリントアウトします!」
「お願いね。それと、こっちは青山照器の即販プラン案の清書ができたから……、ねえ、由佳さん。理彩ちゃんは今どの辺で、後どれ位で帰社できそう?」
 そんな事を業務開始直前に林の妻と紹介された祥子が尋ねると、その斜め向かいの席に座っている、同様に土岐田の妻と紹介されていた由佳は、PCのディスプレイから視線を離さないまま答えた。


「そうですね……。予定通りなら今は山手通りを北上していて、十分後に加山さんに小野通販の書類を渡してから帰社ですから、二十分以内には」
「あら、ちょうど良かったわ。五社分すぐ渡せそうね」
「今度の訪問先の所在地データと、担当者名を教えて貰えますか?」
「はい、これ。ルートを割り出しておいてね。後各自への到達予定時刻連絡も宜しく」
「分かりました」
 そんな二人の淡々としたやり取りを耳にするにつけ、美幸は一人困惑の度を深めていた。


(課に私しか残って居なくて、全ての電話対応をしなくちゃいけないのは仕方ないんだけど、どうして林さんの奥さんとはいえ部外者に、仕事の指示を出して貰う羽目になってるんだろう……。課長が出る前に何か真剣に話し込んでいたから、知り合いなのは確実なんだろうけど)
 そんな事を悶々と美幸が考えていると、祥子が勢い良く立ち上がり、笑顔で室内中に響き渡る声を張り上げた。


「ねえ、たにっちー! この書類全部に景気良く、ポポポンッと承認印を押して頂戴!」
 そう言って祥子がヒラヒラと右手に持った書類をかざして見せると、室内の人間の動きが一斉に止まった。
(『たにっち』って……、え? まさか谷山部長の事!?)
 呼びかけた視線の先を追って美幸は真っ青になったが、一課で何やら話し込んでいた谷山が、苦笑いしながら二課のスペースに近づいてくる。


「木野村、お前な……。そのタニシみたいな呼び方は止めろと、あれほど言っただろうが」
「木野村じゃなくて、林よ。そんなに渋い顔しなくても。私とあなたの仲じゃな~い」
 僅かに茶化すように言われて、谷山が苦笑を深めつつ右手を差し出す。
「分かった分かった。何でも押してやるからさっさと渡せ」
「やった! ありがとう!」
「……どんな仲なんですか?」
 思わず半目で見上げてきた美幸に、書類を受け取った谷山が幾分困った様に弁解してきた。


「単なる同期だ。誤解するなよ? 藤宮君」
「あとプロポーズされて盛大に振っちゃったけどね! そしたら結婚した亭主が小金ちょろまかして降格減俸処分になった挙句、私までこの会社を辞める事になって、踏んだり蹴ったりよ~」
 そんな事を明るく言ってのけた祥子に、谷山が意外そうに口を挟む。
「何だ、俺を振った事を後悔してるのか?」
「ちょっとだけね」
「ちょっとだけか。相変わらずだな。元気そうで何よりだ」
 祥子の答えを聞いた谷山は、もう笑うしかないといった表情になったが、美幸は本気で驚いた。


「え? ここに勤務されてたんですか?」
「そうよ。ここの秘書課勤務だったの。今日と明日は今の勤務先は休ませて貰って、こっちの応援に来たのよ」
(そうか、だからあらゆる書式が頭に入ってるから、文章作成が無茶苦茶早いし手慣れてたんだ。それを課長も知ってたから、出かける前に色々打ち合わせみたいな事をしてたのね。納得)
 そんな事を考えていた美幸に、祥子はサラッととんでもない事を言い出した。


「さあ、たにっちから判子を貰ったら、今度は美幸ちゃんが課長印を押してね?」
「は? な、何でですか?」
「だって課長が戻るのを待ってたら、今日中に出先の皆に届けられないじゃない。だけどさすがに部外者の私が、課長印を押すのは拙いでしょう?」
 真顔で、至極当然の事の様に言われた内容を頭の中で反芻した美幸は、両手をブンブンと振りながら盛大に拒否した。
「いえいえいえ、平社員の私が勝手に課長印を押すのも、十分拙いと思います!」
「そんな些細な事気にしないの」
「全然些細じゃありません!」
 顔色を変えて必死に抵抗した美幸だったが、祥子は余裕の笑みで尚も迫った。


