転移したのに人間じゃない!?

逢夢

第113話 楔として 絶対神 様からのプレゼント。

絶対神 様があたふたしている姿を見ていると
ファティマを始め神々は感情豊かなんだなぁ~と心の中で思いなが、ファティマを見ると
ジト目のファティマと目があった。


「はぁ~、貴方は本当になんでもありですね」
「特になにをしているつもりはないんだけど……」


「君は本当にとんでもで、ファティマの気持ちがやっとわかったよ」
「ありがとうございます!絶対神 様!!!」
なぜか、分かりあっている姿を見ると
イラッとしてしまうなんて思っていたら
「あんたはほどほどにしなさい!」
アルベルタ司祭から頭をスパンと叩かれた。


「おぉ~、君は素晴らしいね」
「彼女はすごいのですよ、これからが期待ですよ!」


ファティマ、絶対神 様から誉められて
大変に恐縮しているアルベルタ。


「よし、これからは彼女にも頑張って貰って
まずは落ち着いたようだね」


絶対神 様はやっと場が落ち着いたと判断して語りだした。


「私の声も効かなければ、私の術すらも利用されるとは
本当に驚きだ、楔として相応しいよ。」


その言葉がきっかけでヒデアキ、アマリア、コブシ、紅竜は光を帯び、身体の中に消えていった。


「君達は、神々から認められた称号が手に入っているはずだから、戻ったら確認してみると良いよ。
そして……」


また、ヒデアキに向けて指を数回指を鳴らした。
「精霊石よ、これはサービスだ。活かすが良い」


セイさんは驚きを隠せなかった。
先ほどと違い、そのまま解呪の術式は身体を通り
精霊石本体に届いていた。
そして、全く解呪出来ない状態からなんとかすれば
解呪出来るレベルへと格段に下がっていた。


「負から産まれし者は、これからもこやつを守ってくれ」
“ケッ、俺の事もばれてるのか”
「そして、知識から産まれし者も共にな」
{はい!頑張ります!}
シオリも驚きながらも元気に返した。


「そして、改めてヒデアキよこれからは世界も頼む」


そうして、視界は白く広がり元の世界に戻ってきた。


戻り際に微かに聞こえたのは絶対神 様の声。
「戻ったら、プレゼントが待ってるから楽しみに」

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