転移したのに人間じゃない!?

逢夢

第110話 楔として ヒデアキ VS オシリス その1

離れた場所で女子会の如く、話していたり
呆れている アマリア、コブシ、イシス達を眺めていたのはオシリス。
「ソロソロ、始メルカ」
「やっぱり、遊んでたのか」
そういってまた、絡み付いていた包帯を弾いたら
今度は巻かれなかった。
その変わりに、先程と同じように包帯は延びてきたが一緒に左腕がオシリスからロケットパンチの様に
包まれたまま飛んできた。
直撃はしたが鎧の外装のお陰でダメージはほとんどなかった上に包帯をまた弾いたお陰で左腕は
ヒデアキの近くに転がっていた。
「残念だったな」
「コウナッタノハ想定外ダ」
「なぜ?」
「見てればわかる」
{ご主人様、腕に気をつけてください!}
「えっ??」
シオリからの言葉に反応した直後に
転がっていた腕が首を絞めてきた。


「俺ノ身体ハ 寄セ集メダ、最強ノ生物達ノナ」
{この腕は、デモンズオーガの腕です、この腕一本でも
災害級の被害が出るレベルです}
「良ク分カッタナ」
シオリの声が聞こえているのかと驚きながらも
絞められ続けていた。
「コウナッタラ、モウ止メラレナイゾ」
“ならば、我が相手をしてやろう”
「えっ?」
ディノスが喋りだしたら身体の操作を取られた上
“ヒデヒデは少し休んでて”
いや、セイさん、まだ何もしてないんですけど!!

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