「だって美幸ちゃんは、柏木産業の未来の重役なんでしょう? それなら課長や部長なんて単なる通過点よ、つ・う・か・て・ん。予行演習だと思って軽~い気持ちで課長印押しちゃいなさいよ」
「そっ、そんな事言われてもっ! あの、勿論そんな事駄目ですよね、部長!!」
 縋り付く様な視線で美幸は谷山を見上げたが、谷山はそんな美幸から視線を逸らしつつ、自分の机へと向かう。
「…………諦めろ。見なかった事にしておいてやる。じゃあ、今押してくるから」
「宜しく~」
「ちょっと待って下さい! 管理職がそんな事で良いんですか!?」
「さあさあ、準備しておきましょうね。課長から机の引き出しの鍵は預かってるし」
(いっ、嫌ぁぁっ! どうしてこんな羽目になるわけ?)
 まるで鼻歌でも歌い出しそうな上機嫌で、真澄の机の引き出しを開けて中を覗き込んでいる祥子を止める者など皆無であり、あまりの事態に盛大に顔を引き攣らせていた美幸は、その日一日企画推進部中から憐憫の視線を浴びる事になったのだった。


 その日、身体的な疲労よりも精神的な疲労感にまみれて帰宅した美幸は、夕飯を食べ終えて九時過ぎになってから城崎の携帯に電話してみた。常とは異なりなかなか応答に出ない事に首を傾げていると、漸く相手が出て安堵する。
 そして挨拶の後、美幸は反射的に時刻を再確認してから、相手の現在位置を尋ねてみた。
「係長……、もうホテルに引き上げましたか?」
「……ああ、仕事は切り上げたから、話をしても大丈夫だが?」
「それなら良かったです」
 美幸が上がる前には美幸と理彩以外の者が全員職場に詰めており、引き上げる気配も無かった為、ひょっとしたらまだ仕事中かと懸念したのだが、それを聞いた美幸は安心して話を続けた。


「その……。実は私、今日、課長印を押しまくってたんですけど……」
 それを聞いた城崎は、すぐに日中の状況を悟って深い溜め息を吐いた。
「……そうだろうな。今日一日、まともに課に居たのは藤宮さんだけだったろうし」
「良いんですか!?」
 叱責も否定の言葉も返ってこなかった事に、美幸は思わず声を裏返させる。
「良くはないだろうが、非常時だからな。大丈夫だから気にするな」
「気にしますよ!」
「まあまあ、火・水で攻勢かけて、木・金で再訪と交渉の上、商談成立って流れだから、書類等の作成が忙しいのは明日までだから。だから祥子さんと由佳さんも明日までしか来ないし」
 いつもの勢いはどうしたと、泣き言っぽい彼女の口調に笑いを堪えながら城崎が応じると、ここで思い出した様に美幸が尋ねてきた。


「そう言えば、由佳さんって今日一日何をしてたんですか? ずっと座ってPC画面を見ていたみたいですが」
「後ろに回って見たりしなかったのか?」
「一日中、そんな余裕、一かけらも有りませんでした!」
 不思議そうに城崎が問い返すと、盛大に美幸が噛み付いてくる。それに再度笑いを誘われながら、城崎が解説した。


「はは……、そうか。由佳さんは普段はタクシー会社の配車担当の仕事をしてるんだ。俺達全員の動きを経時的に把握しつつ、電車とかの遅延情報を押さえて迂回経路の連絡をしてくれたり、書類の受け渡し等にちょうど良い場所や時間を仲原に指示してくれていたんだ。だから各自からのメール連絡の集約と、各公共交通機関のチェック等をしていた筈だ」
 それを聞いた美幸が、納得して頷く。
「そう言えば……、仲原さんが戻る度に、由佳さんと話してました」
「恐らく書類を受け渡しする経路と場所を、分刻みで指示されてたんだろうな」
「確かに仲原さんの顔が強張ってた様な……。それも嫌ですね」
 がっくりと項垂れた美幸の姿が見えたかの様に、ここで城崎が口調を普段より柔らかくして慰めてくる。


「さっきも言ったが、こんなに慌ただしいのは明日までだから。藤宮さんと仲原さんに関しては、木曜からは普通に事務処理をこなす程度になる筈だから頑張ってくれ」
 そう言われて、美幸は何とか気持ちを切り替えつつ頷いた。
「うぅ……、頑張ります。外回りしている係長達と比べたら、何てこと無いですよね」
「いや、残っているのもなかなかきついと思うがな。興味本位で様子を見に来る連中とか居なかったか?」
「確かにポロポロいましたが、広瀬課長と上原課長を筆頭に、一課と三課の人達が追い払ってくれましたので大丈夫です」
 昼間の様子を思い浮かべながら美幸が答えると、電話越しに微かに笑う気配が伝わる。
「そうか。それなら後で礼を言っておかないとな」
「はい、それでは明日も早いと思いますので、失礼しますね」
「ああ、おやすみ」
 そうして通話を終わらせた美幸は、(やっぱり明日も私が課長印を押さなきゃいけないみたいね……)と一人で項垂れつつ、翌日に向かって気合を入れ直したのだった。


