転移したのに人間じゃない!?

逢夢

第102話 冒険者として オリジナルの魔力。

「わっしがやってみるのじゃ!
 どうじゃ!何も問題ないじゃろ!ルベリーよ」
「うん、虹色の魔力は全特性持ちでこの国では2人目だね!」


早速、紅竜がやってくれた。


「さすが、竜としか言えないね」
「どうじゃ!」
「いやいや、そういう問題じゃないから…」
「じゃあ、次はヒデアキ君ね」
そうして、別の石をルベリーから受け取った。


そして、同じように魔力を込めようとすると


{主人様、頑張ってくださいね!}
“こんな石、我の魔力を込めてくだいてくれよう”
“僕の方が石としては位も上なんだから負けるわけにはいかない!”


三者三様、想いが語ってきた。
その想いが乗ってしまったのか。


別の石に変化、暗黒色、漆黒、躑躅色つつじいろ、質感が変わった石でのマーブルになった。


それを見て思った。
暗黒色、漆黒はディノス、セイさん。
躑躅色つつじいろはシオリ。
じゃあ、残った部分、別の石へと変化した部分が俺のオリジナルの魔力による影響。
「ルベリーさん、こうなったんですけど」
「これは…何だろうか??」


目の前でこの国2人目を目撃しても、平気だった
ルベリーが疑問を持った。


魔力測定に関しては、何も問題ない。
魔力量は紅竜、ヒデアキ共に予想以上に高いし。
魔力の質も、虹色持ちと4色持ちとどちらも魔力の質も高い。
だが、4色中4色、現状の魔力測定では測定しきれていない。
「ちょっと、これには時間が掛かると思うから明日、また来てくれれば教えるよ」


そう言って、ルベリーは
虹色の石と4色マーブルの石を持って去ろうとして
「それと紅竜の登録者名も考えておいてね
 竜種としては登録できないから人の名前で登録するから
 それも明日でいいから〜」


そう言って、足早にルベリーは戻っていった。


「どうにか、終わって最後の魔力測定は良く分からなかったんだけど
 紅竜は俺の石見てみてどう思った?」
「あの石か?
 あれはお主の中の鰐と漆黒石とシオリの魔力も溢れたから
 混ざった様に見えたの」
「ってことは、俺の魔力は別の石になる魔力ってこと?」
「あの石は魔力を吸って、別の色に変わるが
 その魔力が強すぎれば石そのものに変化が出る石じゃろ
 だから、わっしの場合は魔力は強いが虹色と種類が多いからああなったが
 ヒデの場合は純粋な魔力のみで色を通り越し、石自体を変化させた感じかの
 まぁ、明日にはどうなったかわかるじゃろ!
 わっしには良く分からんからな!!」


という感じで悩んでいたら、声をかけられた。


「試験も終わったのなら、早速教会へ行きませんか?」


ウルスから言われて、思い出した。
今日はそっちがメインだった。

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