転移したのに人間じゃない!?

逢夢

第103話 冒険者として 教会へ行こう!

「試験も終わったのなら、早速教会へ行きませんか?」
ウルスから言われて、思い出したが今日はそっちがメインだった。


そうして、俺たちは冒険者ギルドを後にして教会へ向かった。
向かっていると
「まさか、みなさんと一緒に朝ごはんを食べにきてそのまま冒険者試験までしてしまうとは…」
「ウルスよ、ヒデと一緒にいるといも面白いことしか、起きないのだ!」
「紅竜様の言う通りです!すごいんです、うちのご主人様は!」


女子の会話が俺の耳に入るが、明らかにウルスは俺のことを勘違いしそうだと思い


「ウルス、俺が常に問題を起こしている様に聞こえるかもしれないが
 なぜか、問題が向こうからやってくるんだよ、これは教会に行ったら
 解決したりするのかな?お祓いとか悪魔払いとかしてさ!」


「ヒデアキ様には竜がついてますので、悪魔や怨霊の類は憑依できないので
 もうそれは、生まれ持ったものとしか言えないかもしれませんね…」
「そうなのか、、、、
 というか、竜がいるだけで悪魔や怨霊とかは寄ってこないの?」
「寄ってこない以前に、位の問題です。
 竜種はこの世界では上位種になるので、位負けが起こり
 存在を保てないと思いますよ」
「そうじゃの、一部の悪魔を除いてはその辺は問題ないじゃろ
 良かったのヒデよ、これでお化けもへっちゃらだの!」
「はいはい、そうだね〜」
「なんじゃ!お主は!人がせっかく!」
こんな会話をしていたら目の前に大きな教会の建物が見えた。
「おぉ〜ここが!」
「はい、こちらになります」


教会の扉が開かれた。
そこは自分が知っている前の世界の教会とほとんど同じ作りだった。
そしてそのセンターに置かれている像は自分が知っている女性だった。
「ファティマもああしていると女神っぽいな」
このボソッと行った一言。
その一言が意外と響いてしまって、それに気づいた1人の小さい体格のお婆ちゃんが
トコトコとやってきた。
そしていきなり消えて、俺の頭をスコーンと叩いてきた。


「女神の悪口はいけません!」
「痛っ!!!」


「アルベルタ司祭、申し訳ありません!!!」
「ウルス様、仲良くされる方は選んだ方が…」
ニコニコしながら説教を始める、話すアルベルタ。
「なんなんだ、この婆さんは…」
普段は敬語が出るのに、アルベルタにはなぜかタメ口が自然と出てしまう。
そしてパチーン!!
「痛っ!!!」
「私の悪口はいけません!」
「事実だろ、ババア!」
ドコーン!!
俺はなぜか出た悪口が口から放たれた後教会の外に吹っ飛ばされてしまった。
そして、それに気づいた他のシスター達がぞろぞろと現れて


「あの人、凄いわね」
「アルベルタ司祭にあそこまでいう人は久しぶりね」
「あれは生きていないわね〜」
「私は気絶ですぐには起きないにかけようかしら」


残念だが俺は吹っ飛ばされたが元気だ。




「面白いね、女神に愛されているだけはある」
いつの間にかそばに来たアルベルタ司祭
小さなお婆ちゃん司祭が俺を起こしながら言ってきた。

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