 一方で、通話を終わらせた城崎は携帯をポケットにしまい込み、何食わぬ顔で企画推進部の部屋に戻ったが、自分の席に着く前に清瀬からからかい混じりの声をかけられた。
「急に鳴り出した携帯片手にどこぞへ行くから何事かと思ったが、藤宮君からか?」
「どうして分かるんですか」
「顔が緩んでる」
「……そんな事ありませんから」
 辛うじて無表情を保ったつもりの城崎だったが、その場の何人かが一斉に小さく噴き出した。それを無視して仕事を再開しようとした城崎だったが、執拗に追及される。


「それで? 何だって?」
 にこやかに林に問いかけられて、会話の内容を思い出した城崎は、思わず苦笑しながら答えた。
「日中、奥様に随分こき使われていた様ですよ。課長印を押すのを強制されて、泣きたくなったとか」
 その報告に、今度こそ全員が失笑した。
「ははっ! それはさすがの藤宮さんも、手が震えたと見えるな」
「ちょっとだけ同情するね」
「まあ、これも良い経験だろう」
「そうそう。これから課長より上を目指すんだろうし」
 そこである事を思い出した枝野が、城崎に若干心配そうに確認を入れてきた。


「藤宮君と言えば……、一時期係長を待ち伏せしていたっていうお姉さんは、今はどうなんだい?」
「先週彼女が『姉には私からきつく言っておきましたから、心配いりません』と言っていましたが、確かにそれから接触はありませんね」
 仕事が忙しくすっかり忘れていた存在を思い返し、城崎は微妙な表情になった。しかし実際問題は起きていない為、周囲も含めて安堵した顔つきになる。
「それなら良かったな。ただでさえ大変な時に、余計に神経をすり減らす羽目にならなくて」
「同感です。しかし本当に、何が目的だったのやら」
「係長じゃなかったのか?」
「さぁ……、俺を放置して仲原と食事に行ったり、俺を無視して話してる時もありましたから……」
「一筋縄でいかないところが、如何にも藤宮さんのお姉さんらしいね」
「笑い事じゃありませんよ」
「すまんすまん」
 そんな談笑をしながらも、その日の成果を纏めていると、女性が一人入室してきた。


「あら、まだこんなに残って仕事してたの?」
 僅かに驚いた表情を見せた妻に、村上が笑顔を見せる。
「おう、美佐子。今帰りか?」
「ええ、厨房の片付けは終わったから」
「御馳走様でした、美佐子さん」
「助かります。外で食べるのも買いに行くのも、時間が勿体無くて」
「居残りさせて申し訳ないです」
 先程、社員食堂の器材を使って調理した、二課の人数分の夕食を持って来た美佐子は、何でもない事の様に笑った。


「課長さんの進退がかかってるんでしょう? 全力で働いて貰うには、しっかり栄養を付けて貰わないとね。材料費をきちんと払うとは言え、時間外に社員食堂の調理場を使わせて貰うんだもの。翌日の下ごしらえと、後始末位するのは当然よ」
「気をつけて帰れよ」
「ええ。あなた達もそろそろホテルに引き上げた方が良いわよ? 明日も早いんでしょうし」
「そうだな。そろそろキリの良い所で終わらせるか」
「ええ、明日も朝から忙しいですし」
 そこで一同は美佐子の忠告に頷き合い、速やかに後片付けにかかったのだった。


 翌日、前日同様二課に残って仕事をしていた美幸は、仕事の合間に祥子に声をかけてみた。
「えっと……、祥子さん?」
「はい、何かしら?」
「その……、どうして自分のお仕事を休んでまで、こっちに来てお手伝いして下さるんですか?」
 前日から考えて、少し疑問に思っていた事を口にすると、祥子が笑顔で答える。


「課長に恩があるから。うちの馬鹿亭主が野垂れ死にしなかったのは、課長のお陰だもの。それと奥様の指示よ」
「奥様って誰ですか?」
「課長のお母様で、社長夫人の玲子さん」
「……どうしてここで社長夫人の名前が出てくるんですか?」
 益々訳が分からなくなった美幸に、祥子は小さく笑いながら説明を続けた。


「課長が二課の課長に就任する時、問題社員のうちの主人達を全国からかき集めたのは知ってるでしょう?」
「はい」
「それで引っ越して来た後、玲子さんからの電話で呼び出されて、二課の妻が一堂に会したわけ」
「何でですか?」
「奥様が仰るには『ご主人達に一致団結して働いて貰う為には、そのご夫人達にも親睦を深めて貰わないとね』と仰ってたけど」
「……良く分かりません」
 正直に感想を述べた美幸を、祥子は怒ったりはせずに苦笑いで続けた。


「まあ、あなたは独り身だしね。お互いに初対面だったから最初はぎこちなかったけど、皆、周囲に気兼ねしながら過ごしてたのは同じでしょう? 誰だったか忘れたけど、一人がポロッとそれまでの愚痴を零したら皆共感しちゃって。あっという間に意気投合しちゃったのよ。その間奥様は黙って話を聞いて下さってたし」
「はあ、そんな事があったんですか」
「それからは皆で自主的に二・三ヶ月に一回は顔を合わせて情報交換したり相談に乗ったりしてるのよね。それからも奥様は『沢山頂いたからどうぞ』って、お給料が最低レベルに下げられてた私達の家に、お仕立て券付きワイシャツ生地や、商品券の類を山ほど寄越して下さって、随分家計が助かったのよ。栄養士の美佐子さんの再就職先も、奥様の鶴の一声でここの社員食堂に決まったし。そんなこんなで、私達は課長と同様に奥様に恩があるのよ」
「そうだったんですか……」
 そこで祥子は急に口調と表情を改めて言い出した。


「そうしたら月曜の昼前に奥様から電話がかかってきて。課長の進退を賭けて金曜までに新規契約を三千万取るって事になったって聞いて、驚いたわよ。普通に考えたらそんな事無理でしょう?」
「普通、そう思いますよね?」
「それで奥様は事情を説明した後で『そういう訳で、金曜までご主人を返せなくなると思うので、申し訳ありませんが宜しくお願いします』と謝って来られたのよ。そんな事を言われて黙って家で帰りを待ってるなんてできないじゃない? 全員でメールで連絡を取り合って、会社近くのホテルを押さえて着替えの手配をする事にしたわけ。その他にもできる事を色々分担する事にしてね。主人達が心置きなく、限界まで仕事ができるように」
 そこでふと引っかかる物を感じた美幸は、素朴な疑問を口にしてみた。


「えっと……、確かその話が持ち上がったのは月曜の午前中で、その後課長はどこにも電話とかしないで、仕事に集中してた筈なんですが……。奥様はどこからその話を聞いて、昼前に皆さんに電話したんでしょう?」
「さぁ……、そこまでは。でも折に触れ社内の色々な事をお話しして下さるし、子飼いのスパイとか潜り込ませていても不思議じゃないわね。社長が陰でちょっかい出してる、女性社員の事もご存知のようだし」
(な、何か今、サラッととんでもない事を聞いたような気がする……)
 とても詳細を突っ込めずに固まった美幸だったが、何を思ったか祥子が満面の笑みで話をかえてきた。


「でも入社一年目でこんな騒動に遭遇するなんて、ラッキーだったわね、美幸ちゃん」
「な、何がラッキーなんですか?」
「きっと今回の騒動は、社史と社員の記憶に伝説としてバッチリ残るわよ? その当事者として関われるなんて光栄じゃない。羨ましいわ」
 のほほんとそんな事を言われて、美幸は幾分疑わしそうに尋ねる。
「あの……、じゃあ祥子さんは、本当に実現できると思ってます?」
「あら、まさか課長とうちの亭主達が本気出してるのに、無理だとか思ってるわけ? まだまだ甘いわねぇ、美幸ちゃん」
「……すみません」
 心の底で信じ切っていなかった事を責められた気がして、美幸は密かに落ち込んだ。ここでいつの間にかやって来た谷山が、祥子を軽く窘める。


「こら、木野村。藤宮君を苛めるな。今年の新人では有望株なんだからな。ほら、決裁書だ」
「ありがとう。でも『鉄は熱いうちに打て』と言うわよ?」
「打ちすぎるなと言ってるんだ。大変だろうが頑張れよ、藤宮君。今苦労しておけば、後が楽だ。多少の事では動じない、強靭な神経の持ち主になれるぞ?」
「……はい、頑張ります」
 肩を軽く叩かれつつフォローになっている様でなっていないフォローをして貰った美幸は、谷山に苦笑気味に頷いて見せた。するとドアからレーシングスーツ姿の理彩がよろめきながらやって来る。


「も、戻りました……」
 ここですかさず由佳から次の指令が飛ぶ。
「お帰りなさい、理彩ちゃん。次に持って行くもの、準備できてるわよ」
「まだあるんですか!? ちょっとだけ休ませて下さい!」
 かなり本気の理彩の訴えにも、由佳は悠然と微笑んだのみだった。
「お茶一杯分だけね。十五分後に出発して、西池袋と赤坂見附と品川を回って、池上に行って来て頂戴。一時間あれば回れるわよね?」
「本当に勘弁して下さい……」
 そこで理彩が思わず発した泣きが入りかけたその声を、美幸は意識的に聞かなかった事にした。そんな風に騒動勃発後二日目火曜日の午後も、企画推進部二課は全員フル稼働で仕事に勤しんでいたのだった。





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